逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

「国の存立」や「国民の命」が危うい福島第一原発事故後の日本

2014年07月02日 | 放射能と情報操作

『全会一致を疑え』 

特定秘密保護法やら、集団自衛権やら、余りにも酷すぎる馬鹿騒ぎである。一億総集団妄想(集団幻覚)の日本には呆れはてるしかない。
福島第一原発の放射能汚染を止められない今、日本人全員で空虚なスローガンを連呼して、一時でも良いから目の前の悲惨すぎる現実を忘れたいのだろうか。
半年前の去年末(2013年12月6日)に強行可決された特定秘密保護法も、今回(7月1日)に閣議決定が強行された集団自衛権も、同じように、マスコミでは『国家の安全保障』(軍事の問題)であるとされている。
この一点では与党も野党も違いが無く、賛成の自民党も反対の共産党も主義主張、立場の違いに係わらず、日本国内では例外なく、右翼も左翼も同じ発想である。
特定機密保護法や集団自衛権に『賛成』の産経新聞や読売新聞も、『反対』の朝日、毎日、赤旗も同じで、誰も彼もが『安全保障(軍事)問題である』と信じていて、少しも疑っていないのである。
確かに極右国粋主義の安倍晋三が敗戦以前の日本の秩序だった大日本帝国憲法やら教育勅語やら軍人勅諭やらを復活させたいと願っていて、従軍慰安婦や南京大虐殺やA級戦犯を否定して『日本の名誉』を守りたいと思っているのは間違いない。
半年前の『特定秘密保護法』と今回の『集団自衛権』が別々では無くて一連の政治目的であることも間違いない。
一繋がりの『政治的な目標』として考えられるのは、日本では全員一致で『軍事』(安全保障)だと思ってるのだが、今一度冷静になって考え直して見ればまったく別の解釈が出来るのである。

『国家による恥ずかしい挙国一致の猫騙し』

確かに特定機密保護法や集団自衛権が『それらしく見える』のは間違いない事実である。
しかも、『殺気だっている』と表現しても良いほど、とんでもなく首相の安倍晋三が急いでいることも間違いない。
今のマスコミが一致して主張している、『血を流す覚悟』とか『日本が戦争が出来る国になる』ですが、恐ろしいことに巨大な『猫騙し』とか一億総集団妄想(集団幻覚)の可能性が高すぎるのである。
今の日本では『国民の命』や『国の存立』の大義名分が成り立つのは政府やマスコミの言う『集団自衛権』では無くて、福島第一原発の後始末である。
具体的には一日も早い破壊された原発の密閉(石棺化が無理なら超巨大ダムによる水棺化)であり、福島県の子供達の放射能汚染地域からの疎開である。
日本国で政府が『なにを、そんなに急ぐのか』と考えれば、今の日本が『戦争をする危険性』は限りなく低い。
ところが、発生から3年が経過した福島第一原発事故の放射能被害が最早隠し切れなくなっている。
未曾有のカタストロフィは時間の問題で最早誰にも避けれないのである。
7月1日安倍晋三首相はテレビ画面で『国の存立』や『国民の命』を何度も強調していた。
ところが、今の日本国で『国の存立』や『国民の命』が危うい事態とは、(右翼の主張する)外国軍の日本侵略とか、(左翼が心配する)逆の日本の自衛隊による海外侵攻では無いのである。(限りなく可能性は低い)満身創痍で『死に体』の憲法9条ではあるが、それでも平和憲法が今の日本を戦争の惨禍から救っているのである。
国の存立が危うい事態とは、福島第一原発事故での放射能被害以外には無い事実は明らかである。
ただ、その事実は誰も認めたくない。仕方無しに今のように『国家』による恥ずかしい『挙国一致の猫騙し』の猿芝居を行っているのであろう。

