大府市議会 議員定数18 の提言 goo.gl/pSs1E
大府市の現在の議員定数は21名。
直近の改選前である2010年12月議会に、どちらの議会にもありがちな「定数減」の提案がされました。1減、定数20にしてはどうか、との提案でしたが、賛成少数否決となり、現在21議席となっています。
その当時の私の考えを書いたものはこちら
大府市議会12月定例会最終日 論点メモ 議員定数削減について→http://blog.goo.ne.jp/takaba_tokuko/e/a9f8205a9adcdda618f806dc9d09e806
大府市議会議員の定数を1名減らす提案に反対しましたhttp://blog.goo.ne.jp/takaba_tokuko/e/a5577b8b73719b00c535b81f74883350
これまで大府市議会では「議会改革・活性化特別委員会」として議会のあり方についてあれこれと議論してきました。私も委員として発言してきています。
その中で「議員定数について」が議題に上っていました。立候補を検討する人に周知し、準備にかける時間も充分考慮すると、直前の定数削減は良くない、改選までに十分時間がある頃に決めておくべきだ、と委員長から議論の冒頭に呼びかけがあったためでもあります。
私は「定数は18が望ましい」とする考えを表明しています。
《理由1》議員になろうと立候補される方が少ない=これもひとつの需要のバロメーター
私が初めて立候補した2007年は定数プラス2名、2011年の選挙では定数プラス1名での選挙であった。多様な民意が反映されるべき、という需要があるなら、多様な立場から立候補しようという動きがあるものだと考えると、残念ながら、議員になって提言していこう、決する場に責任を持ちたいという動きがあまりないというのも、ひとつの、議員の需要に対する市民の考えと思わざるを得ない。
特に2011年は、各地の地方選挙で、定数を大きく上回る候補者が現れ、激戦となった市町も多かった。そのような時勢においても、候補者が現れなかったのは、議会ニーズに対してのひとつの答えと考えざるを得ない。
よってまず、減ずるべきという考え方を持つものです。
《理由2》多数決で決めるなら、議長を除いた人数が奇数であるべきだ
これは、2011年の論点で述べたものと同じ。多数決で決める機関ならば、議長に委ねずとも、全員出席なら多数決で決められる人数にしておくべき。つまり、議長を含めた定数が偶数になるようにしておけばよい、ということ。
《理由3》多様性を反映するとは=現在の議員構成と得票数の分析では、18名でも可能である。
大府市議会では、政党所属の議員さんとして、共産党3名、公明党2名、民主党1名、社民党1名、無所属が14名です。
また、無所属の中でも、自動車関連企業の労働組合系の方が3名、地域推薦型といわれる自民系は8名で、自身の後援会も含め一切の組織を持たないのは2名です。
定数を18名とした場合、2011年選挙の得票数から見たいわゆる「指定席」となるのは、共産党2名、公明党2名、自動車関連企業労働組合系の方3名ですから、あと11名あります。
議員は市全体のことを考えるべきなので、地域ごとの代表が欲しい、という考え方自体どうかとも思いますが、「地域代表」という考え方を尊重するにしても、行政委員会(教育委員会や選挙管理委員会)の人選はこれまでも、市内を4地区と考えて選任しています。議会はそれ以上に細やかに地域代表が必要、というのはなかなか説得できるものではありません。となると、地域代表型の議員さんは4名あれば十分、4地区2名ずつでも8名あれば十分ではないでしょうか。
さらに、女性の視点で、とか、若者の視点で、とか、NPOなど市民として専門性のある方、などをもってきても、つまり「指定席以外で11名」あれば、およそ多様性として担保できるのではないか。
《理由4》常任委員会の委員数を、活発な議論のできる人数で=3委員会6名ずつ
議員同士で話し合う、議員が意見や考えを出し合う、議論できる議会にしたい!という考え方のもと、市政を分野分けした常任委員会の活性化は必須。
