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(2011年3月12日朝7時、ベントをしない福島第一原発の現場に業を煮やし、首相自ら押っ取り刀で防護服どころか帽子もマスクも無しで、直接ヘリで駆けつけた菅直人のテレビニュース写真)
『メルトダウンを知っていた東電、知らなかった日本国首相』
早急なベント実施(原発の圧力容器からの蒸気放出)をせまる首相官邸からの度重なる催促にも、のらりくらりと一向に動かない東京電力。
痺れを切らしての最高責任者(首相)の蛮勇だが、ベント作業の意味は『原発の圧力容器や配管が健全である』ことが大前提である。
3月12日に、一見すると東電がベントを渋ったように装った事は間違いない事実である。
ところが、1号機のように前日の3月11日に早々とメルトダウンしている原発では、もはやベント作業は行っても行わなくとも大きな意味がない。
そもそも話は逆さまでメルトダウンを防ぐのが、ベントの実施目的なのです。
炉心溶融を心配して、ベント実施で首相官邸(菅直人)が大騒ぎしていた12日朝の時点では、既にメルトダウンしていた福島第一原発からは大量に放射能が出ていることを当事者である東電は知っていた可能性が高い。
ところが、対照的なのが肝心の菅直人の政府や班目の安全委員会である。間違いなく少しも知らなかった。
『既にメルトダウンしていることを知っていた自衛隊』
すでにメルトダウンしていた一号機は、東電が『ベントに成功した』と発表した直後の12日午後3時36分に水素爆発して建屋上部が完全に吹き飛んでいる。
ちなみに自衛隊が福島第一原発に到着した時間は12日朝7時で、日本国の最高責任者菅直人首相と同時刻である。
自衛隊は、日本が国家存亡の危機に直面して1分1秒を争っている一番大事な時期に、部隊の出動指令から現地到着まで半日以上、13時間もの貴重な時間を浪費していた。
これが本当の実力なら到底許されない犯罪的な怠慢である。
自衛隊が『存在すること』自体が日本にとって危険であり、穀潰しの無能集団は即刻解体する以外にないが、無人観測機グローバルホークを飛ばしていた米軍経由で福島第一原発が既にメルトダウンしている事実を正しく把握していた可能性が高い。(米軍と自衛隊は指揮命令系統や通信が一体化している)
もしもメルトダウンしている原発に出動命令が下りたとすれば、今回の13時間もの致命的な時間ロスの意味は当然であった。
致命的にグズでのろまな、亀より愚鈍な自衛隊は不思議に見えても少しも不思議ではなかったのである。
『福島第1原発:ベント前 (700倍超の)放射性物質が10キロ圏に拡散』
11年3月12日に1号機格納容器の水蒸気を外部に放出する「ベント」を始める約5時間前から、放射性物質が約10キロ圏に拡散していたことがわかった。
放射線量が通常の700倍超に達していた地点もあり、避難前の住民が高線量にさらされていた実態が初めて裏づけられた。
原発モニタリングポストは(福島県が)昨年9月下旬までに20基の蓄積データを回収し解析。
ベント前に放射性物質が拡散していたことは周知されておらず、国会と政府の原発事故調査委員会も把握していなかった。
最初のベントは3月12日午前10時17分に試みられ、4回目の同日午後2時半ごろに「成功した」とされる。
しかし、観測データによると、主に双葉町の▽郡山地区▽山田地区▽上羽鳥地区▽新山地区−−の4地点でベント前に放射線量が上昇していた。
西5.5キロの山田地区ではベント直前の同10時に32.47マイクロシーベルトと通常の約720倍を記録した。
数値の変動は風向きの変化によるとみられる。
1号機では11日夜から12日未明にかけて、全電源喪失を原因として炉心溶融(メルトダウン)が発生。圧力容器などが損傷し、放射性物質が外部に漏出したと推定されている。
毎日新聞 (2013年02月22日)
『驚愕の大ニュースが次々と・・・』
ベント前にメルトダウンして放射能を撒き散らしていた福島第一原発1号機の驚愕的な大ニュースは22日の毎日新聞の(小さい見出しの)第一面にしか掲載されていない。