『隠すことが出来なくなった日本』

小児甲状腺がんの発症数を『確定』と『疑い』に二分割する前代未聞、掟破りの姑息な手品で誤魔化せるのは普通なら数ヶ月程度の短時間なのです。
ところが共産党機関紙の赤旗を含むすべての日本国内のマスコミが全面協力したお蔭で、政府のインチキ手品が去年2月から1年以上も成功している。
ところが、誰が考えてももう時間が無いのである。
50度以上傾いた韓国旅客船セウォル号と同じで、日本沈没(爆発的な放射能被害)を『もう誰にも隠せない』状態に陥っている。
最早『隠せない』のですから、今回のように特定秘密保護法や集団自衛権の馬鹿馬鹿しい大騒動の『猫騙し』で、一時的に『忘れる』以外に残された方法が無いのである。
今までは福島第一原発の放射能被害を『隠蔽』と『言葉の言い換え』と『先送り』と『すっ呆け』で何とか時間を稼ぎ、破綻を誤魔化していた。
ところが、今回は早くも日本人の最終兵器である『忘却力』で『無かった事にする』作戦が発動されたのだろうか。
どれほど悲惨でも残酷でも過ぎ去った過去なら『終わった歴史』として、脳内での修正は可能なのである。(何時までも悪いことを覚えているのは苦痛で、精神衛生上良くない)
すべからく『済んでしまえばみな美しい』のである。
日本人は、過去の悪い出来事を、この作戦ですべて乗り切って来た。
ただ原発事故は相手が悪すぎて、3年前の悪い出来事では無くて、現在進行している終わっていない悪い事実なのですから、『忘れる』では少しも解決しない。
日本人の無敵の最終兵器ですが『終わったこと』にしか威力が無く、これから本格化する福島第一原発事故に対しては『忘れる』は何の効果も無い。

『間違い(正誤)と、悪い(善悪)は「同じ」ではない』

石原慎太郎の長男以外の特徴がない二流政治家というより2流タレントの石原伸晃の『最後は金目でしょ』をマスコミが全員でバッシングする。民主党の野田内閣の時の鉢呂農水大臣の『死の町』バッシングを髣髴させる出来事であるが、どちらも現実問題を正しく発言していて、少しも間違っていない。
以前の鉢呂大臣の『死の町』発言を非難した野党やマスコミですが、『悪い』といっているが、『間違いだ』とは言わなかったのである。
当時のマスコミにも少しは分別があり、正誤の問題と善悪の問題が別々である事実に、この時は気が付いていた。(善悪は品性とか道徳、哲学、宗教など個人の内心や個人の集合体としての社会に由来するが、正誤は客観的な科学的事実。人々の判断とは無関係に存在する)
ところが僅かの時間で日本国の病状(病的な右傾化による劣化現象)は進行して仕舞い、最後の分別さえ失くしてしまっている。
今では石原伸晃の『最後は金目でしょ』を左翼を含む日本人全員が『悪い。間違いだ』と主張している。人々の心の問題である善悪と、科学的な正誤は原理的に別々なのだとの、あまりにも当然の最低限の常識さえ失ったのである。

『石原伸晃の「最後は金目でしょ」は全面的に正しい』

人類の今の科学技術では放射能の無毒化は無理なので、良い悪いの話では無くて、放射能の大量のゴミは福島県の第一原発周辺の汚染地域に捨てるしかない。
それなら、最後は『地元への賠償』(予算処置)の問題にすべて収斂するのである。
ところがネット記事でも新聞論調でも同じで、『最後は金目である』正しい客観的事実を語る政治家もマスコミも日本国では誰一人いない。
ネット世界でさえ政治ブログでは、この『逝きし世の面影』以外では、真実を口に出すものが誰一人も無い。(本当に日本政府が言うように、除染して全員帰れると思っているのだろうか。なんとも非科学的で無茶苦茶な話である)
呆れ果てた話だが、全員がバッシングを怖がって黙っているのか。科学的な客観的事実は好き嫌いとか善悪とは無縁で、誰であれ認める以外の道は無いのである。
ただし、品性下劣な石原伸晃の『最後は金目でしょ』ですが、一字違いで大違い。『最後は金目当てでしょう』と言ったと思ったから、地元が猛烈に怒ったとの説がもっとも有力である。(『最後は金目当てでしょう』なら、ぴったりと辻褄がすべて合う)

