『楽しみは最低記録の更新だけ』
今回の総選挙ほど盛り上がらない選挙も珍しい。候補者まで白けているように見え、熱気が伝わってきません。
最初から公約破りの現職の仲井眞知事が落選する結果が分かっていた沖縄知事選の方が、よほど盛り上がっていました。
テレビ局への自民党の自粛要請(公平を口実にした恫喝)が効いているのか、選挙関連の放送時間が何時もより極端に短い。
前回2年前の自民党が大勝したときの投票率が史上最低の59%だったが、今回も自民党は二匹目のドジョウを狙っているのでしょう。
こうなれば我々一般有権者ですが、開き直って、前回を下回る最低投票率の『記録更新』を楽しみにするしかない。
選挙結果の興味ですが、公約を投げ捨てた『驚くべき内容だ』の自民党現職と反基地の野党統一候補との一騎打ちの沖縄県の4選挙区での、『自民党候補の全滅』を見て、鬱憤を晴らす程度でしょうか。
『踊る阿呆に見る阿呆、 「踊らす阿呆」(マスコミ)が興味を失った低調日本国の選挙』
我が日本国のマスコミですが、5年前の前々回総選挙(2009年)では『政権交代』を大合唱して、歴史的な『民主党大勝』をアシストした。
ところが、2012年の前回選挙でマスコミは『こんどは第三極だ』との意味不明の怪しげたスローガンを大合唱して、隠れ自民党や第二自民党である弱小集団の『みんなの党』や『維新の会』をアシストして同じく大勝させている。
(みんなの党の渡辺善美ですがマスコミが大宣伝した『第三極』では無く、去年末の特定秘密保護法での当然の裏切りで明らかなように自民党の『第五列』であった)
ところが今回の総選挙では一転マスコミが沈黙する。
『追い風』も無いが『向かい風』も無い。人為的なマスコミによる一切の風が吹かない無風選挙。(白け選挙)
5年前に風が吹いた民主党も、2年前に風が吹いた維新の会も同じで凋落が著しい。向かい風どころか、みんなの党は消滅しているが、共通しているのは自業自得の自己責任。自分から転んでいるのです。
可哀想なのが、風を読み間違えて落ち目の自民党から、勝ち馬に見えた維新の会に乗り換えた大阪10区の松浪 健太、と大阪14区の谷畑 孝である。2人とも自分の判断ミスを後悔していて自民党への復党を密かに画策するが『裏切り者』を見る目は冷たい。
【衆院選】 原発再稼働を候補者に問う まともなのは共産、生活、社民だけ 『候補者956人に原発政策について、脱原発市民団体が緊急アンケート』
自民党が原発再稼働で一枚岩。民主党は2人が「再稼働に賛成する」と答え、128人が無回答。「民主党は脱原発をする気があるの?」(河合弘之弁護士)
公明党は小選挙区の候補者全員(9人)が無回答。「公党には答える義務がある。いかがなものか」(河合弘之弁護士)
維新の党は「原発再稼働に賛成する」と答えたのは1人。「再稼働に反対する」と答えたのは22人。無回答が最多の54人。
次世代の党は「原発の再稼働に賛成する」は2人。「再稼働に反対する」は3人。無回答は圧倒的多数の33人。
共産党では回答した230人全員が「原発再稼働に反対」「エネルギー政策は転換が必要であり新増設に反対する」。無回答62人。
生活の党では回答した5人全員が「原発再稼働に反対」」「エネルギー政策は転換が必要であり、新増設に反対する」。無回答7人。
社民党では回答した14人全員が「原発再稼働に反対」「エネルギー政策は転換が必要であり、新増設に反対する」。無回答4人。
アンケートの結果、「原発にNO」とはっきりした姿勢を示している政党は、共産、生活、社民であることが改めて明らかになった。
河合弘之弁護士は、次のように総括する―
「選挙はアベノミクスばかりに注目が集まっていて原発再稼働の問題はかすんでいる。それでも選挙が終われば、みそぎ が済んだとばかりに再稼働してくるだろう」
「アンケート結果は(14日の)投票の際、参考にしてほしい」。
『田中龍作ジャーナル』2014年12月12日(抜粋)
