ようこそ
私の診察の順番が来て、妻と二人で恐る恐る診察室に入った。3カ月ぶりに見る主治医の先生だが、何時もの様ににこやかに、穏やかに迎え入れてくれた。
昨年の11月の手術前のペットCTと今日のペットCTの画像を並べて、分かりやすい結果の説明が始まった。私たちは、食い入るように画像を見た。
ペットCTは、ガン専用のCTで、ガンの部位だけが、ピカピカと光る映像となっている。右側に前回、左側に今回の画像を並べて、「このように、以前は肺の胸膜に光が沢山見えます。特に大きい光は、右鎖骨のあたりのガン腫瘍です。今回は、一部取り残したガン腫瘍以外に腫瘍は認められません」との事。「ヤッター大丈夫だった。嬉しい
」今回は、全身のペットCTを受けたが「他の臓器にも転移や再発は認められません」
これほど嬉しい事はない。妻と二人で喜びを分かち合った瞬間だ。
悪性胸膜中皮腫の宣告された時に、一時は生きる事を諦めた時もあったが、今では嘘のように元気に日々を送っている。
「3箇所もガンになって、転移や再発も無く、数少ない症例です。それと回復力が旺盛でビックリしています」との事であった。
何はともあれ、取り残したガン腫瘍にも変化はなく、無事に一年の生存に合格した。本当にありがたく嬉しい。
「肺活量も少しですが、前回より回復していますが、血糖値が少し高いように思います」と説明が有った。
「人生晴れたり、くもったり」でも書いたが、日本の名医と言われる主治医の先生は、専門用語を使わず、穏やかに笑顔で説明してくれるので、私達にも本当に分かりやすい。医療技術もさる事ながら、こうしたソフト面でも患者に寄り添うように説明してくれる。
本当に名医だ。
次回の検査は3か月後の来年2月と決まった。「雪は大丈夫ですか?」と聞かれて、診療時間を遅めに取っていただく配慮もしていただいた。
精算を済ませ駐車場に向かう道中に、私が入院していた病室の窓から、新しい兵庫医科大学の建設が始まっていて、大きなクレーンが何台も屋上で作業しているのを眺めていたが、すっかり完成し立派な大きな大学が完成しているのに気付いた。「懐かしいなぁ」 また、会いましょう
では又ね
↓ランキングに参加しました。クリックお願いします。