逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

メルトスルー(原子炉貫通) しても日本の原発は「安全」

2011年06月19日 | 放射能と情報操作

『吉本新喜劇風の海江田万里、管直人』

6月18日海江田万里経済産業相(62)は福島第一原子力発電所の深刻な事故がまったく終息する見込みが無い今の日本国の現状で、シビアアクシデント(過酷事故)に備えた電力会社の安全対策は『適切に実施されている』と評価。
(事実は、国の安全対策は破綻している事実は管直人首相自身も認めていて『ゼロベースで』これから造り直す必要に迫られている)
『原発の再起動をぜひお願いしたい。』、『今後は原発が立地する自治体を直接訪れ、協力を要請する。』という。
その新しい国の原発の安全対策とは、水素がたまるのを防ぐため『建屋に穴を開けるドリルなどが配備?』であると海江田経済産業相は説明している。
(管直人首相もネットで『停止要請した浜岡は別』と海江田大臣に同調)
これでは吉本新喜劇の定番ギャグと同じ。
相手にボコボコに叩きのめされて倒れた後で、(今起きている現実を完璧に無視して)何事も無かったかの様にすっくと立ち上がり、『今日はこれくらいで、勘弁しといてやる』と言いつつ舞台を下がる池野めだかのお笑ネタとそっくり同じ。吉本新喜劇のパクリである。
あまりの場違いな常識外れのこの『言動』に対して周りの俳優や観客は唖然となる。
これはもう笑うしかない。
福島第一原発事故で完璧に崩壊している安全対策が『まだ有効』と主張する、電力会社に頭が上がらない原発事故前の今までと同じ方針(原発安全神話)の、何とも情けない海江田経済産業相も大問題だが、国家戦略室の玄葉光一郎大臣の方が始末に悪い。
この阿呆大臣は事故前の現状維持(海江田)ではなくて、なんと日本の原子力発電を倍増すると言う。
本当に今の日本で新しく14基もの原発が建設出来る可能性が、ほんの僅かでも有ると思っているのだろうか。
玄葉大臣の内閣府国家戦略室は『2030年までに原子力の比率を52%に』する方針。
福島第一原発事故の教訓はゼロで、今でも『日本の原発は安全である』として、完璧に崩れ去って跡形も無い『安全神話』を完璧に信じていて、少しも疑っていないのですね。
毎日新聞に矢張り玄葉と同じ様な、石原慎太郎都知事が、今回は天災であり『日本の原発は安全である』との、脳内がメルトダウンした発言が載っていた。
ここまで言い切ると最早正常とは言えず幻覚幻聴のイリュージョン世界であり、我々の住んでいる現実世界とは別の次元である。
有吉佐和子の長編小説『恍惚の人』と同じで、周りのまともな人間は大迷惑だが、当人達は案外に幸せなのですね。
多分、今日本の福島で起きている事は『何かの間違い』で現実の話ではないのです。
明日の朝起きれば『起きる筈がない悪夢』だったことが証明されていて、何事も無く全てが解決してるとでも思っているのでしょう。
あるいは世界の他の国とは違い神国日本は、最後の最後の絶体絶命の土壇場には必ず『神風』が吹いて(誰かが)救ってくれるとでも思っているのでしょうか。

『なんとも不吉な兆候、実に面妖な話』

日本でトップに立つべき責任ある立場の人々が、これだけ現実離れした虚構の空想世界に生きている原因として考えられることは、常識的に考えれば有り得ない程の『超楽観的』状態だからなのか、?
その正反対の全ての手段が絶たれた後の絶望的な『超悲観的』状態なのかの二つに一つの両極端の『何れか』ですよ。
これ程現実離れした不思議な話が続く現状は不吉で普通でもまともでもない。それなら、どちらかの両極端でほどほどの中間的な結論は無い。
今日本中のみんなが心配しているが全くの取り越し苦労であり、実は放射能は安全で低線量なら健康に良い。福島で起きている原発事故は簡単に収束する見通しが立っているからか。
その正反対で最早恐ろしい放射能の被害は避けようが無く、原発事故の終息は目途さえ立たない。救いようの無い厳しい現実に対していまさら最高責任者として正しい真面目な対策は到底無理であるからか。
予想したくはないが、今の様な明確な嘘を恥ずかしげも無く平気で人前で喋る心理とは、多分余りに『真実』が悲惨であり絶体絶命で救いようが無いので、精神衛生上なるべく『正しい現実を見たくない』と思っている現実逃避の為かも知れないのですよ。
日本の福島第一の今後の予想ですが、アンデルセンの『マッチ売りの少女』で飢えと寒さに苦しむ哀れな少女の最後の絶命する寸前の場面に似ている。
もう、早くも最後の最後のあり得ない幻覚幻聴が始まっているのでしょうか。
海江田万里や玄葉光一郎は、もはや脳内妄想の世界しか『逃げ場が無い』のかもしれないのです。