勉強会のグループワークなどでは、話し合う人数は5名が上限、と言われています。全員が黙り込むことなく、互いに尊重した意見交換ができる人数で、これを超えると、主張の強い人が言い倒しひたすら聞くだけの人ができてしまったり、話が広がりすぎて論点がずれたりまとまらなくなる、とされています。
現在の大府市議会では、常任委員会を3つとしているので、座長である委員長を除いたら5名となる「1委員会6名」が望ましいとするもの。
委員会で表決するにしても、委員長を除く委員5名なら、多数決できますしね。
大府市は人口約8万7千人です。自治体規模から考えると、標準的な地方議会の定数の状況としては、現状でもすでに、特に多すぎるという状況ではありません。「8万7千の大府市さんが18名なんて、じゃあうちはどこまで減らせばいいんだ、という話になるから、そんなに減らさないで」という他の自治体議員さんからの声もないわけではありません。
しかし、単純に人口比で「これくらいでいい」「いけない」というのでなく、「わがまちの特性」を考えて(特に理由1と3)、こうした提言としました。
なお、今年度予算における議会費は2億8388万2千円。しかし、議会がある以上発生する共通費はそのままとすると、報酬と期末手当合わせて、ヒラ議員では一人あたり約716万円×3名で、2148万円の節減となります。(報酬据え置きで定数のみ減じたと仮定した場合ね)
ちなみに、716万を市民一人当たりで割ると、議員ひとりに、市民一人当たり年額82円の負担という計算になるのね)
特別委員会では、定数の議論はしましたが、「定数そのまま」~「3減の18名」の間でまとまらず、結論は出ていません。
但し「改選までに時間の猶予のあるうちに結論を出す」という点については、全員合意しています。
少なくとも今年度中には何らかの動きがあると考えています。
ぜひとも、みなさんの意見をお聞かせいただきたいと思います。
********
最近投稿が滞っており申し訳ありません。久々の投稿になりました。
お伝えしたいこと、共有したいことはたくさんあるのに、なかなか落ち着いてPCの前で時間が作れないこの頃です。
直近の改選前である2010年12月議会に、どちらの議会にもありがちな「定数減」の提案がされました。1減、定数20にしてはどうか、との提案でしたが、賛成少数否決となり、現在21議席となっています。
その当時の私の考えを書いたものはこちら
大府市議会12月定例会最終日 論点メモ 議員定数削減について→http://blog.goo.ne.jp/takaba_tokuko/e/a9f8205a9adcdda618f806dc9d09e806
大府市議会議員の定数を1名減らす提案に反対しましたhttp://blog.goo.ne.jp/takaba_tokuko/e/a5577b8b73719b00c535b81f74883350
これまで大府市議会では「議会改革・活性化特別委員会」として議会のあり方についてあれこれと議論してきました。私も委員として発言してきています。
その中で「議員定数について」が議題に上っていました。立候補を検討する人に周知し、準備にかける時間も充分考慮すると、直前の定数削減は良くない、改選までに十分時間がある頃に決めておくべきだ、と委員長から議論の冒頭に呼びかけがあったためでもあります。
私は「定数は18が望ましい」とする考えを表明しています。
《理由1》議員になろうと立候補される方が少ない=これもひとつの需要のバロメーター
私が初めて立候補した2007年は定数プラス2名、2011年の選挙では定数プラス1名での選挙であった。多様な民意が反映されるべき、という需要があるなら、多様な立場から立候補しようという動きがあるものだと考えると、残念ながら、議員になって提言していこう、決する場に責任を持ちたいという動きがあまりないというのも、ひとつの、議員の需要に対する市民の考えと思わざるを得ない。
特に2011年は、各地の地方選挙で、定数を大きく上回る候補者が現れ、激戦となった市町も多かった。そのような時勢においても、候補者が現れなかったのは、議会ニーズに対してのひとつの答えと考えざるを得ない。
よってまず、減ずるべきという考え方を持つものです。
