国の底が抜ける 検査したら負けの不思議なゲーム

Koichi Kawakami@koichi_kawakami　
国立遺伝学研究所・川上浩一教授がリツイートした中国武漢チャーター機とクルーズ船のダイアモンド・プリンセス関連を除いた、それ以外の日本国内の検査人数と陽性判定数の推移。
（２月７日検査人数１５１人陽性１７人、２月２０日検査人数６０３人陽性７０人。７日から２０日までに５５２人増えているが、１日当たりなら４２人である。１日の検査人数がたったの一桁の時が何度もある）
ちなみに人口が日本の３分の１の韓国は２２倍弱の１３２０２人を検査して１０４人陽性。陽性率は約０・８％弱。

唖然茫然

 

不真面目で非常識な数字に最初は川上浩一の「何かの勘違い」かと思ったが、・・あまりにも厳し過ぎる日本の現実

 

 

 

厚労省が毎日出す２月１９日の「日報」

 

クルーズ船から『２週間の隔離が終わった』と乗客の下船を始めた２月１９日は国内の検査数は9人しか増えてない。（9人検査して、7人陽性。陽性率は驚きの７８％）

2月20日時点で日本国内の検査総数が６０３人とは、 韓国の半日分にも達していないが、そのうち７０人が陽性判定。陽性率は驚きの約１２％で、シンガポールや韓国どころか街ごと封鎖されている中国武漢に比べても圧倒的に日本が悪い。

２月２０日、在日中国大使館は日本の検査キットが足りないと心配して日本国立感染症研究所に「検査キットを無償提供した」と発表。日本国は悲しいかなアフリカの超貧乏国と同じ扱い。
岩村健太郎の「シェラレオネより悪い」は誇張ではなく事実（政府やマスコミ、有識者全員で隠していた真実）だったのである。これに比べればクルーズ船の正体が偽装賭博船（脱法カジノ）だった事をマスコミや有識者全員で隠した等可愛らしい不都合。ほぼ『笑い話』程度だった。
（★注、テレビや新聞など大手メディアは陽性人数は発表しても分母である検査人数の発表がない。検査数を発表しているのは和歌山県だけ）

カジノ船の爆発的な感染拡大で周章狼狽。日本で唯一の検査機関「国立感染症研究所は手一杯」で何も出来なかった？？？それ以外のすべてを放り出す事実上の「任務放棄」（敵前逃亡）の感染研

クルーズ船のダイアモンド・プリンセスの船内で活動していた厚労省職員は９０人以上。すでに数名の厚労省職員が発症しているが（体調不良でPCR検査を受けて陽性）、橋本岳厚労省副大臣以下残りの９０人が検査なしで下船していた。多分（２週間の隔離を行うことなく）今は霞が関の合同庁舎や国会内で通常業務を行っていると思われる。（衆議院予算委員会の質疑応答では、議場内で咳の音がやかましい）

クルーズ船で業務 厚労省職員 多くがウイルス検査せず職場復帰

２月２２日NHK
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船で、厚生労働省の職員の多くが、船内での業務を終えた後、ウイルス検査を受けずに職場に復帰していたことが分かりました。専門家は「船内で感染した職員も出ているので、職員の検査の在り方を見直す必要があるのではないか」と指摘しています。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに乗員・乗客634人の感染が確認されたほか、船内で事務作業にあたった厚生労働省などの国の職員４人の感染が明らかになっています。

クルーズ船ではこれまでに厚生労働省の職員が少なくとも90人船内に入っていますが、発熱などの症状が無かった職員の多くは船内での業務が終わったあと、ウイルス検査を受けずに職場に復帰していたことが厚生労働省への取材で分かりました。
（抜粋）

新型コロナウイス感染では多数の自衛隊員やDMAT（救急医療に特化した厚労省の災害派遣医療チーム）隊員の医師や看護師がやはりPCR検査を行わず、元の職場に戻っていた。（和歌山県では新幹線新横浜から元の湯浅町の職場の済生会有田病院に復帰した３０代の男性看護士が発症）

なんとも腹立たしい大手メディアと二人三脚で演じられた下手糞な岩田健太郎の素人芝居

クルーズ船から乗客が下船する前日の１８日に急遽２時間弱乗船して「自分は汚染しているから」と現在は電話取材にしか応じない岩田健太郎医師の２０日削除のユーチューブ動画で密かに誰にも分らないよう『厚労省や自衛隊、DMATなどの感染症のド素人がクルーズ船内の新型コロナウイルスを日本中に拡散している』と主張していたなら削除も納得。

綺麗なグリーンゾーンと汚染したレッドゾーンがぐじゃぐじゃだった無茶苦茶なクルーズ船ダイアモンド・プリンセスとの告発動画ですが、そもそも岩田健太郎は２週間前の２月５日には１８０度正反対に恥ずかしげもなく『政府の船内隔離は安全・安心。何の心配もない』と主張（歯の浮くようなヨイショ）していた卑劣極まる日本政府（厚労省）お馬鹿御用学者の一人である。（★注、告発が２週間前なら感染拡大の阻止に大いに役に立った。しかし内容がいくら正しくとも時期が遅すぎ、くその役にもたたない代物。それなら驚きのあの告発動画には別の目的があったことになる）
「科学」とは、間違いの自己修正過程のこと
科学で「間違い」はいくらでもあり「訂正」は何ら問題はない。今回の岩田健太郎のように自分の主張が間違いだと気が付いたら即座に１８０度正反対を主張することは（非難されるどころか）科学者として大いに称えられる正当な行為である。
ただし科学者なら「以前の主張は間違いだ」と取り消したうえで新しい「正しい主張」を行うのが筋。（２週間前に自分で行った『ヨイショ』と今回の告発が両方正しいことはない）たった２週間前の自分の主張を知らないふりで胡麻化すなど科学者ではなく詐欺師か安倍忖度の小役人の隠蔽と同じ態度。

９年前の３・１１フクシマで無為無策、日本政府の失敗を早送り再生している既視感あふれる幾何級数的な新型コロナウイスのアウトブレーク。（電離作用があるので）生命の基本である細胞の設計図のDNAを傷つける放射能とは違い、病原菌やウイルスはすぐに健康に影響する。（しかも被曝と発症の因果関係は単純明快なので誤魔化し様がない）

日本政府が未曾有のレベル７の核事故で学んだのは『検査しなければ、被害を先送りできる』しかも（人のうわさも７５日で、そのうち忘れてくれる）『みんなで隠せば怖くない』とのとんでない結論だったらしい。