普通なら必ずある他紙の追従報道も無いし、通常行う毎日新聞自身の解説記事も無い。
誤報であれば何らかの訂正記事があるはずであるが、それもない。
ベント開始の5時間前の放射能大量漏洩ですが、22日毎日記事以外『何も無し』(他紙が無視)なのです。
メディアが全員一致、みんなで目立たぬように努力しているのですから、余計にとんでもない重大なニュースである可能性が高い。
そもそも今度の驚愕的な事実が判明したのは、『昨年9月下旬以前』とあるので半年も前なのですよ。
調査報道が売り物の週刊誌とか月刊誌でもあるまいし、新鮮さが第一番の売りである新聞社(毎日新聞)が半年前の古すぎるニュースを第一面にしたのです。
今回と同じ『毎日だけが1回だけ唐突に報じて他紙が無視して絶対に報道しない、半年前の不都合なニュース報道』は、今回の珍事だけではない。
福島第一原発関連では、以前にも今回と良く似たことがあったのです。
『事件事故の発覚から半年後に新聞が報道する意味とは』
2012年3月14日に『原発が爆発するので逃げて』と、自衛隊員が原発から半径100キロ圏から逃亡した嘆かわしい日本国自衛隊の不祥事を、毎日は半年後に小さく報道している。
報道事実の正誤であるが、南相馬町の庁舎や避難所に自衛隊の部隊が緊急車両で乗り付け、自衛隊員が『原発が爆発します。100キロまで逃げて下さい』と言い残して東方向に走り去っている。
また同時刻に避難する被災民で大混雑する道路をサイレンを鳴らし一般車両をどかして原発の反対方向に走り去る自衛隊部隊を市民が目撃しているので、毎日だけが書いた不思議な報道は確実な正しい事実だろうと推測出来る。
(他のメディアも14日に原発20キロ圏と近い位置にあったJビレッジから現地本部を撤収して、60キロ離れた郡山市まで撤退させた自衛隊の動きを一応は報じている)
『東電清水社長VS菅直人枝野幸男の嘘つき合戦』
14日に東電の清水社長が原発からの撤退を言ったとか言わなかったとか水掛け論の真実(白黒)も、14日の自衛隊の逃亡劇をマスコミが『不都合すぎる』と報道しないから話が大混乱するのです。
日本で唯一の武装集団である自衛隊が『危ないから』と逃亡した事実を報道しさえすれば、一民間企業に過ぎない東電が『危ない原発』から全面撤退すると言った事実の正誤は誰にでも容易に判断できる。
怖気付いて敵前逃亡した自衛隊の不都合な顛末は、今回の『福島第1原発:ベント前 (700倍超の)放射性物質が10キロ圏に拡散』とそっくり同じ構造なのです。
半年も経ってから、やっと知って報道するなど本来ならジャーナリストとして大恥で、新聞でなくて、これでは旧聞である。
ですからこれは『初めて知ったから、今書いた』のではなくて、『半年間寝かしていたが、今ごろ書いた』が正しい裏事情であろう。
『表に出せなかった』何かの事情が、去年9月から今までの半年間で大きく変化したのです。
『津波では無く、3・11大地震の直撃で破壊されていた原発』
復水器(IC)イソコンと呼ばれる非常用冷却装置は、電源がなくても原子炉を冷却できる。
ICは地震によって損傷されないように『他の配管などより数段頑丈に作られている』と電力会社側は主張、すべての差し止め訴訟に勝訴している。
ところが現実には冷却に失敗して原発は爆発。
『正常に作動した』が、吉田原発所長を筆頭に運転員が最後の命綱のICの操作マニュアルを誰一人知らず基本操作を誤った人災とされた。
ところが今回とんでもない事実が発覚する。
黒川委員長の国会事故調には4号機の圧力容器を設計した原発技術者がいた。
津波到着以前の地震の揺れで1号機建屋の4階にある非常用復水器(IC)の配管が損傷していた疑惑が浮上。国会事故調は現地調査を行おうとしたが東電側が虚偽報告で妨害する。
3月11日の地震直後に作業員が大量の漏水を確認しているのですから、それなら非常用復水器(IC)の配管が致命的に損傷していた。
そもそもいくら作業員が頑張っても原子炉の冷却は無理でメルトダウンによる爆発は不可避だったのであろう。
東電や政府はこの事実を知られたくなかった。
