逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

「言わずもがなの世界」知る者は言わず、言う者は知らず 

2014年07月06日 | 軍事、外交

『世界は「不思議」で満ちている』21世紀の神隠し

『ディエゴ・ガルシアに決まってるじゃない!』
『不明マレーシア航空機の乗客乗員 空中で永遠の眠りについた可能性がある』
オーストラリア運輸安全局の専門家たちは、2014年3月に行方不明となったマレーシア航空のボーイング777型機が消息を絶った理由に関する新たな報告書を発表した。
これまでイスラム過激派によるハイジャックなど、様々な説がささやかれていた。専門家たちは今回、急減圧が生じたのではないかとの見方を表している。その結果、乗客乗員は死亡し、マレーシア航空機は飛行制御用の コンピュータによって飛行を続け、悪天候あるいは燃料がなくなって墜落したのではないかという。乗客乗員は、飛行中に窒息死した可能性がある。
クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空のボーイング777型機は3月8日、離陸から約2時間後にレーダーから消えた。乗客227人、乗員12人が乗っていた。乗客の多くは、中国人だった。
( 7月 2日) ヴェスチ・ルーよりVoice of Russia(Japanese)

『言わずもがな』の行方不明のマレーシア機。
2ヶ月前産経ニュース(5月21日の電子版)は、『「CIAは真実を隠している」マハティール元首相のブログ書き込みで物議』との驚愕の記事を掲載している。
5月18日に、『ボーイングの技術-離陸したものは着陸すべきである』とのマハティール元首相はマレーシア航空370便の謎について、11項目にわたって自身の考えを述べ、英紙インディペンデントや豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド(いずれも電子版)が報じている。
マハティール元首相は『飛行機は、最終的には着陸しなければならない。安全に着陸するか墜落するかのいずれかで、消えたりはしない』と、まず指摘しているが、遺体どころか一切の痕跡も無く神隠し的に失踪したマレーシア航空の不思議に対して、正に正鵠を射ている。
370便が通信不能後に、行方不明になったが『370便はボーイング社の777型旅客機で、すべての通信やGPS(衛星利用測位システム)機器はボーイング社によって備え付けられている・・・簡単に通信不能に陥らないことも分かっているはずだ』と疑問点とボーイング社の関与を示唆している。

『イスラエル3少年殺害事件の次がパレスチナ少年の拉致殺害』

6月12日に行方不明になったイスラエル人少年3人の遺体が30日、ヨルダン川西岸地区で発見されると、イスラエル政府は関与を否定しているイスラム原理主義組織ハマスの犯行だと一方的に断定、報復を宣言し多数のハマス活動家を拘束。ガザの空爆などでパレスチナ人がイスラエルの軍事作戦で死亡した。
エルサレムで2日、車両に押し込められ拉致されたパレスチナ人少年(16)が殺される。
パレスチナ自治政府のアッバス議長は、イスラエル人入植者による犯行だと非難し、イスラエルに対して犯人を厳罰に処するよう求めた。遺体発見の知らせが伝わると、市内では投石するパレスチナ人とイスラエルの警察当局の間で衝突が発生した。
ヘイト殺人(テロ事件)の連続発生は、突如シリアからイラク北部に進入したアルカイダ系の武装組織ISISの動きとも連動している可能性が高い。(BBCの記者がイギリスのシリア反政府武装組織10万人養成計画をすっぱ抜くなど、中東での大変動を予想される)
何時ものことですが警察マターの事件を、無責任にも一方的に軍事解決に委ねるイスラエルのネタニヤフ首相の責任は限りなく大きい。(占領地に対する過酷な取り扱いと、対照的な自国民に対する選民意識は70年前のナチスドイツの行動原理とそっくりである)

『大成功した9・11事件から13年目の惨めな結末、イスラエルの対テロ戦争』

今回のヘイト犯罪(少年殺害事件)ですが、扱いを誤ると2000年9月28日の第2次インティファーダに次ぐ大惨事に発展する可能性が高い。
イスラエルの極右政党リクードのシャロン党首が武装警官2000人と共にイスラムの三大聖地の一つアル・アクサモスクに強行侵入してパレスチナの怒りを増幅、イスラム教徒の暴動の発生で左派労働党政権は崩壊し、以後は党勢が低迷してイスラエルでは長い間右派が政権を握っている。
第2次インティファーダの顛末を考えれば、今回のイスラエル3少年もパレスチナ少年も、同じユダヤ原理主義者の政治的な犯行『挑発行為』の可能性が高い。
パレスチナ少年の拉致には目撃証言があるが、何と、イスラエル3少年の方は殺害直前に少年たちからイスラエル当局に電話があり犯行(殺害)後に歌をうたう音声が録音され、イスラエルが公開しているのですから無茶苦茶。
無理やりにも第三次インティファーダの発生を画策しているのである。
実行した犯人ですがイスラム過激派の可能性も少しはあるが、事件の『成り行き』を見れば99・9%以上の確率でイスラエルのユダヤ過激派(ネタニエフ政権)の自作自演のテロ事件である。
9・11事件から13年後に、少しも懲りることなく同じ種類の卑劣な謀略事件が繰り返されているのでしょう。