『メルトスルー(原子炉貫通) の次に起きることは』

昔原子力安全委員会の一員で安全神話を振り撒いていたが、福島第一原発の爆発を見て反原発に転向した武田邦彦教授が、『止める、冷やす、閉じ込める』と言うのは、原子炉を正常な状態で停止した場合の話であり、重大な事故が起きたときにも同じ思考でよいのか?』、『「冷やす」ことが出来なければ、もしかすると「止める」ことすら不要なのかも知れない。』
『原子炉内の水を抜き、燃料をメルトダウンさせる、というのがベストの方法だったとも考えられる』
今まで原発村の御用学者は『臨界が止められなくなると、減速材の水が蒸発して、自然に減速効果を失い、高速中性子が多くなって、臨界が止まるので軽水炉は安全で有る』と散々宣伝していたのですが、現実に起きた事実は正反対の悲惨極まるシビアアクシデントだった。
16日のテレビで、京大の小出裕章助教が発言していたのですが・・・・不吉なことに今回の武田邦彦と良く似た内容だったのですよ。
数千度の溶解した100トンの核燃料は1400度程度で熔ける鉄で出来た圧力容器や格納容器を簡単に突き抜けて下に落ちていて徐々にコンクリートを溶かしながら岩盤に達するが、そのうちに岩盤も徐々に溶かしながら何処までも沈みこんでいくのではないかとの予測で、この場合には水による冷却も余り意味は無いとの話でした。
6月5日午後11教育テレビETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図 の続編』で、スリーマイル島事故でも活躍した日本原子力研究所の田辺文也が、プルトニウムなどの揮発し難く本来は外部に出にくい重い核物質の検出などから推測して、 (小出裕章助教と同じ様に)
格納容器の底に穴が開き、溶解した燃料とコンクリートが反応している最終段階(コア・コンクリート反応)ではないかと説明していた。
原発が完全に制御不能状態らしいのです。
京大の小出裕章助教の最悪の予想では、
東電のやっていることは空になった炉心に水を注入することで『温度が安定している』と判断し、今ではメルトスルーしている燃料に、わずか表面を冷やすだけの効果しかないのに大量の水を注入して汚染水をしこたま無駄に大量に生み出しているだけかも知れず、先手を打つなら、水の注入などやめて、岩盤の下に有る地下水に達する前に、原発の周囲を深く掘って囲い込み放射能を遮蔽する程度しか方法が無いのではないかとの考えでした。
炉心が完全に破壊した状態の原子炉の冷温停止はそもそも有り得ず、東電の出した予定表が今後実現する見込みがほぼ『無い』と思われる事態(最終局面)に追い込まれている。

『ウォール・ストリート・ジャーナル日本版、小沢一郎の予見』

『当面は福島の人だが、福島だけではない、このままでは。汚染はどんどん広がるだろう。』
『もうそこには住めないのだから。ちょっと行って帰ってくる分には大丈夫だが。』
『日本の領土はあの分減ってしまった。』
『あれは黙っていたら、どんどん広がる。東京もアウトになる。』
『ウラン燃料が膨大な量あるのだ。チェルノブイリどころではない。あれの何百倍ものウランがあるのだ。』
『みんなノホホンとしているが大変な事態なのだ。』

『だいたい、原発で食っている連中をいくら集めてもだめだ。皆、原発のマフィアだから。
あなた方もテレビを見ていただろう。委員だの何だの学者が出てきて、ずっと今まで、大したことありません、健康には何も被害はありません、とかそんなことばかり言っていた。
原子力で食っている人々だから、いくら言ったってだめなんだ。
日本人もマスコミもそれが分からないのだ。日本のマスコミはどうしようもない。』
これらの小沢一郎が5月 27日WSJのインタビューで語った福島第一原発電の最悪の指摘(予言)が、ここに来て俄然現実性(真実み)を帯びてきている。

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10 コメント

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40年間も言い続けて (宗純)
2011-06-24 16:51:17
はむゆきさん、はじめまして。コメント有難う御座います。

