ようこそ
結局、昨夜は激痛が続き、寝付くことは無く、夜明けを迎えた。妻も心配して、二階の寝室から深夜に何度となく、様子を見に来てくれたが、どうしようもなく一睡も出来なかったと言う。
あまりの激痛に時間を6時間空けなければならない痛み止めの座薬や飲み薬やとんぷくを、何度も服用してしまった。痛みに耐えられなかった為だ。考えてみると、昨日の朝食から何も食べていない。食欲もないし、起き上がる事さえ儘ならない
二か月ほど前より、異変は感じていたが、昨日からは一気に悪化したようだ。例えようのない恐怖の激痛だ。運悪く今日は土曜日で、明日からは連休になり病院は休みとなる。状況によっては、再び救急車の要請も考えたが、昨日の今日だけに我慢しかないのか同居している義母も心配そうに見守ってくれる。
幸か不幸か私は膀胱ガンで、膀胱を全摘しているために尿路変更の手術を受け、その為に普段からストーマをつけている関係で、おしっこに行く必要はなく、専用の袋に貯めて、一杯になれば外してトイレに流す為に、トイレに行く必要はなく、これは大いに助かった。日中は約3時間ほど貯められる袋をお腹に付けているのだが、夜は朝まで貯められる大きい袋を付けて寝るのだが、昨夜からは既に大きい袋を付けているので、10時間は大丈夫である。これだけは救われた。
苦痛の長い一日も日が暮れた。隣に住む長男家族や娘家族、次男家族が心配して次々に見舞いに来てくれた。ありがたく感謝しているが、それを上回る激痛は続く。
クリニックや豊岡病院では、椎間板ヘルニアとの診断だった。何度となく聞いたことはある病ではあるが、これほどまでの激痛が走るとは想像もしていなかった。右足の股関節から、ひざ下までの大腿部の裏側が異常に痛む。例えようは無いが、麻酔を打たずに抜歯する位の痛みである。うとうとしながらもすっかり日は落ちて、二日目が終わろうとしているが、今夜も眠れそうにない。次回の診察は、連休明けの21日火曜日となっているが、まだ三日間もこの状態が続くのかと思うと気が遠くなりそうだ。
何度もガンの闘病は経験したが、経験したことの無いこの痛みは、流石に辛く「参った参った」である。但し、ガンとは違い命の不安は無く、比べるのも可笑しな話だが、ただ痛いだけである。
眠れぬまま三日目の朝を迎えた。19日の日曜日だ。願うのは21日火曜日の診察の事ばかり。早く時間が過ぎてほしいと願った。自分の事以外は何も考えられない。次第に妻の表情にも苦悩が見て取れる。「申し訳ない」と悔やむが、どうしようもない。
振り返ってみれば、還暦の60歳からは、膀胱ガン、前立腺ガン、悪性胸膜中脾腫と3か所にガンを患い、長期間に渡り妻には何から何まで世話になった。あれから5年。再びこんな事が起きようとは想像もしなかった。本当に何が起きるか分からない。幸い私には、直ぐ近くに兄弟や子供3人の家族も居て、恵まれた環境で生活している。何かあっても直ぐに頼る事が出来る心強さは、何物にも代えがたい環境だ。感謝しなくては・・・・・
また、続きを投函します。皆様お大事に
では又ね
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