2008/07/14
13日、アフガン:米兵10人死亡
武装勢力が攻撃、過去最大級
アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)指揮下の国際治安支援部隊(ISAF)は13日、北東部クナール州の前線基地が同日、武装勢力の攻撃を受けて戦闘になり、ISAFの兵士9人が死亡したと発表した。
ロイター通信によれば、全員が米兵だった。
南部ヘルマンド州でも同日、米軍主体の連合軍指揮下の米兵1人が路肩爆弾で死亡。
戦闘による多国籍軍の1日の死者数としては2001年にイスラム原理主義のタリバン政権が崩壊して以来最大級となった
『アフガン仏兵10人死亡 タリバンと戦闘』
フランス大統領府は八月十九日、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)に参加し、アフガニスタンに駐留しているフランス軍部隊が十八日から十九日にかけ、パトロール中に反政府武装勢力タリバンと交戦し、フランス兵十人が死亡、二十一人が負傷したと発表した。
AFP通信などによると、一回の戦闘による外国人兵士の犠牲者数としては二〇〇五年に駐留米軍の輸送ヘリが撃墜され、米兵十六人が死亡しており、今回の被害はそれに続く規模。タリバン側にも多くの死者が出たという。
サルコジ大統領は事態を重視、同日夜にアフガンに向かう。大統領は「私の決意は変わらない。フランスは民主主義と自由を得るために努力する」と声明を出し、アフガンから撤兵する考えのないことを強調した。
戦闘があったのはアフガンの首都カブールの東約五十キロ。フランス部隊はタリバン勢力の待ち伏せ攻撃を受け夜通し激しい戦闘が続いたという。アフガンには現在、約三千人のフランス兵がいる。
『タリバンが米軍基地を攻撃』
アフガニスタン当局者によると、同国東部ホストの米軍基地が8月19日未明、イスラム原理主義勢力タリバンの攻撃を受けた。
この攻撃で自爆者を含め、少なくとも13人の死者が出た。
北大西洋条約機構(NATO)を主体とする国際治安支援部隊(ISAF)は、パキスタン国境から約30キロのホストの町にある米軍のサレルノ基地が攻撃を受けたことを確認した。
徒歩で攻撃を仕掛けてきた敵に対して、ロケット弾や砲撃で迎え撃ったという。
アフガニスタン国防省のスポークスマンは、15人のテロリストが同基地に攻撃を仕掛けてきたので軍部隊を展開して交戦し、撃退したと語った。敵の13人が死亡し、うち6人は自爆だったと語った。
アフガン側は6人が負傷した。米兵が負傷したとの情報もある。
18日にも同基地の近くで自爆テロがあり、アフガニスタン人労働者10人が死亡し、13人が負傷している。
◇対米闘争「アフガン解放まで」
「外国軍に占領されたアフガニスタンを解放するため、世界のムジャヒディン(イスラム聖戦士)たちがアフガン・パキスタン国境地域に集結している」。
パキスタン部族支配地域の武装勢力司令官の一人が22日、毎日新聞のインタビューに応じ語った。
一方、パキスタン治安当局によると、カシミール地方で対インド闘争を続けてきたパキスタンを拠点とする武装組織も、名前を変えるなどして対米闘争に加わっているという。
アフガンの旧支配勢力タリバンが勢力を回復し、米軍主導の「テロとの戦い」がイラクからアフガンへ移るなかで、イスラム過激派の大連帯が、水面下で進行している恐れがある。
ペシャワル郊外。
「仲介人」の車に乗せられ、途中で「案内人」が乗り込み、1時間近く走り回った後、高さ約3メートルの土塀で囲まれた農家で降ろされた。武装勢力の司令官を名乗った男(35)は、ロシア製マカロフに似た自動式拳銃を左手に、樹木が生い茂った庭に立っていた。
男が率いる武装組織は、部族支配地域モハマド管区を拠点にし、南ワジリスタン管区のベイトラ・メスード最高司令官の指揮下にある。
6月10日、米軍やアフガン軍と国境をはさんで交戦した。
「交戦後、国境付近に約5000人のムジャヒディンたちが集まり、米軍の越境攻撃に備えた」と語る。
自身の勢力には、イラクからの若者が合流しているといい、アフガンでの攻撃にも加わっていると話した。
