大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

年の終わりに感謝を込めて

2010-12-31 21:43:13 | 未分類
大晦日です。
2010年がまもなく終わります。

成人してからは
どういうわけか安定とはほど遠い人生で、
結婚も突然のことでしたし
それまでの仕事を辞めないといけないことも
引っ越さないといけないことも
自分で自分の仕事を選べないことも
たかだか44年ほどの人生ですが、いろいろありました。

だから紆余曲折には免疫がありまして
人生のほとんどは「こんなはずでは」(=思ってもいなかったこと)でできている
でもそれなりに生きていけるし
置かれた状況それぞれに、得るものは必ずありました。

議員になったことも、別に積年の夢だったわけでなく、
いろいろな巡り合わせの中に おそらく自覚のないままに、
こうなるのが自然であった「流れ」があったのだと思います。

そんな人生のうちの2010年がまもなく終わります。

長い目で見ると、多分、この1年が転機だったと思う年になるんじゃないかな

という年でした。
議員になってからは特に、毎年 新発見の積み重ねなのですが
昨年の後半から続いてきた いろいろな人とのさまざまな出会いが
観念的・感覚的なものから、実態のある果実になっているような
その過程にいるような。

多くの方々との出会いと交流に感謝します。
そして、あまりに大きなものを見すぎていて、
近くを見やり思いやることがお留守になっている私を、
大目にみて、見逃してくれていた方々にも感謝しています。

市民と議員の交流会議IN東海を開催できたこととか
バーチャルからリアルにつながっていった新たな仲間とか
この1年の自分のイベントを書こうかと思っていたり

早大マニ研の記事から議会改革について書こうかと思っていたり

中日新聞トップの「水道事業」について書こうかと思ってみたり

しましたが

とにかくとにかく
今年最後の更新は、これにて。

本当に、みなさんありがとうございました。
2011年が良い年でありますように。




良い年にしましょう!




少数派の意見も記録に残す 12月議会討論から 

2010-12-26 11:09:28 | 議会
※議会関係で閲覧の方へ。このタイトルの「少数意見を残す」は、議会の手続き上の「少数意見の留保」についてではなく、一般論として述べます。12月議会では、「討論の原稿を用意していなかったけど、議場での他の賛成討論が余りに一元的であったため、ちょっと待てよ、と急遽討論した」議案がありました。議案70号補正予算 子宮頸がん等ワクチン接種のための補正予算です。採決当日朝アップした論点メモはこちらhttp://blogs.yahoo.co.jp/obu_musyozoku_019/22017545.html賛成の時はあまり討論されないほとんどの会派の方々ですが、この議案については、揃って「市民からの声も多く、我が会派がずっと要望してきたことが実現」「今後さらに補助の拡充を」といういわば「諸手を上げて賛成」の討論が相次ぎました。そこで、「懸念材料がないわけではない、そこは取り扱いが注意では」というコメントを添えた上での賛成、という討論を、その場で急遽行いました。懸念のひとつ国の緊急臨時交付金を受けての急な実施に、本当に国が緊急臨時にこのワクチン接種を進めねばならないと判断するにふさわしい、急激な罹患患者増などの社会現象が見られない=来年度当初予算では間に合わない緊急性があるかどうか、国の判断に疑問。よいことなのだから来年からと言わずやれば良い、とは確かにそうだけれども、現場の混乱、医療機関の混乱、広報体制や諸機関との調整にあまりに時間がなく、実施のストレスは大きい。それを諾々と地方自治体は受けて立たねばならない、地方分権と言われていながらこの現実に対する悲しさを一言言いたかった。懸念のふたつめ子宮頸がんワクチンの副反応について、不妊の可能性、死亡事例がある、などの情報がある。また多くの因子のうち、2つの因子にしか効果がないとも言われている。こうしたマイナス情報が知らされないままの推進には問題がないか。【賛成討論骨子】多くの要望があることは承知している。しかし、国が緊急に決めたことには疑問を持つ。(懸念ひとつめを述べる)また、ワクチンには副反応や効果について件の情報がある(懸念ふたつめを述べる)どんなワクチンにも副反応はあるものだし、効果に対する疑問符も必ずあるので、このワクチンだけが突出してよくないという根拠はないから、マイナス情報も示すよう求めるものの、任意で接種するとのことなので了解する。ちょっとタネあかし。私の討論では、基本構成があります。1.まずはじめに賛成か反対か明言する(賛成の立場で討論申し上げます、反対の・・・)2.議案の概要のうち、これから述べる論点に関する部分を簡略に伝える(○○といった提案でございました)3賛否の主判断の根拠を述べる(賛成の場合は、これをよしとした理由。反対の場合は、アカンと判断した理由)4.しかしながら、として、3 とは逆の観点やマイナス情報を述べる5 4という見方もあることを述べたうえで、最終的には3の判断が勝る、4の見方があることも留意して欲しいと添えて締めくくる4と3が入れ替わることもあります。気をつけているのは「最終的に賛否を判断した最も大きな・優先した理由がぼやけないように」原稿を書くときはもちろんこの基本構成ですが、その場でとっさに討論に立とうと思ったときも、この基本構成が頭に入っているととりあえずできます。ただ、原稿ナシの場合は、本人の思いほど、伝えきれてはいないだろうとは思うので、そこは修行中です・・・