京大原子炉実験所の小出裕章助教は『原発は危ない!』『王様は裸だ!』と言い続けて40年。
ところが当時は3基程度の原発が、今では日本列島の隅々に満遍なく50基以上が出来て仕舞い『敗北し続けた歴史』だっとと語っている。
やっと『王様が裸だ』が本当だったと人々が気が付きだした状態なのですね。
そうです。
誰も言わなかったではなくて、最初から本当の真実を言っている人はいたのだがその真実を『誰も聞かなかった』のですよ。
何とも悲しい話ですが、多くの人は地獄を見ないと真実が見えない。(聞こえない)
今では政府とはマスコミや有名大学教授など権威や権限、地位や名誉有る人が嘘八百でも平気で恥ずかしげも無く喋る事実に気が付いた。
ほんの少し前までは逆で、まさか見え透い真っ赤な嘘を権威有る人々が言う筈が無いと日本人全員が信じていたのです。
だからマスコミの信用度は他の国とは段違いに高かったのです。
今では『原発は安全です』『放射能は安全です』などと、マスコミが真実を報道していないらしいとは薄々気が付く段階まできています。
権威ある偉い人は嘘を付かないなどの原則は何処にもなく、現実の社会ではその逆で自分の今までの権威を守る為に嘘を付く必然性が生まれた仕舞うのですね。
今までは、この事実に人々が気が付かなかったのですよ
これから、まあ焦らずに、一歩一歩ですね。

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はだかの王様 (はむゆき)
2011-06-24 01:15:14
はじめまして。「ドリルで穴」、こちらの記事で
読んだあと、眩暈、そして、悲しいかな、
虚な笑いが止まりません。政治に詳しくないのですが、人口13,163,332人の大都市東京に人々は、彼らの都知事についてどう捉えているのでしょう。はだかの王様の話の最後、一人の子供の声をかわきりに、大勢が「王様は裸だ。と」叫ぶなか、王様一行はただただパレードを続ける・・・。マッチ売りの少女の方がまだましなのですが・・・。
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原子力村の安全神話の呪縛 (宗純)
2011-06-22 17:45:02
たなかさん、はじめまして。

管直人首相の民主党政権は今でも跡形も無い原子力発電の安全神話を信じているのでしょうね。
あるいは、今での『信じているふり』を仕方なくしているのです。
ありもしない『神話』をさも有るように振舞う、その姿は正に裸の王様であり、これ以上に滑稽な話は無いが、我々普通の日本の市民にとっては到底笑い話で済まされる話でもないのが、深刻です。
福島第一原発事故の今後ですが、今すぐの大爆発の可能性は低いが、かといって終結の見込みも無い。ダラダラと一向に終結せず放射能は垂れ流されて、人々を少しずつ蝕んでいく。
日本は、超長期戦を覚悟しないといけないようです。
は~ぁぁ。今ではため息しか出てきませんが、これだけの大災難を振り撒いている原発を、アメリカに言われるままに地震大国の日本中に設置した自民党の国賊的な犯罪行為は、日本の市民の一人ひとりは肝に銘じて絶対に忘れたり過小評価してはいけないでしょう。
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まとめ (たなか)
2011-06-22 13:11:09
魔法でもあるのだろうか。
まともじゃないな民主党
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チャイナ・シンドローム (宗純)
2011-06-21 15:53:02
カークさん、コメント有難う御座います。

水で満たされた圧力容器内だから今の人類の力もで辛うじて安全に管理できていたのですが、・・・今は制御不能。
地球の反対側の中国まで突き抜けるのでチャイナ・シンドロームと名付けられたが3000度の熔けた100tの燃料棒を制御する方法は現在の人類の技術では駄目なようです。
そもそも暴走したら誰にも止められないから小出氏も核による発電に反対していたのですね。
核は手に入れてはいけない禁断のプロメテウスの火だったのです。
ギリシャ神話でなくても日本の神話でも同じで、母なる神イザナミは、神々を生むが最後に火の神『カグツチ』を産み落とした時に性器が焼けて死んでしまうのですね。

地球の地殻は30キロ、突き抜けるとしても岩盤が熔けるのはじょじょで時間がかかるでしょう。水蒸気爆発の危険性はチェルノブイリでも散々言われていたのですが結局起きていません。
あのチェルノブイリ原発の爆発は強度が低く御粗末な福島第一とは違い、旧ソ連製の圧力容器が丈夫だったので起きている。
巷間言われている水蒸気爆発だったとの報道は胡散臭いのですね。
爆発後に原子炉建屋ビルの地下に溜まっていた水と残っていた核燃料が反応して水蒸気爆発を引き起こすとして、作業員が水抜き作業を行っている。これは消防の放水作業によるものらしいのですよ。
人々は大きな勘違いをしていますが、火山のマグマ火山の水蒸気爆発は厚くて丈夫な地殻で密閉されているから大きなエネルギーが出るので大爆発になるが、耐圧性能が劣れば爆発力も小さなものになりそれ程怖くない。何時も噴火している火山ではエネルギーが逃げる分大爆発にはならないのです。
今回は最初から穴を穿ちながら沈み込んでいるのですから、爆発しても圧力が逃げる分規模の小さなものになる筈です。