だから吉田所長など原発作業員全員が『無知無能だった』との白々しい嘘八百をでっち上げて、責任転嫁を行って誤魔化した。
黒川委員長は再調査を要求しているが、なんでこんな大事な話が事故発生から2年も経った今頃出てくるのですか。
『隠しきれなくなった重大事実』は、この非常用復水器(IC)の顛末だけではない可能性の方が高い。
今回根本が覆ったのですから、いくつも設置された事故調の報告は全てがまやかしか何かの隠蔽工作である。
『胡散臭すぎる東電のシナリオ』
岩手県で田老町の万里の長城といわれた本物の高さ10メートルの巨大な防波堤が、あろうことか東京電力は福島第一原発にもあったとの真っ赤な大嘘を恥ずかしげもなく平気でつく。
政府も東電の嘘に便乗して国際原子力機関(IAEA)に『10メートルの堤防を超える15メートルの大津波』との大笑いの嘘報告を提出する国辱行為を行っている。
恥ずかしいという気持ちが少しもない。
威容を誇った10メートルの巨大堤防が福島県には何処にも無い程度は、地元の小学生でも知っている。
今までのマスコミに報道されていた運転員全員が知らない復水器(IC)も何回も失敗したベントも海水注水も大津波も、すべてが東電のシナリオであるが、真実とは大きく違う爆笑ものの嘘八百なのです。
少しずつではあるが、数ヶ月前から東電と政府通産省が二人三脚で行っていた偽装工作の嘘が暴かれつつある。
真実を知っている吉田原発所長は現在ステージ4(末期)に近いステージ3の食道癌で闘病中であると発表されているが、原発を所有する東電(電力会社)の執行役員の一人としてではなく、原発の運転作業員のトップ(代表)として全ての事実を明らかにする役目があるだろう。
しかし残念ながら、現状では東電の執行役員の立場が優先しているのでしょう。
官邸での事故調査の聞き取りで東京に出張していた吉田氏は一言も語らず頭から上着をかぶり逃亡する。情けないことに破廉恥な凶悪犯罪で逮捕された被疑者とまったく同じ態度であった。
会社を守るためにイソコンの操作で嘘をついた(自ら濡れ衣をかぶった)のは間違いないが、今回はベント操作でもメルトダウンが事実なら嘘を付いたことが確実である。
しかし会社(東電)を守るための吉田所長の嘘は、その程度では済まない可能性の方が高いのである。
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事実認識すらさせない。
この記事も今更感が強いですが、どういう経緯で出てきた情報か分かりませんが出てきただけでも、この国では「大したものだ。」と言わねばならないレベルでしょう。
事実認識なきところに対策なんて打ちようがありませんよね。隠してしまうことで嘘に嘘を重ねたり、ミスリードを誘うようなことを繰り返すことになる。ウルトラ非効率なことを平然とやらかしていますよね。それに使われるエネルギーをまともな方向に使うべきなのですが、まともにマネージメントできてないのですね。脅しや騙しや飴のばら撒きによる共犯化の方にエネルギーを割く。これって典型的な腐敗国家の形態でしょう。
小海キリスト教会牧師所感
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20121215/p1
(引用開始)
自民改憲案
(表現の自由の制限)
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。
(引用終了)
引用元は宗教関係ですが特に宗教関係者ではないことを先にお断りさせていただきます。
ここに書いてある「公益及び公の秩序」というのはいかにも公共的な意味のように取れますが、「時の権力者の都合=公益」ですからね。国民の利益とは相反するものであることをきちんと認識しておくべきです。
御用でない、まともなインテリなら震撼するほど恐ろしいことが書いてあることを認識してくださいね。
ちょっと脱線させていただいて競争社会について考えたことを書かせて頂きます。
競争社会というフレームを持ち込むことで騙しあいとその対処で膨大なエネルギーを使わねばならず非常に非効率になっていると思いませんか?