大府市議会議員の定数を1名減らす提案に反対しました

2010-12-24 11:28:28 | 未分類
ちょっとタイムラグですがご報告。
すでに新聞報道などあったとおり、この提案は否決されました。
反対したのは 自民クラブ(9名)、共産党(2名)、私の12名でした。

21日の大府市議会12月定例会最終日に、市民クラブ(6名)が提出、賛同者公明党(2名)として、議員定数を1名減らす提案がありました。
当日朝までは、賛成の方向で「ただし質疑がかみあわなかった場合、賛成できなくなるかも。」という可能性を残していました。
詳しくはこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/obu_musyozoku_019/22018006.html

【反対の理由】
1名減らすことで賛否同数が起こらない設計にしておくことは当然の前提として求めたい。しかし、
議員の質に疑問があるから、議員のやっていることが見えないから、市民は「こんなに要らない」、と言っていると私なりに聞き取っている。
この提案に対する議論では市民が求める「質への疑問」「議員が見えない」ことへの解決が示されず、それらを比較検討した経過も見られない。それらに対する法的拘束力を持つ「市民との約束」である議会基本条例の必要性も明解に否定された。
質疑応答を経て「とにかく減らす」「市民がそう言うから減らす」としか受け取れない。
表面上市民感情を抑えるため、民意への迎合にしか見えず、根本的な議会の問題解決の提案ではないように見え、議会の本質はそのような安易なものであってはならないから、この提案は認めらない。
(実際の反対討論は、その場の議論の後に賛否を判断して行ったため、このように考えながら原稿を作ることができず、もちょっとまとまらない言い方になってしまいましたが)



以下補足を述べます。

身をけずって改革するため 1名減らすことを提案する
議員を減らすことは市民の要望であり、要望に応えるのが議員である

というのが提案理由でしたから、質疑は大きく2つの論点で

【論点1】
減らすことが、議会の改革とはどういうことか。改革とは「議会の質を上げる」「議会費全体で税支出を抑える」「報酬を下げて人数を据え置いて税支出を抑える」などいろいろあり、それぞれに方法もいろいろある。そうした、いろいろな改革の方向性と手法がある中で、どれが最も改革になるのか考えたうえでの提案であろうから、それら方向性と手法について、比較検討の経過を説明して。
【判断基準】
私は行政に対してよく、現状と課題の認識にズレがないか、ズレがなければ手法は複数検討したか、複数手法のうち最も良い手法を選択して実行するのがの望ましい税金の使い方で、それら検討の経過も公表し説明責任を果たすべし
というスタンスなので「他人に厳しく、自分・身内に甘く」にはしない以上、同じ水準を議会にも求める。
複数手法の検討、その検討経過の説明。それらがなかった場合「もともとこれしかないという発想なので、最適手法とは認めがたい」
【この議論の後に反対と判断したポイント】
定数減ありきで、他に議会を改める手法を比較検討していない。議員ひとりひとりの質を高めれば人数が少なくても良い、との説はその通りだが、それを「一人一人の良識・責任感・判断」に任せていたから現状になっているので、そこをそのままにしていてもダメで、もはやルールづけて律するより他ないと考える。
しかし、議員の能力を高め人数を減らす、と言いながら、どうやって質を上げるのかについては個々求めるばかりで提案がなく、ルール付けの必要は一切認めない答弁に終始した。