交戦を受けアフガン政府はパキスタンへの越境攻撃を示唆。
パキスタン政府は「いかなる国も領内侵入を許さない」と迎撃の構えを示し、両国関係は一気に緊迫化した。
男によると、アフガン側がパキスタンへの越境攻撃を示唆した翌日、「タリバンや外国人グループを含めた全勢力の幹部が一堂に会し、連帯を確認した」という。
米軍がパキスタン領内に侵攻すれば、パキスタン軍と協力して戦うことも「状況次第でありうる」と話す。
アフガン国境警備隊幹部によると、「外国人テロリスト」は07年から国境付近で急増、アフガン側の数は1000人は下らないという。
国際テロ組織アルカイダと関連する、アラブ人やウズベク人、チェチェン人が多い。
数年前までは陸路によるアフガン入りが中心だったが、カブールから各地への空路が整備され、ドバイ、イスタンブール、デリー、ドゥシャンベなどから偽造旅券を利用し、飛行機で入国しているらしい。
司令官を名乗る男は「米軍が兵力を増強すればするほど、ムジャヒディンは勢いづく。
我々はアフガンを解放するまで武器を捨てはしない」と言い切る。
◇武装勢力が集結
アフガン国境警備隊幹部はこう疑う。「イスラム過激派に悩む各国は、自国のテロリストがアフガンへ移動するのを黙認しているのではないか。
近年の外国人テロリストのアフガンへの大移動は、そう感じざるを得ない」
武装勢力のアフガンへの集結は、パキスタン国内のイスラム過激派の間でも進んでいる模様だ。
パキスタン当局によると、カシミール闘争で知られる「ラシュカレ・タイバ」が最近、「ジャマト・ダウ」の名でアフガンでの闘争を開始。
99年12月にインド機をハイジャックし、インド政府に仲間4人を釈放させた「ハルカトゥル・ムジャヒディン」は、二つのグループに分かれ、タリバン支援やスワートの武装組織との共闘に乗り出したという。
そのほか、アフガン闘争に関与していないとみられていた「ヒズブル・ムジャヒディン」も、7月19日にカシミール地方で起きた軍車列の攻撃で、携帯電話を起爆装置にする手口を初めて使用。
アルカイダやタリバン特有の手口であることから、両者の関係が浮上している。
◇パキスタン部族支配地域「全勢力がネットワーク」
「テロリストの聖域」。米国は、パキスタンの部族支配地域をそう呼ぶ。
アフガニスタン国境に沿って広がる部族地域の住民は、タリバンと同じパシュトゥン人。01年の米軍のアフガン侵攻で政権を追われたタリバンの多数が山岳地帯の国境を越えて逃げ込んだ。
部族地域はパキスタン独立前の英国統治時代から、パシュトゥン人の独立国家建設運動を防ぐ目的で、高度の自治が与えられてきた。
パキスタン政府もこれを受け継ぎ、地域の行政はジルガと呼ばれる長老会議に任され、いまも政府の司法権が及ばない。
このため地域に逃げ込んだタリバンは、住民の支援のもと補給や休息を行い、自由にアフガン側に越境して米軍やアフガン政府軍への攻撃を続けてきたとされる。
ムシャラフ・パキスタン大統領は02年、米国の強い圧力を受け初めて部族地域に軍を入れ、タリバンや地元武装勢力の掃討作戦を開始した。
地域は7管区に分かれ、管区ごとに武装組織を束ねる司令官がいる。
武装組織はいずれも米国を「侵略者」と位置付け、タリバン支援を公言している。
武装勢力間の抗争もあったが、07年には部族地域の全勢力がタリバン最高指導者オマル師支持で一致。
アフガンとパキスタンの国境地帯で「タリバン・ネットワーク」が完成したとされる。
◇タリバンをめぐる動き◇
【1988年】
5月 東西冷戦の崩壊を背景に、アフガニスタンに軍事侵攻していた旧ソ連軍が撤退開始
【92年】
8月 アフガンで内戦が勃発
【94年】
10月 南部カンダハルで、イスラム神学生らが民兵組織を発足。タリバンと名乗りオマル師が最高指導者に
【96年】
9月 タリバンがカブールを制圧し、政権樹立
【98年】
8月 米軍が巡航ミサイルでタリバンの軍事訓練施設などを爆撃
【99年】
10月 パキスタンで、ムシャラフ陸軍参謀長(現大統領)がクーデターで政権を奪取。タリバン政権支持を表明
11月 国連がアフガンに制裁
【01年】
3月 タリバンがバーミヤンの巨大石仏を爆破