『全会一致の表決は無効である』

日本的な『和を持って尊しとする』道徳や慣習では『満場一致』こそが最良であり、少しでも反対意見があると値打ちが落ちるとされているので、全会一致までの根回しや談合が長々と必要である。
ところが、欧米など一神教世界(グローバルスタンダード)では旧約聖書の『全会一致の表決は無効である』との記述により、逆に値打ちが低いとされている。
『全会一致の表決は無効』との、日本人の常識とは逆さまの驚きの事実を最初に紹介したのがニセユダヤ人のイザヤ・ベンダサンこと山本七平の『日本人とユダヤ人』で、一時は『驚きの日本人論』として新聞などでも大評判になっていた。
この『全会一致の表決は無効である』ですが、アメリカでは映画の場面でも普通に描かれているので、アメリカ人の俗説(聖書の曲解)としては、知性の低い層では今でも『全会一致は不吉である』(縁起が悪い)信じられているらしい。
ところが、旧約聖書の研究家として第一人者である浅見定雄によると、山本七平の『日本人とユダヤ人』にある『全会一致の表決は無効である』は実は完全な嘘。正しい事実の一部を使って素早くニセモノとすりかえる手品かペテン。
旧約聖書では、死刑判決においてのみ限定的に『全会一致の表決は無効である』と書かれている。(満場一致の死刑以外の表決は全て有効としていたので、少しも珍しくない。日本と同じなのである)
少し考えれば誰でも気が付くのですが、死刑判決の当人が、死刑に賛成する筈が無い。『満場一致の死刑』とは賛成者のみの表決であり、旧約聖書ではこれを無効としたのである。
瑣末な知識の一知半解な切り貼りで、善良で疑うことを知らない人々を間違いに誘導する山本七平的な牽強付会の見本の様な話である。

『全会一致の危険性(世論誘導とか印象操作、プロパガンダによる一時的熱狂)』

三流売文家の井沢元彦や山本七平が薄汚い手品師であることは事実だが、しかし一神教世界では『満場一致は縁起が悪い』、『反対意見が無いのは不吉である』と思っている庶民層が多くいるのも事実なのである。
欧米世界では知識層だけでは無くて、普通の一般市民でも僭主による世論誘導による一時的な興奮状態による『権力の暴走』行為を戒めて、積極的に反対意見を表明する。
満場一致を最良とする(空気を読んで、反対意見を言わない)日本的な常識とは正反対なのである。
日本国ですが、いまこそグローバルスタンダードの『満場一致を疑う』必要がある。
今の日本のように小保方晋三のありもしないインチキ臭い『戦争をする国』に対して賛成反対の立場を超えて、日本人では全員一致で左翼も右翼も発想が同一なのである。(本当に『日本が戦争をする』と思って、言っているのだろうか。不思議だ)
今の日本で誰一人も『フクシマ原発や放射能を忘れたのか』との、当然の反対の意見が無いのは不吉である。このような『満場一致』現象とは、通常なら巨大権力によるプロパガンダの大成功を意味していて、『縁起が悪すぎる』のである。

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なんだか日本全体が… (suyap)
2014-07-01 20:10:17
別次元に逝っちゃったような、白黒動画をスローモーションで見ているような、そんな気がしています。

うちのブログも、特定記事にはTBやコメント制限がかけられたり(全部じゃないし、その選択も??だったり)。これからどういうことになるのか、でもめげずに前へ進むのみ(書きたいことを書いてやる!)