福島第一原発事故は教訓的で、星新一の『おーい、でてこーい』とそっくり同じことが起きているのかも知れません。あらずじは、

台風が去って、都会からあまりはなれていない村でも被害があった。
村人たちは社のあった場所に1メートルくらいの穴が有ることを発見する。
『おい、この穴は、いったいなんだい』
のぞき込んでみたが、なかは暗くてなにも見えない。
だが、地球の中心までつき抜けているように深い感じがした。
『おーい、でてこーい』
穴にむかって叫んでみたが、底からはなんの反響もなかった。
つぎに、そばの石ころを拾って投げこんだ。
底からはやはり反響がなかった。

『どうしたもんだろう』
新聞社の自動車がかけつけた。まもなく、学者かやってきた。
高性能の拡声機で底からの反響を調べたが反響はなかった。
音量を最大にしても穴は平然と音をのみこんだ。

利権者の一人が申し出た。
『その穴を私にください。埋めてあげます』
『社ならもっと立派なのをたててあげます。集会場つきにしましょうか』
その利権屋の約束は、でたらめではなかった。
小さいけれど集会場つきの社を、もっと村の近くに建ててくれた。
 
利権屋は、仲間を都会で猛運動させた。すばらしく深い穴がありますよ。
学者たちも少なくとも五千メートルはあると言っています。
原子炉のカスなんか捨てるのに絶好でしょう。
官庁は、許可を与えた。原子力発電会社は、争って契約した。
村人たちはちょっと心配したが、数千年は絶対地上に害は出ない、と説明され、
また利益の配分をもらうことでなっとくした。
しかも、まもなく都会から村まで立派な道路が作られたのだ。

トラックは道路を走り、鉛の箱を運んできた。
穴の上でふたはあけられ、原子炉のカスは穴のなかに落ちていった。
外務省や防衛庁から、不要になった機密書類箱を捨てにきた。
大学で伝染病の実験に使われた動物の死骸も運ばれてきた。 
婚約のきまった女の子は、古い日記を穴にすてた。
警察では押収した巧妙なにせ札を穴でしまつして安心した。
犯罪者たちは証拠物件を穴に投げ込んでほっとした。
穴は、捨てたいものは、なんでも引き受けてくれた。
穴は、都会の汚れを洗い流してくれ、新しいビルが、つぎつぎと作られていった。

ある日、建築中のビルの高い鉄骨の上で、ひと休みしていた作業員の頭の上で、

『おーい、でてこーい』
 
と叫ぶ声を聞いた。しかし、見上げた空にはなにもなかった。
青空がひろがっているだけだった。彼は、気のせいかな、と思った。
そして、もとの姿勢にもどった時、声のした方角から小さな石ころが彼をかすめて落ちていった。
だが彼は、ますます美しくなってゆく都会のスカイラインをぼんやり眺めていたので
それには気がつかなかった。

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融解した燃料棒は何処で止まるのか? (カーク)
2011-06-20 20:28:01
3.11以来、良いことは考えられなくなりました。さて、燃料棒はメルトダウンして圧力容器、格納容器を通り抜けて、基礎コンクリートを溶かし、地下水脈を通り抜けて、最後にはマントルまでたどり着くのでしょうか?溶岩と溶け合うのでしょうか。そして、火山の噴火時に、多様な放射能も世界規模で撒き散らされるのでしょうか。
考えたら非常に怖いです。地震の恐れはないでしょうか?
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西尾幹二:「脱原発こそ国家永続の道」 (宗純)
2011-06-20 15:21:35
まー君さん、コメント有難う御座います。