【論点2】
市民が「議員が多すぎる」と言っていることは承知しているが、なぜ多すぎると言っているのか、減らして欲しいと言っているのか。
【判断基準】
現状と課題、その解決のための方法の提案、というロジックでいうと、現状と課題 の部分の議論。
その根拠に対する対策をしないと「とにかく多い」「とにかく減らす」の「とにかく」の応酬になってしまう。
【質疑応答の経過】
とにかく減らして、と言われているの1点ばりで、「こんな人数不要」と言われる理由についてどう聞き取ってきたかの答弁はなかった。


【ちょっとコメント】
私以外に反対した方々の論点に「議会は多様な民意を反映する場で、減らすと多様性が」といったニュアンスがありましたが、自民クラブ「9名を代表して1名が討論」では、10名分の多様性は伝わりません。
提案者・賛同者も、議員の質を上げれば人数を減らしてよい、と言いながら、討論は「市民クラブを代表して」1名、「公明党として」1名。
言動に矛盾を感じました。なお共産党は、2名ともそれぞれに討論されました。
議員のあり方、議会のあり方の議論、自分たちの根本的な立場についての議論なので、それぞれに意見表明していただきたかったです。正式な会議の場、公式に記録の残る、事後検証できる場で活発な議論がされていないから、調査研究に時間をかけているように見えないから、それが議会不信の根源だと、私は考えていますから。




大府市議会12月定例会最終日 論点メモ 議員定数削減について

2010-12-21 08:02:15 | 議会
本日議員提案として、議員定数の1議席減の提案がされます。
提案は第二会派の市民クラブ(民主党、社民党、自動車関連労働組合系の議員で構成される6名)、賛同は公明党、と聞いています。
改革のため、市民要望に応えるため提案する とのこと。

《質疑》
議席減が改革になるとはどういうことか。全国の議会で議会改革として市民との法的拘束力のある約束「議会基本条例」を定め、議会という正式な組織・合議体として、支援者に限定しない幅広い市民と向き合い意見交換するしくみをつくっているところも出てきている。こうした改革の手法や、議会費に対する税支出を抑える目的での改革であれば、議会費全体の見直しや同額で効果を上げる方法、一人当たり報酬を下げて現状維持あるいは増員することも可能である。そうした多くの手法のうち、議席減を改革の最も良い手法として提案されたと見るが、それら他の改革手法との比較についてもお答えいただきたい。
市民要望に応えるため、という点について。なぜ市民は議員の人数が多いと言っているのか。減らすべしと言われる背景・理由に対して対応していかないと表面的な対応・対症療法でしかないのではなく、1減するだけで即信頼回復とは考えられない。どのような場で市民からの意見聴取を行ったか。この提案にあたり、議員とつながりのある一部市民からの声だけでなく、議員と何のつながりもない一般市民から広く意見を聞く場を設けたか。なかったとしたら、設ける必要を認めなかった理由を。

