もうひとつ、遅れましたが12月議会の討論原稿を公開しておきます。
こちらも、その場で大幅にアレンジしています。
賛成した理由について、私の発言順がまわってくるまでに、考えていたことのうちの多くが他の賛成討論で出尽くした感だったので、端折りました。
が、あとで動画を見返したら、端折ってもここは遺したい、というところも飛ばしてしまっていたり、本会議場での本番には、反省点も残るものになってしまいました。
動画はこちら。0:19:15あたりから2分足らずです。→大府市議会インターネット録画中継
【以下原稿】
この新規条例の提案については、平成24年の「子ども・子育て支援法」に基づき、子育て支援や保育に関して国の制度が変更となることに伴い制定の必要が生じたものであります。
まず、これまで当市議会でも議決してきたことでありますが、道路施工令の条例化などと同様に、国で一律に定められてきた多くの基準やルールであったところから、基本的なフレームは共通であっても詳細な基準を自治体ごとに定めることにより、地域の実情にあった仕組みや運用としていくことのできるように、という流れのひとつでもあるということについて。その点において、「国の基準に準ずる」と そのまま国の基準に流し込むのではなく全ての条項について定められていることは、大府市の自律性の表れであり、今後、社会情勢の変化などにより大府市により適した基準に変更する必要が生じた場合に、順応できるものと評価できることは、これまでも述べてきたとおりであります。
次に、家庭的保育等に関する基準、この条例の内容であります。この点については、現在の 大府市における保育サービスの質・量を担保すること、保護者や現場の負担を重くしないこと、今後拡充の可能性を残すことはあっても障壁とならないこと、こ の視点にたって内容を確認いたしました。大府市の保育サービスは官民力をあわせてニーズに応えていく体制で取組んでおり、そのあり方は評価できるもので す。この現状を阻む内容は含まれていないと判断し、賛成できるものと結論いたしました。運営基準については、国から示された従うべき基準、参酌すべき基準 に加えて、大府市ならではの高めのハードルを設けて、市民からより高い評価を受けられる保育サービスを確実に提供していくという手法も考えられるかもしれ ませんが、最終的なものは国の基準と同一の内容となっております。個々の基準について示された基準どおりでいいかどうか精査する過程を踏んでいることから、了解するものであります。
現在の認可外保育所は、必ずしもこの新制度のいずれかにあてはめて運営せねばならないということではなく、その取り扱いについて今後国が改めて示してくる可能性もないとはいえず、また保育サービスへの国の財政負担の見通しについてもまだ流動的であることなど、国の動向を慎重に見守っていく必要があること、引き続きこれからも民間の保育サービスの質と量について市は事業者と連携を図り、適正な水準のサービスが提供されるよう監視・指導も続けること、これらをもって子育ての支援と女性の社会参画が一層図られるよう期待し、賛成の討論とします。