《理由2》多数決で決めるなら、議長を除いた人数が奇数であるべきだ
これは、2011年の論点で述べたものと同じ。多数決で決める機関ならば、議長に委ねずとも、全員出席なら多数決で決められる人数にしておくべき。つまり、議長を含めた定数が偶数になるようにしておけばよい、ということ。
《理由3》多様性を反映するとは=現在の議員構成と得票数の分析では、18名でも可能である。
大府市議会では、政党所属の議員さんとして、共産党3名、公明党2名、民主党1名、社民党1名、無所属が14名です。
また、無所属の中でも、自動車関連企業の労働組合系の方が3名、地域推薦型といわれる自民系は8名で、自身の後援会も含め一切の組織を持たないのは2名です。
定数を18名とした場合、2011年選挙の得票数から見たいわゆる「指定席」となるのは、共産党2名、公明党2名、自動車関連企業労働組合系の方3名ですから、あと11名あります。
議員は市全体のことを考えるべきなので、地域ごとの代表が欲しい、という考え方自体どうかとも思いますが、「地域代表」という考え方を尊重するにしても、行政委員会(教育委員会や選挙管理委員会)の人選はこれまでも、市内を4地区と考えて選任しています。議会はそれ以上に細やかに地域代表が必要、というのはなかなか説得できるものではありません。となると、地域代表型の議員さんは4名あれば十分、4地区2名ずつでも8名あれば十分ではないでしょうか。
さらに、女性の視点で、とか、若者の視点で、とか、NPOなど市民として専門性のある方、などをもってきても、つまり「指定席以外で11名」あれば、およそ多様性として担保できるのではないか。
《理由4》常任委員会の委員数を、活発な議論のできる人数で=3委員会6名ずつ
議員同士で話し合う、議員が意見や考えを出し合う、議論できる議会にしたい!という考え方のもと、市政を分野分けした常任委員会の活性化は必須。
勉強会のグループワークなどでは、話し合う人数は5名が上限、と言われています。全員が黙り込むことなく、互いに尊重した意見交換ができる人数で、これを超えると、主張の強い人が言い倒しひたすら聞くだけの人ができてしまったり、話が広がりすぎて論点がずれたりまとまらなくなる、とされています。
現在の大府市議会では、常任委員会を3つとしているので、座長である委員長を除いたら5名となる「1委員会6名」が望ましいとするもの。
委員会で表決するにしても、委員長を除く委員5名なら、多数決できますしね。
大府市は人口約8万7千人です。自治体規模から考えると、標準的な地方議会の定数の状況としては、現状でもすでに、特に多すぎるという状況ではありません。「8万7千の大府市さんが18名なんて、じゃあうちはどこまで減らせばいいんだ、という話になるから、そんなに減らさないで」という他の自治体議員さんからの声もないわけではありません。
しかし、単純に人口比で「これくらいでいい」「いけない」というのでなく、「わがまちの特性」を考えて(特に理由1と3)、こうした提言としました。
なお、今年度予算における議会費は2億8388万2千円。しかし、議会がある以上発生する共通費はそのままとすると、報酬と期末手当合わせて、ヒラ議員では一人あたり約716万円×3名で、2148万円の節減となります。(報酬据え置きで定数のみ減じたと仮定した場合ね)
ちなみに、716万を市民一人当たりで割ると、議員ひとりに、市民一人当たり年額82円の負担という計算になるのね)
特別委員会では、定数の議論はしましたが、「定数そのまま」~「3減の18名」の間でまとまらず、結論は出ていません。
但し「改選までに時間の猶予のあるうちに結論を出す」という点については、全員合意しています。
少なくとも今年度中には何らかの動きがあると考えています。
ぜひとも、みなさんの意見をお聞かせいただきたいと思います。
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最近投稿が滞っており申し訳ありません。久々の投稿になりました。
お伝えしたいこと、共有したいことはたくさんあるのに、なかなか落ち着いてPCの前で時間が作れないこの頃です。