それにしても一昨日の新宿駅焼身自殺事件、知ってか知らずか、多くのブロガーも無視していますが、メディア統制の徹底を証明する、ひとつの例ではあります。
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国家の破綻 (こうじかび)
2014-07-02 14:25:34
マスコミ等、世の中は集団的自衛権の閣議決定に大騒ぎですが、差し迫った課題でもないこの閣議決定に固執する安倍の頭の中が理解できません。

確かに政治的大転換かも知れないのですが、この大転換を覆すような大問題が控えていることに多くの人は無頓着なようです。

多くの人が無頓着なのは、書かれているようにマスコミが騒がないことが大きいと思いますが、未だに「日本がチェルノブイリにはならない」「国家衰亡はありえない」と信じている国民の気持ちにも起因しているように思います。私だってありえないことを信じたいです。

しかし人間の死と同じように、残念ながら国家の破綻に近い状態は近い将来やってきそうに思います。
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フランシーヌの場合 (宗純)
2014-07-02 14:53:56
suyapさん、コメント有難うございます。

一昨日の新宿駅焼身自殺事件ですが、これはフランス人女性・フランシーヌが1969年ベトナム戦争に抗議して焼身自殺した.話とそっくり。..
『フランシーヌの場合は あまりにもおばかさん  
フランシーヌの場合は あまりにもさびしい
 三月三十日の日曜日 パリの朝に燃えたいのちひとつ  フランシーヌ.』(新谷のり子)余りにも似ているので言葉もありません。

田中龍作ジャーナルの、『アベノクーデター 警察が国会議員を暴力で排除』
http://tanakaryusaku.jp/
によると、
『誰もが抗議の声をあげることができる場所で、山本太郎議員が集団的自衛権に反対する演説を行おうとしたところ、警察に排除された。
山本議員はじめ数人の市民が警察に押し倒されたり、腕をねじあげられるなどした。山本議員はアスファルトの地面に2度も尻もちをつかされた。』と有ります。
一市民どころか、国民の代表たる国会議員にさえ問答無用と暴力をふるうのですよ。
しかもこの驚くべき事実はマスコミが報道しないので極狭いネット空間でしか誰も知らない。この国ですが残念ながら『もう、終わっている』のです。
ただ、去年の特定秘密保護法も今回の集団自衛権も、『戦争をする国』は真面目な市民を驚かす猫騙し。
本当の意味は福島第一原発事故の現実の隠蔽が主目的である、挙国一致の赤いニシンですね。
政府ですが、少しも辻褄が合っていないのです。
『残念ながら国家の破綻に近い状態は近い将来やってきそうに思います』では無くて、3年も前に既に破綻していた。とっくの昔に死んでいるのだが、何故か、あたかも生きているかのごとく動き回ってるのですから、まさにゾンビ国家の恐ろしいホラー話なのです。
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差し迫った課題でもないのに・・・ (宗純)
2014-07-02 15:41:22
こうじかびさん、コメント有難う御座います。それにしても不思議ですね。
本当に『戦争になる』と共産党などの日本の左翼とか毎日新聞や朝日新聞は思っているのでしょうか。
なにが秘密かが秘密の大笑いの特定秘密保護法にしても集団自衛権にしても同じで、緊急性が全く無いのですよ。
ところが安倍晋三とか政府は逆にとんでもなく急いでいるのは、誰の眼にも明らかなのですから、私でなくとも『何かが可笑しい』と普通なら考える。
物事の辻褄が少しも合っていないのです。