態度が渡辺善美の『みんなの党』とそっくり同じ『瓜二つ』なのですから、『党』そのものが完全消滅するまで『時間の問題』であり、投票どころか『党』の存在自体がまったくの無駄である。
日刊ゲンダイ12日付け『大義なき選挙の弊害…投票現場は「交付ミス」続発の大混乱』では、
急な解散でドタバタしているのは、候補者だけでは無い。衆院選公示後の期日前投票の現場で投票用紙の交付ミスが相次ぐ、前代未聞の椿事を報じている。
選挙業務の簡単なジムワーク大募集、未経験者歓迎、開票のお仕事大募集などの求人広告が相次ぎ、各地の選管のドタバタぶりが垣間見える。
『誤投票は無効扱い』
選管担当者は『前回選挙より日にちが1週間も短いため、派遣社員の方たちの手配を急ピッチで進めています』
有権者のミスでもないのに『誤投票は基本的に無効扱い。投票し直しはできない』というから、フザケた話だ。
冷戦の真っ只中で起きた大韓航空機撃墜事件である。
マスコミは連日ソ連軍の非道を大きく報道して市民感情は最悪になっていた。
田中金脈に代表される自民党の金権体質の批判の急先鋒で『必ず勝つ、はず』だった無関係な日本共産党は総選挙で不思議な敗北を喫している。
大韓航空機撃墜事件の風評被害から6年後、日本に初めて消費税が導入された1989年に起きた中国の天安門事件で日本共産党は、もっと酷い風評被害を被っている。
消費税導入の是非が争われた参議院選挙では、中国共産党と親密な社会党は『山が動いた』というほど大勝し、中国共産党を最も厳しく批判し断絶状態だった日本共産党は、『中国と同じ「共産党」の名前だけ』で大敗北する。
中曽根康弘は河野洋平の新自由 クラブとの連立政権樹立で辛うじて過半数を確保して政権を維持する。
新自由クラブは選挙中は自民党の金権体質を厳しく批判して130万票8人が当選した。ところが選挙後は有権者の期待を裏切って過半数割れの自民党を助けて、結果的に党そのものが消滅する。
1983年総選挙で日本共産党は530万票26人当選。 前回1980年のハプニング解散では580万票29人当選。前々回の1979年は公認と推薦の合計41人当選。(当時の共産党は20から40の間で激しく上下していた)
私はすでに投票しました。
山本太郎氏が仕掛けていると噂されるキャンペーンのアドレスを貼らせていただきます。投票先を迷っている人の助けになるはずです。
://ouen100.net ※頭にはもちろん http を付けて下さい。
前回の参院選と衆院選は不正選挙であったのは確実のようです。選管から委託されているムサシという会社がアメリカに繋がっていて参院選と衆院選で反原発の候補者は、ほぼ全員が落選させられたようです。
今回、独自に選挙を監視する動きをおこしている方たちもいるようですが、どちらにせよ投票率が上がれば自公を倒す選挙とならなくても、暴走を止める事ができればと願っています。(前回の衆院選のように投票率自体を低く偽装される可能性が今回もありますが)その為の選挙報道の少なさと自公優位の報道を事前にさせているメディアコントロールであるとも思われますが。
自分の事前の予想が、丸々100%当たるとは。嬉しいような悲しいような。惨めで情けないような・・
今回は最低だった前回の59%を7%も下回る歴史的な低投票率が、安倍晋三やらマスコミやらの努力でめでたく達成。
自民党ですが二匹目のドジョウをゲットしたようですが、国民全体から見たら支持しているのは5人に1人、2割ですよ。
沖縄では、全選挙区で前回は勝っていた自民党が全滅し、共産党、社民党、生活の党、自民の良識派の全員がパーフェクトに勝っている。『南風』(琉球おろし)がそよそよと吹いてきているのですよ。
ギリシャ神話のパンドラの箱の様な話で、ありとあらゆる邪悪なものが飛び出してくるが、箱のそこに『共産党、社民党、生活の党、自民の良識派』という、小さな希望が残っていた。