競争社会というフレームによって内紛状態が演出されているようにしか思えないのですが。
力量差があまりないもの同士が切磋琢磨するなら器磨きになりますし、あまりに力量差が大きい場合は本来なら一方的に与えられる状態となり、代わりに相手に敬意を持つようになりますよね。ところが、競争社会のフレームの中では弱いものいじめによって地位を確保する下種な構図が見事に成立します。互いの向上ではなく、足の引き合いをやらかすわけです。
つまり競争社会を煽ってそのフレームに収めていくこと自体が一種の「思想兵器」ではないかということ。これを煽れば煽るほど足の引き合いを起こし、その国は自壊したり、暴走していくことになる。
力量差は明確に存在しているのだから、それをフラットに取り扱うこと自体が誤りなのではないですか。強者と弱者を戦わせることに何の意味があるのかさっぱり分からないのですが。結局下種な強者が勝者となり、結果的に全体として衰退、または、おかしな方向へ暴走。
何か私、おかしなことを書いているでしょうか?
ということは兼ねてより言われていた津波以前に地震で格納容器に破損があったということでしょうか。
それにしても本来なら一番に放送されてもいいようなものなのに竹島の騒ぎは放送してもこのニュースはどこも言いませんね、なんでこの時期に?
さて、酔狂人様のコメントで「競争社会」に関する興味深い議論がありました。私もそう感じます。対等の条件が整っている中で競争することに意義があると思います。強者が勝利の正当性を訴えるためだけのみせかけの競争は単なる弱者いじめです。
しかし本来新聞テレビは購買を前提としている産業(株式会社)である以上株主に責任をもっています。だから権力から与えられた既得権で利益を増大させるしかありません。したがって権力の走狗になるのは必然です。
正義感だけではおまんまが食えません。おまんまを食わない決意のジャーナリストが珠に出てくるとき、それが毎日の記事となったのです。
しかしマスコミの本質は残念ながら不変です。
ご感想ありがとうございます。
意味のある、実りある競争なら良いのですが、争った結果かえって悪くなるなら、やらない方がマシですよね。陰湿で分かりにくい形での戦争にしかなってないような気がします。戦争もやりたい人同士で勝手に殺しあって、いなくなってくれたらいいのですが、人を巻き込むのですよね。ちょっと刺激的な表現過ぎたでしょうか。
閻魔様
凄いお名前ですね。
正義感では、おまんまが食えないというより、糞記事を平気で買い続ける連中が問題な気もします。広告主側の意向ばかりを汲んでいても売れていく。
どなたかが言われていましたが「肉屋を支持する豚」状態なのではないかと。
何時ものマスコミの態度と今の態度が大きく違うので、何かが今の日本で起きていることだけは間違いないのですが、具体的に『何が起きているのか』が報道がまったく無いので、よくわからない。
困っているのです。
ですから具体的な事実なら、どんな小さなことでも結構ですから
気がついた時点で、遠慮なくコメント投稿をお願い致します。
酔狂人さん、『突っ込み大歓迎。』とのタイトルなので、あえてツッコミますが、今の日本政府とかマスコミが『正気の沙汰ではない』の方は具体的事実ですが、
競争社会というフレーム云々ですが、それは抽象論であり少しも具体的でない。
具体的な事例の提示がない抽象論は観念的な空論(言葉遊び)に陥る危険性があるのですよ。
他人が何を思っているかなどの主観には一切興味がありません。興味があるのは客観的な事実の正誤だけです。
ですからこの『逝きし世の面影』では一度も抽象的な言葉遊びの類は行ったことは無いと思いますよ。
そもそも私は事実の裏付けが無い言葉遊びが大嫌いというか、その能力が致命的に全く無いのですよ。
だから行わない。(正しくは『行えない』かも知れませんが)
欧米社会が競争原理で動いているらしいことは事実ですが、横並びで常に出る杭を打つ日本はそもそも別原理で成り立っているので無理があるようですね。
投資銀行リーマン・ブラザーズの3万人強の従業員の平均年俸は、一人当たりにして6千万円。大リーグの平均年俸は3億円を超えている。
成果が無かった『成果主義』
2009年02月14日 | 経済
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/9000f7b6f1ed8803a2b6ecb7172ea2e4
