薩摩いもこの部屋

風の吹くまま気の向くままに、日々の事を綴ります。

こんな事って本当にあるのですね

2018-03-03 20:03:51 | 日記
きょうは98才で亡くなられたお嫁さんのお父さんの葬儀に行ってきました。
このご両親4年程前に、私の在所である弟の所に離れを建てて同居するようになった。
お嫁さんの上には兄さんが二人、それでも娘と暮らしたいというご両親の希望を優先して、同じ敷地内に離れを建て一緒に暮していましたが、最近になりお母さんの方は認知症にお父さんの方は病気を発症して同じK病院に入院されていたそうだ。
端折って書けば、この二人が最後のお別れが出来たというお話でです。
お父さんの意識が殆んどなくなった時、最後のお別れをとお母さんを車いすに乗せお父さんのベッド脇に連れて行ったところ、殆んど意識のないお父さんと認知症で娘さえ分からないお母さんが、お互いに手を差出し握り合ってお別れをされたそうだ。
その後このお父さん、可愛がっていた弟の孫曾孫にあたる二人が学校帰りに駆けつけ、「おじいちゃん おじいちゃん」との呼び掛けにうなずきながら、それを待っていたかのように静かに息を引き取って行かれたと・・・
亡くなられてから、看護師さんや家族の人達の今後の予定お通夜や葬儀の話等を側で聞いていたお母さんの眼には大粒の涙が溜まっていたとか・・・結婚して70年以上のこのご夫婦、周りにはとても分からないと思われていたようですが、いえ矢張り判るのですね。
今までこのような話は余り聞いたことが無く、聞いているうちに胸がジーンとしてきました。
初七日法要まで一緒させてもらい、しっかりとお別れをしてきました。
このお父さん絵を描かれるのが趣味で、カレンダーなどの裏に素晴しい絵を描かれておりました。
まだ田舎に住んでおられる頃にお訊ねした折にも見せて頂いた事もありましたが、娘の所へ来てからも時々描いておられたのでしょうか、ロビーに4枚の絵が飾られていて最後には絵具や画材と共に棺の中へ・・・



ご冥福をお祈りしながらお別れしてきました。


画像遊び JTrimで枠作り
新聞写真風を使って作り、大久保のセツブンソウを入れました。
コメント (8)
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