2014年7月26日
前回 新疆ウィグル自治区吐魯番(トルファン)の、
北緯43度にして驚異的に暑い気候を紹介した。
なぜこうも暑くなるのか?暑くなる必然性は何か?説明したい。
まずは、トルファンの持つ地理的特異性を示す。
太陽熱を集めるだけ集め、なおかつ逃げ場がない、
究極の温熱シェルターなのである。
もはや「高緯度だから気温はそれほど上がらない」なんて常識は、
全く通用しない。
トルファン盆地という、巨大な火鉢の底にいるようなものである。
しかも、それだけではない。
トルファン東部にある、その名も火焔山の地表温度70℃の熱波が
炭火の如く谷底に押し寄せ、さらに気温を押し上げる。
4月下旬~9月の間 ほぼ半年は、平均最高気温は30℃を越え、
6~8月に至っては40℃越えは当たり前、
50℃近くまで上がる日もあるという。
むろん、中国一暑い場所として、他の追従は全く許さないのである。
年間降水量20mm。トルファンに雨の天気予報はほぼ存在しない。
天山山脈の雪解け水由来のカレーズ(地下水路)がなかったら、
人っ子一人近寄らない不毛の場所である。
むろんオアシス都市は形成されず、
シルクロードの要所ともなりえなかったに相違ない。
だが、現実にトルファンはオアシス都市として生き残り、
カレーズを由来とする水路の周囲には、緑が生い茂り
人々にやさしい木陰と憩いを与える。
ベンチの頭上には、寒暖の差を利用した おいしいブドウも実る。
しかし、この暑さも永遠ではない。
信じられるだろうか?
ブドウの収穫のほんの3か月後に
よもや酷寒の季節が訪れようとは・・・・・・。
前回 新疆ウィグル自治区吐魯番(トルファン)の、
北緯43度にして驚異的に暑い気候を紹介した。
なぜこうも暑くなるのか?暑くなる必然性は何か?説明したい。
まずは、トルファンの持つ地理的特異性を示す。
左図は トルファン周辺の
衛星写真であるが、
赤に近いほど海抜が高く
青に近いほど低い
ことを示す。
なんとトルファンは
最低海抜-154mの
谷底の町なのである。
背後に 5,000m級天山山脈を控え、ものすごい急角度で断層が
落ち込んでいるのである。
トルファン盆地より低い土地は、死海以下地球上に3か所しかない。
43階建て
タワーマンション
六本木ヒルズレジデンス
に相当する高さ分
掘り下げないと
海抜-154mは
実現しない。
太陽熱を集めるだけ集め、なおかつ逃げ場がない、
究極の温熱シェルターなのである。
もはや「高緯度だから気温はそれほど上がらない」なんて常識は、
全く通用しない。
トルファン盆地という、巨大な火鉢の底にいるようなものである。
しかも、それだけではない。
トルファン東部にある、その名も火焔山の地表温度70℃の熱波が
炭火の如く谷底に押し寄せ、さらに気温を押し上げる。
4月下旬~9月の間 ほぼ半年は、平均最高気温は30℃を越え、
6~8月に至っては40℃越えは当たり前、
50℃近くまで上がる日もあるという。
むろん、中国一暑い場所として、他の追従は全く許さないのである。
年間降水量20mm。トルファンに雨の天気予報はほぼ存在しない。
天山山脈の雪解け水由来のカレーズ(地下水路)がなかったら、
人っ子一人近寄らない不毛の場所である。
むろんオアシス都市は形成されず、
シルクロードの要所ともなりえなかったに相違ない。
だが、現実にトルファンはオアシス都市として生き残り、
カレーズを由来とする水路の周囲には、緑が生い茂り
人々にやさしい木陰と憩いを与える。
ベンチの頭上には、寒暖の差を利用した おいしいブドウも実る。
しかし、この暑さも永遠ではない。
信じられるだろうか?
ブドウの収穫のほんの3か月後に
よもや酷寒の季節が訪れようとは・・・・・・。