この『逝きし世の面影』ブログでは、チェルノブイリ事故から5年後のソ連崩壊は、公式な歴史解釈の『冷戦終結』では無くて、
膨大な支払い不能の不良債権(チェルノブイリ)を子会社(ウクライナ)に押し付けて、コングリマリット(ソ連)を解体して親会社(ロシア)が擬装倒産を行ったとの仮設を唱えているのですが、そもそも原発事故の損害や賠償は天文額的で、国家予算を遥かに上回っている。
払いたくても無い袖はふれぬで、情け容赦なく『踏み倒す』しか道は無いのです。
日本ですが本来なら、最低でもデフォルトは避けれないでしょう。
今の日本ですがチェルノブイリ事故から3年目までのソ連の言動とそっくり同じなのですから、その後の経過もソ連と同じになるはずです。
違いはソ連はグラスノスチ(情報公開)の真っ最中であったのに比べて、日本は挙国一致のムラ社会。
北朝鮮の国営放送のそっくりさん、挙国一致の大本営発表なのですから、呆れ返る話です。
マスコミが報道しないのは当然としても、ブログでさえマスコミに影響されて、誰一人気が付かないなど、ありえない話ですよ。
たぶん69年前の敗戦と同じで、日本人全員が例外なく誰も彼も、薄々『日本の破滅』に気が付いているのだが、余りに恐ろしいので、仕方なく全員で気が付かない風を装っているのですよ。たぶん。
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にわかには・・・ (おばば)
2014-07-02 17:02:47
昨日は居ても立ってもおられないで、駅前で友人と集団的自衛権行使反対を訴え。チラシを配布しました。「日本の国が破たん。すでに終わっている。」との宗純さんの意見には納得するのですが、右翼の安部グループ政府が、それを認識していて、猫だましで解釈改憲まで企てたとは、俄かに信じられません。地球儀外交では、金をばら撒いているようですし、頭の中はやはり超法規の権力者になったとこの際やりたかったことを急いで行っているように、思います。この先が心配です。この際日本から独立したい地域もあるでしょうね?
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どうも納得がいかない (十澄)
2014-07-02 19:40:10
>払いたくても無い袖はふれぬで、情け容赦なく『踏み倒す』しか道は無いのです

この国の国民相手ならそんな大仰な覚悟は必要ないのでは?
なにせ「死んだネズミ」の群れですし、現にかつての自民党の試算とか、特定秘密に指定されたわけでもないのに誰もが無視、それを盾に自民に迫るなんて強欲な人間も一人もでていません。
こちら福島は避難者と地元民の間にすっかり反目が定着し、手をとりあって政府、東電、県と戦おうなんて気持ちはコンマ以下もない始末。

なーんにも恐くないじゃないですか、こんな連中なんざ。
声もあげない、動かない、やることと言えば同士討ち。
なにを恐れる必要があるのでしょう?
俺にはどうしてもブログ主さんの恐れが理解しきれないのです。
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猫だまし? (つぶやき一人)
2014-07-02 20:01:41
前々からブログを拝見しています。その基調は、「福島原発事故で日本は既にアウト、終わっている。」というもので、秘密保護法、改憲、集団的自衛権容認閣議決定等々の諸々の政治的な動きは全てそれを知られたくない支配層による猫だましである、というご意見です。確かに原発事故が収束せず、今も汚染水が垂れ流され、大気中にも放射能が漏れ、放射性廃棄物の廃棄にも困っていること、は事実ですし、おそらく福島が再び居住できる地域となる可能性は皆無なのでしょう。然し、「日本全部が終わっている、国土が失われている、戦争で焼け野原となったのと同じほどの悲惨な状況になっている」とまでは考えられません。国内に起きる様々な事象をことごとく原発による日本壊滅隠しの猫だましであるというのは、如何なものでしょうか?何がどこまで失われ、何がどこまで終わっているのか、もう少しご説明いただければ幸いです。
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結局戦前といっしょ (izumi)
2014-07-03 08:45:38
宗純さんの過去のエントリにおいてチェルノブイリ以後の
ウクライナ、ロシアを見れば一目瞭然だという意見に同意です。ロシアはソビエトの崩壊を招き、ウクライナは人口の流出を招くなど国家的な致命傷を負いました。これが宗純さんの意見の肝でしょう。

ただソビエト崩壊後に旧ソビエトの官僚は国家の立て直しどころか新興財閥(ロシアのオリガルヒ、ウクライナのティモシェンコ)として国家の荒廃化を促進しました。ここで重要なことは彼らは国家の衰退・没落期において市場原理を持ち出したことです。彼らは旧ソビエト的な社会を悪とみなしました。ここまで書いてわかる人はもうこれが現政権(安倍、竹中、経団連が代表だがこれ以外にも数え切れない)だけでなく民主政権も逆進税である消費増税を強行した前首相の野田のようにメルトダウン後の日本社会への衝撃は急激に1945の敗戦前の適者生存社会への右旋回をもたらしたと私は思っています。

