ようこそ
昨夜は、早く帰ったので、ストーマの交換をした。ストーマと言う医療器具は、おしっこを貯める膀胱の代わりの器具だ。右側のおへその隣のお腹に穴が開けてあり、そこにこの器具を取り付けて貯めるのである。
今から約4年半前の膀胱がんと前立腺がんの全摘出手術を行ったために、私には膀胱が無く、このストーマと言う袋状の器具に貯めるのだが、3日から4日で交換する必要が有り、何時もの事ながら妻の手伝いで交換してもらっている。
慣れたとはいえ結構手間のかかる作業で、入浴後に先ずは、袋を取り付けるための台座のような物を、のり剥がし薬で剥がし、ただれている皮膚を泡の石鹸で綺麗に拭き取り、ただれ防止の為に酢を、もう一度塗って、剥がす作業は終わりだ。
約30分間は、ロールペーパーで流れるおしっこを拭き取る作業が続く。普段は台座の張り付けてあるお腹の皮膚に酸素がいかない為に、変色して固くなり、かかとの様な状態で有る為に、交換時には皮膚を休め酸素吸入をさせている。この時間もお構いなしにおしっこは流れ出る。神経も無いので、尿意を感じる事も無く、止める事も出来ない。垂れ流しの状態だ。
普段は、この垂れ流しのおしっこをストーマに受けて貯めるのである。
そして、その後に新しい台座をお腹に貼り付けて、袋を装着して万遍なく押さえて終了である。その間トータルで約1時間。私にとっては、一番解放されて気持ちの良い時間だ。
昨夜も二人で話したが、考えてみると64年間の内に、もう5年近くこの作業を続けている。振り返って、気が付くと既に身体の一部になっている。
「習うより慣れろ」との名言もあるが、今後も生涯続くと思うと気が重い。改めて妻にも負担を掛けている事を実感する。
私の方が長生きすると困ってしまう
気を取り直して、考えないようにするしかないまぁ慣れたと言えば慣れたのだが・・・・・・
これ無では生活できないのだから、大切な私の身体の一部なのだ
そう思えばストーマ君も愛おしい。
今晩も肩たたき(本当は、肩たたきでは無く、足もみ、腰もみ、背中もみ)を頑張って、恩返しをしなくては
では又ね
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