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スタジオSZ8のブログ

スタジオSZ8(鈴八)のぬるめの日常

ジャンパー

2009-05-31 | 映画、ドラマ、テレビ
 ヌルいなあ~~ と言うのが、最初の感想。
 なんだろうか? これ? 薄いと言うか、何か足らないと言うか…。
 出演俳優は豪華だし、映像もなかなか。全体として娯楽作品として成り立っているのですが、なんも印象に残らない、不思議な作品でした。
 あ、主人公がバカすぎでイライラする。と言うのはあります(笑)。
 ある日、自分に瞬間跳躍なる超能力があると知り、銀行から金を盗み、優雅な一人暮らし。
 ま、ここまでは判らないではない。て言うか判る(苦笑)。
 能力の無駄遣いをしてる映像で、ちょっとバカが伝わってくるけど、まだ許容範囲でした。ところが、その後が、もう駄目。

 いつものように、能力を使って世界旅行を楽しんだ(支払いは全部盗んだ金で!)後、自宅に帰ってくると見知らぬ男が!!
 男は自分の犯罪を知っているし(銀行に返す気のない、手書きの借用書を残す!アホっぷり)、能力の事も知ってる模様。
 あまつさえ、容赦なく攻撃してくる!!
 命からがら、なけなしの現金を持って逃げ出す事に成功。
 さてどうするか?
 主人公、故郷に帰り、昔、自分をいじめていた相手と銀行の金庫室にジャンプして、報復とばかりに置き去りにすると言う、決定的な証拠(証人)を残した挙句、片思いだった彼女と、飛行機で優雅なローマ旅行をするんです。
はあ~~~~~っ????
 身の危険という物を感じないのか? なんでわざわざ足のつくような事をする?
 身を隠そうとか言う意識もなく、観光地をのんきに巡り歩く始末。
 当然と言うか、追っ手が迫ってくる。同時に同じ能力を持つものが現れて敵の存在を知る事となる。
 で、闘おうという話になるんだけど、このやりとりも、なんかバカっぽい。

 さらに、敵に追い詰められると「誰も傷つけてない」とか言うんだ。
 傷つけちゃいないかも知れないが、金を盗んだりしたら、間接的に誰かが傷つく事に思いが至らないんだろう。
 それとも、欧米って、銀行から金を盗む事が、そんなに悪い事だと思わないのかな? とさえ思ってしまう。
 敵の存在が「悪」とされているけど、考えてみれば、主人公も十分「悪」なんだよなあ。
 まったく主人公に感情移入が出来ない。

 で、いかにも「これシリーズ化します」って感じで終わり。
 なんにも印象が残らない。
 
 よくWOWOWで、B級映画というか低予算映画をみるんです。
 脚本は滅茶苦茶、映像はショボショボ、出演者も地味。という映画もヌルい感じですが、低いレベルでバランスが取れていると言うか(笑)、そんなに違和感がないんです。それどころか、時々、光る作品があったりします。
 ところが、「ジャンパー」は、すごい豪華なんだけど、違和感あり。
 陳腐な言い方ですが「熱さ」がない感じ。

 時間の無駄とは言わないけど、もやもやした感じも、爽快感も残らない、空気みたいな映画でした。
 積極的にはお勧めしません。
 出演俳優のファンなら。かな?


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