『北京での日朝協議の合意、ソウルでの中韓首脳会談』

7月1日中国の首都北京の北朝鮮大使館での会談で、北朝鮮制裁の解除を日本と北朝鮮の事務当局が合意したが、もちろん両国政府首脳の合意があったから、12年間も続いている日本人拉致事件での北朝鮮バッシング(経済封鎖)の停止が決められたのだろう。(相手国の大使館での会談とは、通常なら『友好国間の会談』と同じ扱い。不思議すぎる)
今回の日朝合意ですが、対立して膠着状態に陥った日朝の12年間では『初めて』に近い快挙である。
近隣諸国のすべてに喧嘩を売る日本の病的な右傾化現象ですが、20年以上続く経済の低迷による閉鎖感も大きいが、一番悪影響を与えたのは常軌を逸した北朝鮮バッシングなのである。(北朝鮮叩きが国益に叶うなら賛成するが、日本の国際信用にとって大損害を与えている)
隣国に対してこのようなことをすれば日本でなくとも他の国でも必ず右傾化することは歴史的な事実であり、一つの例外も無い。
飯島勲内閣官房参与の極秘訪朝や横田老夫妻のモンゴルでの孫娘との極秘面会にも言えるが、目立たないように水面下で大きく時代が動き出したのでしょう。
7月3日、日朝の新しい動きと同じ時期に、習近平は中国首脳としては初めて伝統的な友好国である北朝鮮を差し置いて、国賓として7月3日南朝鮮(韓国)入りして青瓦台(大統領府)で首脳会談を開いている。
ただし中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席と韓国の朴槿恵(パククネ)大統領の二人で会談したのは就任以来5回目であり、中国と韓国の首脳会談自体は少しも珍しくない。靖国参拝を口実にして、日本国(安倍晋三)だけがのけ者にされているのである。 (北朝鮮の金正恩第一書記も中国と一度も首脳会談を行えない)

『金日成親子の巨大肖像画の下での日朝共同記者会見の意味とは・・・』

北京の北朝鮮大使館での『日朝協議の合意』と、ソウルの大統領府での『中韓首脳会談』の二つの動きは別々では無くて、連動していると判断される。
今まで10年以上続いていた秩序が壊れて、新しい芽が出てくる甲午の大変革(大変動 カタストロフィ)が動き出したのでしょう。
日韓両国にっとて最大の懸案となっている日本軍の従軍慰安婦問題であるが、7月2日、毎日新聞『そこが聞きたい:慰安婦問題解決への道』 (和田春樹氏--元アジア女性基金専務理事)『日韓両国民の合意を』とのオピニオン記事で、和田春樹氏が、『政府も初めてアジア女性基金で韓国で61人に事業を行った発表しました。』と明らかにする。
表向きは民間基金との体裁をとっているが政府が48億円(9割)で、民間から5億6500万円(1割)であり、日本国の事業であるこは明らかなのである。
ところが2007年3月に終了しているのに地域別の、韓国60人、台湾13人、フィリッピン211人、オランダ79人と公表が、今回の発表(2014年7月)まで実施人数が何故か伏せられていた。
実施人数が秘密にされた原因ですが、安倍晋三など右翼の妨害で長年伏せられていたのだろうか。
それとも話は逆で、安倍首相の『河野談話検証報告書』などの見直しの動きなどの、日本の極度の右傾化に危機感を募らせた事務方(高級キャリア官僚)が意識的に情報をリークしたのだろうか。

『完全アウェーでの日本外務省』

それにしても不思議なのは日本国のマスコミの報道である。
サッカーなどのスポーツ競技では『ホーム・アンド・ アウェー』では大きく戦績が違うのは常識であり、軍事や外交では『ホーム』か『アウェー』かの違いはスポーツの試合結果以上に、もっと露骨に結果として表れるのである。
2002年の小泉純一郎と金正一の日朝ピョンヤン宣言ですが、もしも会談場所が『日本の東京だったら』と想像して欲しい。(首脳会談でも同じで『ホーム・アンド・ アウェー』の原則が露骨に表れるのである)
日朝協議が中国北京の北朝鮮大使館と言う、日本の完全アウェーでの『日朝協議の合意』だった事実に注目している日本のマスコミも有識者も誰一人もいない不思議。
基本的に、これは『有り得ない』のである。(北朝鮮にとって、北京の北朝鮮大使館以上の場所はピョンヤンしかない)
マスコミが報道しないので日本人では誰一人気が付いていないが、日本以外の世界各国の外人記者の目には、『金日成と金正一親子の巨大肖像画』の下での日朝合意の共同記者会見の開催の意味とは、余りにも判りやすい『言わずもがな』の(言葉にするまでもない)話なのである。

