忙しかった八月。お盆の行事と旅先の仕事が続きました。
今はもう夕暮れになると、秋の風が吹きます。
満月を眺めながら、短い夏の夜を想いだしています。
<八月十五日=えりも灯台祭の花火>
この夜は、穏やかな風と丁度良い曇天で、海辺の花火が綺麗でした。
こんぶ漁もお休みで、実に多くの老若男女が集まりました。
えりもの花火はこの地方では有名です。岸壁の近くで、鑑賞できます。
ひと時の楽しみですが、町民にとっては欠かせない行事なのです。
花火見し一夜花火のことばかり 金子つとむ
花火待つ舳先の闇に水照らひ 藤木竹志
大輪の花火の下の赤ら顔 住職
(ビール頂きました)
<八月十六日=精霊流し>
この夜は、えりも築港の中で行われる、精霊流しに参加。
えりも仏教会の皆様と共に、読経をつとめました。
波もなく穏やかな海面を、小さな灯篭がユラユラと揺蕩います。
ショートステイされた御先祖様に、静かに掌を合わせます。
精霊舟はぐれぬようにそっと押す 松山寿美
心経を唱へる同志精霊祭 住職
(当番で導師をつとめました)