《質疑応答前の、今の時点での賛否の意思=賛成》
現状の21名では議長を除くと賛否同数が起こる、割り切れる人数。同数になった場合は議長判断になる。議員の合意のもとに選出した議長の判断に異をはさむ気は毛頭ないが、理由の説明も無く議長判断で決してしまうことは市民にはわかりにくく納得に難しいものがある。よって、議長を除いた定数が奇数であることが、多数決で決する機関として当然の前提条件であると考えるから。
現状の3つの常任委員会制においても、1減であれば議論する人数(6名を割り込むと議論が浅くなるとの説があるため)は不足しない、常任委員会の所管の再編成や複数委員会所属制度などを用意しなくても対応できると考える。
議会改革の先進事例として、会津若松市では、議員個々でなく議会として、市民との意見交換会を常時行い、政策形成サイクルも確立した。市民も交えて議員報酬と定数の議論をした結果、12万都市で定数30の現状をこのままで良い、報酬も減らす必要なし、と結論されたとのこと。議会組織が市民の中に出て行き見えるところで広く議論する改革により議員が多すぎるとの批判に現状維持が勝った。改革のために提案するとおっしゃる方々には、こうした議会もあることをどうお考えになるのかと思う。
多様な民意を反映し、多様な価値観のもとに議論して決していくためにはある程度の人数が必要と言われるし、参入障壁を下げる意味でも、安易な定数削減論には注意が必要である。
市民より定数減を求められるくらい、当議会も市民との信頼関係構築に課題を抱えていることを改めて議員諸氏のみなさんにご認識いただき、今後の改革のあり方を、議会のあるべき姿を真摯に考えていただきたい。



大府市議会12月定例会最終日 論点整理?

2010-12-21 07:20:45 | 未分類
論点整理メモその2です。追加議案て提出された補正予算と、意見書について。

【議案70号】
平成22年大府市一般会計補正予算(第5号)
《賛成》
国が子宮頸がん等ワクチン摂取に緊急促進臨時交付金を設けたため、これを受けたもの。対象ワクチンと国・市の負担比率はリンク先を参照のほどを。任意接種で自己負担1000円になる。またWHO健康都市として、市の独自サービスとして65歳以上の高齢者肺炎球菌ワクチン接種もすすめるとのこと。予算総額は23805千円、うち市の財布からは13981千円、国補助金は県を経由して9824千円。このうち市単独サービスの高齢者接種分予算は4157千円(たかば試算)
あちこちで声高に求められてきたことなのはわかるけれども、この時期に補正予算化って、年度内に体制を整え広報周知し完了することができるのだろうか。国に振り回される現場の悲しさまたしても、の感は否めない。市の医師団(大府市では医師会でなく医師団という)との交渉や準備は情報収集できる範囲で事前にすすめていたとのことで、とにかく国と県の指示を早く出してもらって現場は即応体制でいくしかないのが現実。子宮頸がんワクチンは対象年齢上限が高校1年なので、年度末までにこの上限年齢が殺到し混乱することはないか、という心配もされている。
ワクチンは効果と副作用に常に疑問がつきまとう。それは子宮頸がんに限ったことではないので、あくまでも任意接種であり、副作用の情報もあわせて提供していくのであればよしとしよう、という賛成。
緊急補正予算のわりに、市場に必要数のワクチンがすでに確保できている(厚生文教委員会答弁)、というのもどうなんだ・・・

【意見書】
特別擁護老人ホームの早期建設を求める意見書
《賛成》県に対して特別養護老人ホームの建設促進を要望するもの。市町村ごとに考えるべきか、広域かという観点では広域で良いように思う。不得手な分野であり、明解におかしいという論拠もない。
この分野は不得手と言っていないで、だからこそ研究が必要と、この4年の反省事項でもある・・・

【意見書】
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への対応に関する意見書
《反対》国内農業保護、食糧安全保障を主な理由に、拙速な対応をしないよう、自給率向上・農業振興を損なわない対応を求めるもの。
基本姿勢として自由主義者で、規制は少ないほうが良い、という考え方をベースにしている。意見書の主張どおり、国内農業への影響懸念は見聞しているが、一方で自由化を求める層がある。両論ともわかる話ではあるが、であれば基本姿勢の「規制は少ないほうが良い」に素直に従おうと思う。