『なにが何でも戦争(武力解決)だ。ウクライナの不思議な内戦』

現在でも経済的に破綻していて戦争どころではないのに『なにが何でも戦争だ』とばかりに内戦を煽るウクライナのポロシェンコ大統領ぐらい不思議な存在はない。
ウクライナでは親ロシア派のヤヌコビッチ大統領に対して抗議デモが発生、ネオナチの介入で銃撃戦に発展し大統領はロシアに逃亡。ウクライナ語圏であるウクライナの首都キエフで武力による政権交代が行われ即座にロシア語を公用語から廃止する。今度はロシア語圏の南部・東部の州で反政府デモが始まってウクライナの連邦化とか分離独立を主張する武力紛争に発展する。
イスラエルによる4人の少年殺害事件と同じで、わざと関係者が武力での騒動を煽っているのである。
平和なキエフの抗議デモがネオナチの介入で唐突に大惨事に発展して政権が崩壊したら、最精鋭の治安部隊ベルクト(鷹)を解散し『デモを鎮圧した』と12人を逮捕。
ベルクト隊員に対する拷問や暗殺が頻発する一方でネオナチの武装グループが国家親衛隊として治安部隊の後釜に座る。ウクライナですが、国家崩壊に向かってまっしぐらである。
警察などの治安部隊は政変後も同じ扱いで無いと、安心して仕事が出来ないのであるが、ヤヌコビッチ政権から居座っているウクライナのアヴァコフ内相は、常識外れの強硬政策を取って信頼を裏切っている。
ウクライナでは国家に対する忠誠心はゼロに近く、クリミヤ半島のロシア併合でウクライナ軍は抵抗するどころか9割以上がそのまま寝返ってロシア軍に衣替えしているのです。ロシア語圏の南部・東部の州でも事情は同じでウクライナ西部の政府の戦闘命令に従わず、まともな装備がないウクライナ軍は戦意が全くない状態。しかたなく西部から派遣した国家親衛隊やら外国の軍事会社によって軍事作戦を行っている有様。
ウクライナの摩訶不思議な紛争ですが、幕府要人のテロを画策して処刑された吉田松陰ではないが、『かくすれば、かくなるものと知りながら・・うごくにうごけぬウクライナ』であり、『言わずもがなの話』としか言葉がない。(目の前のカタストロフィを誤魔化す為の猫だまし?)
ポロシェンコ大統領やアバコフ内相らの露骨過ぎる悪質な挑発行為(対テロ戦争?)に対する、一本道の当然の『最悪の結果』なのである。

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4 コメント

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Unknown (農婦)
2014-07-07 12:17:22
誰かが操っているのは私にも何となく想像出来ますが、プーチンさんは頭がイイですね。ウクライナがこのまま収まればイイですね。無駄な争い事に、みんな気がつき、世界の平和がくる事を祈るしか有りません。福島県民を救い出せる日が早くくる事を祈るばかりです。日本国土が、これ以上放射能汚染されない事を祈ってます。
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プーチンとオバマの出来レース? (宗純)
2014-07-07 14:37:35
農婦さん、コメント有難う御座います。

ウクライナの不思議な騒動ですが辻褄が合っているようで少しも合っていない。
本当に何かの間違いで日本が中国と喧嘩すれば経済的にとんでもないことに成るのは誰でもが知っているのですよ。
同じことがウクライナにも言えてロシアと喧嘩したら経済がとんでもないことになる程度は誰でもが知っているのです。
ところがキエフのポロシェンコ大統領などウクライナの方が何とかしてロシアと喧嘩したいのですから、これは日本の安倍晋三と同じで、たとえ喧嘩に勝ったとしても国がボロボロになり経済的に崩壊する。
現状ですが、チェルノブイリ原発事故の膨大な不良債権の存在で、実質的に破綻状態なのですね。本来争っている余裕は全く無いのですが、今の日本国の安倍晋三と同じで、わざと戦争気分を煽っているのでしょう。基本的に猫だましの赤いニシンの可能性が高いのです。
今後ですが、紆余曲折はあるでしょうが、最後にはプーチンが笑う結果に終わる可能性が高い。
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いつかかかはわかりませんが。 (農婦)
2014-07-08 23:28:55
私も、含め、いつからかは分かりませんが、日本も、世界の?人も、今,狂うています。日本以外の世界の事は分かり兼ねますが,肌で感じる,狂うています。弱いものから搾取する、強肉弱肉、人間、我々には、決して通用しません。
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まちがい (農深)
2014-07-08 23:32:19
弱肉強食。
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