消費税、TPP、そして集団的自衛権(というより立憲主義の放棄)も荒廃化する社会・政治の氷山の一角なのでしょう。その点でブログ主が国際環境の厳しさなどという政府の発表など虚仮であるとみなすのには私は同意します。
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実際の戦争(地上戦)を知っている唯一の県、沖縄では (宗純)
2014-07-03 09:19:19
おばばさん、コメント有難う御座います。

プロイセンの鉄血宰相ビスマルクは、『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。』との有名な言葉を残しているのですが、
意味は、一般市民(愚者)は自分の失敗の経験からしか学べないが、
自分のような有能な政治家(賢者)は最初から誤りを避けるため、他人の経験(失敗)から学ぶのだと、主張したらしい。
ドイツと日本が同じ敗戦国なのに、なぜか戦後処理の仕方が大きく違っている。
戦争責任を追及したドイツと、曖昧に済ました日本の差が、今のお馬鹿政治家の安倍晋三とか嫌韓嫌中の蔓延に繋がっているのです。
では何故ドイツと日本が違ったかの原因ですが、
日本人は東京大阪の大空襲とかその延長線上のヒロシマナガサキの経験があるが、
本当の戦争(地獄の地上戦)を経験したのは辺境の硫黄島と沖縄本島周辺だけなのです。
対してドイツ人は首都ベルリンの攻防戦を含めてドイツ全土が地上戦を経験しているのです。
すべての全面戦争では、一つの例外なく本土決戦で勝敗を決めるものですが、唯一の例外が日本で、本土に敵兵が一兵も上陸する前に早々と降服したのです。本土には無傷の日本軍が残されていたので、今の様な『日本は悪くなかった』との不思議な現象が起きているのです。
これは知覧の特攻隊基地を作った保守の牙城である鹿児島県と、辺野古での基地建設に反対する沖縄県との、日本国内での、日本軍に対する意識の差に現れています。
鹿児島県人など本土の日本人は経験していないので戦争の本当の姿を知らないのです。
対して経験した沖縄県人はビスマルクの言葉の通りで、『戦争の本当の姿』を知っているのです。
琉球新報で面白い不思議な記事を見つけました。
長野県では県内の77の議会の内半数近くが、今回の集団自衛権の閣議決定に対して、反対とか慎重審議を求める意見書を採択しているのですが、沖縄県ではたったの5議会。宮古など2議会は提出されたが否決されたと、沖縄の方が危機感が圧倒的に低いのですよ。
日本国内では一番戦争を知っている沖縄よりも、本物の戦争を知らない本土の方が『今回の集団自衛権で戦争に繋がる』と心配しているのですね。
沖縄か本土か、
どちらか一方が、今回の集団自衛権の意味を勘違いしているのです。
戦争の経験が無い本土の判断が正しい可能性ですが、低すぎる。
間違いなく勘違いしているのです。
本土決戦を経験した沖縄と、経験しなかった本土との差ですが、
同じことがドイツにも当て嵌まり第一次世界大戦でドイツは敗北したが、本土決戦を行っていない。
ドイツ軍は第二次世界大戦の日本軍と同じで、国外でしか戦っていなかったのです。だからヒットラーの『ドイツは悪くない』とか『栄光のアーリア人』等の陳腐なスローガンに心酔してしまったのですが、今の日本のネットウヨですね。
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すっきりしました (おっぱっぴー)
2014-07-03 09:37:20
なぜ、安部首相がそんなに急ぐのか、不思議だったのですが、このブログを読んですっきりしました。一連の騒動すべてが、スピンコントロールだったんですね。放射能汚染との戦い、内部被曝との戦いこそが、今、日本人の生命を脅かしているものだと思います。
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