アメリカの医療費は公的保険のある日本の何倍もの膨張して連邦政府の財政の足を引っ張るばかりか個人破産の最大原因にもなっている。
どこの世界でも普通の人が大多数で飛びぬけた優秀な能力がある人はひと握りの少数なのです。
アメリカのように人の命に関わる医療現場にまで無制限に競争を奨励すると、天井知らずに高騰するのは当然の結果だったのです。
今まで絶対に報道されなかった事実が少しずつではあるが明らかになりつつある。
イソコンの操作を全く知らなかった無知蒙昧の福島第一原発の運転作業員との神話ですが、これは冒頭に掲げた帽子もマスクも無しの菅直人のベントの催促と同じで、
『原発がメルトダウンしていなかった』との虚構が大前提なのです。
毎日新聞の2013年02月22日記事のように、
『1号機では11日夜から12日未明にかけて、全電源喪失を原因として炉心溶融(メルトダウン)が発生。圧力容器などが損傷し、放射性物質が外部に漏出した』
ら、すべてが初めからご破算で、やり直しなのです。
まずは、
福島近辺に今も居る方々の命を考えて、
避難範囲を今の狭い範囲にした根拠にしてる東電発表の放出量
(α線核種の汚染度は測定で調べようがないから放出量のみが根拠)が、
文系的な都合で作られた全くの創作であることを報道してほしいです。
http://news.digi2.jp/
もちろん、事故経過の件も大問題です。
大手マスコミには、他にも、
報道して国民に周知徹底してほしいことがあります。
地震当日(11日)の夕方の時点で、
建屋内が膨大な量の放射性物質で充満し、
強い放射線のせいで建屋内に人が入れなくなっていたことです
(正式な立入禁止命令は夜だか、夕方から入れなくなっていた)、
地震当日(11日)の夕方の時点で...
このことは、大手マスコミ各社も、
2011年5月頃には大々的に報道していたのに、
2~3日したら突然一切報道しなくなり、
その後ダンマリを決め込んでいます、今もずっと...
それから、
ベントして中の圧力を下げないと水が入らないのだろうけど、
中の圧力を下げると中の水が気化して水が無くなり冷却されなくなる
という相反することが起きるので、
バランスをとりながらしないといけないので難しい、
温度が高くなり過ぎると
ベントでバランスをとってなんてやり方は不可能になり、
強いポンプで押し込むしかなくなる、
という解説を、
大手マスコミも何社がしていた筈なのに、これも、
2~3日したら突然一切報道しなくなり、
その後、すべての大手マスコミが、
「ベントさえできていれば冷却できていた」
というわけのわからないことを言い出しました。
中の温度が高くなり過ぎてからはベントしても冷却不可能なことを、
官邸にベントの必要性を報告した時点ですでに冷却不可能だったことを
報道して国民に周知徹底してほしい。
そもそも、中の温度とベントの関係云々以前に、
地震当日(11日)の夕方の時点で、
圧力容器の下の方にある配管(再循環用)が破れて
圧力容器から水がダダ漏れになっていたら、
たとえ中に水が入っても冷却されないわけで、
その場合はベントの話を出すこと自体馬鹿げている
(ベントは、文字通り、格納容器の破裂を回避するためだけになる)
あと、
非常用復水器が稼動していると、
地震当日(11日)の夕方頃に誤認した原因も、
地震当日(11日)の夕方の時点ですでに
強い放射線のせいで建屋内に人が入れず直接見れなかったせいだ、
という話をどこかで見たのですが、
もしそれが事実なら、
それも報道して国民に周知徹底してほしい。
(毎日は見て居りませんでした。)
ベント以前の線量上昇で、配管破断が証明された事、
この事は今となってはもっと重大な事実を突き出しております。
自衛隊が命令系統の最高指揮命令者に対し事実を報告しなかったこと、かつ逃げた事になります。(一部の隊員のみが、メルトダウンの事実ではなく、避難必要性だけを住民に伝えた、たぶん止むに止まれぬタマシヒからか)
東電も犯罪者ですが、更に罪を積み上げることになります。
増すゴミもずっと逃亡・隠蔽に加担して来たが。
本文にあるよう、以上の事実だけではない。
当初の破断とメルトダウンとが公公然となったからには遂に必ず、今も行われている重大犯罪が暴露されざるを得ない。