西尾幹二が、保守系のマスコミや右翼系の知識人たちは今まで散々、『左の知識人が常識を踏み外していた』と言っていたが今の原発の悲惨な有様に完璧に目を瞑り『保守系知識人は「観念」をう呑みにし、背後の「現実」を見ていない。』と、自分のブログで語っているのですが大笑いですね。
『百の説法屁一つ』で、現実の前には誰も逆らえない。
世の中、何でもですが『膏薬と屁理屈は何処にでも付く』ので、およそ嘘八百の非科学的な非現実的な話でも誠しやかに語っていた当人の言葉だけに、説得力がありますね。
西尾幹二は、『私は「守る」とは何か、をしきりに考察した。』と、右翼の売りである国土の防衛問題にまで言及しているのですが、小沢一郎の指摘するように日本国は福島第一原発の放射能汚染で、その分日本は失われたのです。
福島第一原発事故ではっきりしたことは、口先でどんな理想的な政策を掲げる政治家や言論人であっても原発推進である限りは、『国賊である。』事実ですね。
西尾幹二が言うように、>『狭い国土における「内部被曝」は人体におけると同様に始末に負えない。
それに使用済核燃料の最終処理の見通しの立たない原発は、われわれが子孫に伝えるべき美しい国土を永久に汚辱し侵害するおそれがあると考えられる。』のですね。
半減期の関係で、汚染地域が元どうりに生活できる程度に放射線量が下がるのは300年ぐらいはかかりそうなのです。
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本当の「冷静な判断」 (まー君)
2011-06-20 11:47:33
自民党の石原幹事長がイタリアの国民投票の結果を知って「集団ヒステリー」と発言していましたが、これもきっと彼なりの「冷静な判断」の内なのでしょうね。

原発推進派の人が「日本に原発は不可欠だ」と国民に訴えるのには最低条件があり、それは今の福島第二原発がきちっと抑え込まれた時点であり、工程表が出来ただけで見通しのたってない現時点では「冷静」に現実を見ていない、まさしく「冷静さ」に欠けた判断としか言いようがありません。

政府は「安全性が確認された」と言いますが、憤りを通り越し笑ってしまいます。福島第二原発の安全性がきちんと回復された時点で、「今回の経験から、仮に将来原発の暴走事故が起きてもすぐ対処出来る know-how が習得出来た。」と言う時点で初めて口に出来る言葉なのではないでしょうか。

原発推進者が「冷静な判断」と言う言葉をよく口にしますが、未だに収束の目途も立たず放射能汚染に怯える福島の現状を直視した場合、推進派・反対派のどちらが本当に冷静な判断をしているか子供でもわかりそうですが・・・。
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毎日山田孝男 の風知草 株価より汚染防止だ (宗純)
2011-06-20 11:16:36
ましまさん、コメント有難う御座います。

小出裕章助教は安全・保安院が以前の話を大きく訂正して『実は初期の段階で炉心に水は無くメルトダウンしていた』と発表した時点で、今回の記事と同じ見解を発表していたのですが、・・・・
ところが、これを最初に報道した大手映像メディアが朝日系テレビの16日朝の番組なのですが、これ以外には無いようです。
また活字メディアでは週刊誌を除けば、この20日の毎日朝刊の山田孝男のコラムが唯一の例外なのですね。
毎日新聞も紙面の記事としては、一言も言及が無いのですよ。
他の大手新聞は共産党の機関紙赤旗を含めて『東京電力など公式報告と違いすぎる小出裕章助教の判断』を載せているところは一つもない。
だから護憲左翼系のブログでも記事として載せているところは何処にも無いのが現状です。
本当に情けないですね。
小出裕章助教の福島第一原発に対する最終判断ですが、
色々調べたのですが、東京大学工学部やその他の今までの東電や政府マスコミの報道を宣伝していた、いわゆる御用学者は誰一人も批判する者はなく、ダンマリを決め込んでいるだけですね。
このメディアや御用学者の完全無視の態度は矢張り異常です。
多分事実であり、反論出来ないのですよ。
そしてとうとう大手メディアでも山田孝男のように今まで隠されていた内幕を暴露する人物が現れだしてしまった。
毎日の山田孝男によれば、
『原発担当の馬淵澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。
理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない』とのふざけた内容でした。
これが今の東電トップのの本質だとすれば、腐敗堕落は限界まで来ており、日本国や日本人の為には最早1日も早い全面解体以外の道は残されていないでしょう。
この記事が本当なら東京電力は、国家や国民の利益の上に自分達の権益を置いた日本帝国の満州軍と同じ獅子身中の蟲であり、たぶん今回も七十数年前と同じ結果になるでしょう。

この『風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男』の記載事実は驚愕すべき内容ではあるが具体的で鮮明、他との整合性も有るので『事実で有る』可能性は高いと思われます。
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総会対策優先 (ましま)
2011-06-20 09:00:24
06/20の毎日新聞に小出裕章助教の話や、その対策を株主総会後まで伏せておく内部文書が暴露された記事が出ています。
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