9月 米同時多発テロ。タリバンは、アフガンに潜伏中の国際テロ組織アルカイダ指導者のビンラディン容疑者の引き渡しを拒否。パキスタンは、米の対テロ同盟国に転換
10月 米英軍がアフガン攻撃を開始
11月 タリバンが首都カブールを撤退。政権崩壊
12月 タリバンと対立した軍閥集団「北部同盟」が母体となり、アフガン暫定行政機構発足。カルザイ氏が代表に
【02年】
1月 国連がアフガン制裁を解除。東京で「アフガン復興国際支援会議」開催
【03年】
8月 北大西洋条約機構(NATO)軍がカブールで治安維持活動を開始
【04年】
9月 タリバンによるカルザイ大統領暗殺未遂
【06年】
5月 タリバンが米軍などに対し、自爆テロなどを多用した本格的な反攻を開始
10月 NATO軍がアフガン全土の治安維持活動を開始。南部で大規模な軍事作戦に着手
【07年】
7月 タリバンが韓国人援助関係者ら23人を拉致、うち2人を殺害
8月 世界最悪のアフガンの麻薬生産量がさらに増加と国連が警告
11月 カブール北部バグラムで、国会議員らを狙った自爆テロ。50人近くが死亡
【08年】
3月 パキスタンで新政府発足。タリバン支援の国内武装勢力と和平協定の締結を目指すと発表
4月 カルザイ大統領が出席していた軍事パレードをタリバンが襲撃
米政府がパキスタンの和平路線を懸念
5月 パキスタン政府が北西部スワートの武装組織と初の和平協定締結
6月 パキスタン軍と米軍の支援を受けたアフガン軍とが国境付近で交戦。カルザイ大統領は「パキスタンへのミサイル攻撃開始」を示唆
タリバンが南部カンダハルの刑務所を襲撃、タリバン約400人が脱走
7月 アフガン東部で米軍基地がタリバンに攻撃され、米兵9人死亡。米政府はアフガン増派の年内前倒しを決定
実はもう登録してしまいました。すみません。
だめでしたら即消去します。
当方のブログの記事の掲載、有難う御座います。
記事の趣旨に反しない目的での使用は、何方であれ大歓迎です。記事であれコメントであれ御自由に御使い下さい。
これからも宜しく御願い致します。
遂にボロが出始めましたね(笑)
これで2ちゃんの若者達も少しは現実社会の学習になることでしょう(笑)
日本大丈夫ですかね?
NHKの信用度ですが、田舎の保守的な年寄り連中にあるのかと思っていたら、大外れ。
以前に、お上やマスコミに騙されて酷い目に遭った経験のある年寄りの方が警戒感がまだあるが、酷い目にまだ遭っていない幸せな2ちゃんの携帯中毒の若者達が一番信用しているようです。
報道とは、幾等それが客観的な事実でも、報道した瞬間に報道機関の取捨選択が入り、実際にある真実ではなく、真実の断片でしかない事実に気が付いていないのでしょう。
『何を報道し、何を報道しないか。』
これこそが一番重要な問題なのだが、其の事に気が付いている読者は少ない。
NHKは日航機事故で、インチキ臭い『隔壁破壊説』を繰り返し繰り返しを流し続け、乗員組合などの関係者の『隔壁破壊は無かった』の真実の声を絶対に報道しなかった。
NHKの報道のとおり本当に一気に与圧がなくなれば、外気温はマイナス20度なので東京都の滝川説?が正しければ36度の人体は墜落前にムペンバ効果?で全員凍結死していますよ。
今や報道(NHKを筆頭とするマスコミ)は63年前の大本営発表と殆んど同じになっているんですよ。
日本の民主主義は確実に死に掛かっているようです。
昔の旧ソ連や東ヨーロッパの市民達は公共放送が公共の為ではない事を知っていた。
中国や北朝鮮の国内報道が、報道ではなく広報である事実を中国や北朝鮮の多くの国民が知っている。
対して日本の国民はどうでしょう。?
嘘報道を垂れ流すマスコミの実体を知らない日本の市民の状態は、公共放送が真実そのものではなく真実の断片、宣伝広報の類いだと知っている中国や北朝鮮市民より危険な状態です。
昔は、知られたく無い情報は発禁処分にしていたが、今では技術が進歩して、アメリカのように『知られたくない情報』を物凄い量の反対情報の海で溺れさす物量作戦です。
これが発禁より効果がある。
真実は探せばあるには有るが、宣伝広報の海に紛れてトンデモナイ労力を必要とする。
今ほど個人個人のメディアリテラシーの能力を問われている時代は有りません。