今なお、隠蔽・被曝の強制をやっている、総ぐるみの犯罪。住民に対し嘘と隠蔽とでやってきたこのことが否応なしに問題とされるざるを得ない。国家に対する組織犯罪であったと。単なる癒着とかではなく。菅に対し重大虚言を報告してしまった以上、彼らは引き摺り降ろしが急がねばならなかったことになる。
孫崎氏が言ってたように、高知に講演会で行ったら大臣経験者のところへ4人だか政治家だか自衛隊の幹部だかが避難して来ていたらしい。其れはこういうことだったんだ!高知県は元防衛大臣もいたはずだ。
関東軍が我先に逃げたのよりモットたちが悪い。もっと悪いのがその後ろから指示してることを論証してしまうからだ。
日本国外のことは別として、日本政府の活動として2月に入り、環境省の原子力規制委員会(Nuclear Regulation Authority)が、原子力災害対策指針を改定するだの、「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案」と策定するだのと再稼動準備を進めています。
http://www.nsr.go.jp/public_comment/
毎日新聞の2月22日の記事は、たしかに最近ほとんど新聞に載らないような関係者の発言も載せられています。たとえば1面では、田中三彦氏の話
「…放射性物質が格納容器のどこから漏れたのかは今も特定できないままだ。原発再稼動を議論する前に、検証すべき問題は山ほどある。」
また29面では、古川道郎町長の発言
「…事故の検証は終ったとは言えない。継続的な検証体制を整備すべきだ」
などのまともな発言が載せられています。
毎日新聞側が、なにを材料にしたかは分かりませんが、現時点での再稼動準備はさすがに無理筋と判断したのではないでしょうか。
前提とされていた話が間違いだったと分かったのですから、本来なら『すべてが初めからご破算』にして一から新しく始めるべきなのですが、古い組織の名前を変えて、お茶を濁す日本にも困ったものです。
賞味切れの古い廃棄するべき食品のラベルを、新しく貼り直す食品偽装に近い姑息な遣り口です。
原子力規制委員会(Nuclear Regulation Authority), NRAですが、これは英語を正しく訳すなら核規制委員会ですよ。
核とか核兵器の意味しかないNuclearを原子力(Atomic Energy )と訳している段階で少しも反省が足りない。
言葉を言い換えて、なんとか誤魔化そうとの腹黒い意志が見え隠れしています。
『言葉の言い換え』と言えば、前から不思議に思っていたのですが、福島第一原発の事故から1年ぐらいは、マスコミも原子力学会も1号機ではなくて1号基と表記されてたのですよ。
マスコミが横並びで、1年後にそれまでの『基』が、『機』に突然一斉に変化しているのです。
ところが、説明が一切ない。
原発の格納容器ですが高さが50メートルもある巨大な建造物であり元々の一号基の方が、今の1号機よりも実態やイメージ的には、より適切であろうと思うのです。
20階建てのビルに相当する巨大な構造物を1号機と呼び変える動機ですが、これは多分出来る限り小さいイメージを振りまきたいのでしょう。
冷温停止状態との新造語と同じ発想ですが、腹立たしい話です。
今でも日本の自衛隊は国民の生命・財産を守るものだと誤解している人が多いのですが、それは根拠が無い美しい誤解か神話のたぐいですね。
何らの具体的な事実の裏付けがない。
だいぶ以前ですが当時の自衛隊制服組トップの栗栖 弘臣統幕議長は、はっきりと『自衛隊は国民を守るのが仕事ではなくて、守るのは国だ』と明言しているのですね。
これは国体を守るのが指名の関東軍などの旧日本軍と、意味が今も昔も同じなのですよ。
では守る国体とか国の意味とは何かとの基本的な疑問が湧いてくるのですが、、この意味はごく簡単で実は『軍隊』の意味なのですから大笑いです。
オズの魔法使いのようなオチなのですよ。
なぜなら国家とは、マックス・ウェーバーが喝破したように、実は合法的な武装勢力の意味なのですね。
近代の国民国家は色々な装飾品で実態がなかなか見えないのですが、
今での北朝鮮のようなプリミティブな国家は、外から見ると『軍隊=国家』とのグロテスクな国家本来の姿が丸見えなのです。
軍が守っているのは、実は軍隊自身なのですから関東軍とか沖縄守備隊が、日本軍を守る目的で一般市民を犠牲にしたのは何の不思議もない当然の話だったのです。
今の自衛隊の名称ですが、そのものズバリ、自分を衛る部隊の意味ですからぴったりなのです。