毎日、最高気温が35度近い猛暑が続いています。こんな日の日中に屋外で涼しくなりたいなと思えば、標高の高い土地に行くのがベターでしょうね。だって、高度(標高)が上がるに従って大気の気温が下がっていく割合「気温減率」というのがあり、湿度によって違いがあるけど0.5~0.7℃/100mになるみたいです。
かと言って、あまり遠くまでいけないので、近場も近場、東広島市内の高所に行くとなると、市内最高峰の福富町にある鷹巣山(922m)しかない。
(グーグル地図)
鷹巣山アプローチとして、標高700m付近の県央の森公園が有ります。車道はシャクナゲ湖付近から道なりにまっすぐ上っています。車を走らせると短時間で標高を稼ぐので、気圧が急に下がり、耳がツンとします。
(切土・露頭の場所)
登り切って、道が県央の森公園に入ったところの切土の露頭の様子が凄い。この土地の岩石の状況が良くわかる。ここの岩石は、1億年〜6,500万年前に噴火した火山活動によってできた流紋岩質溶結凝灰岩からなっています。「高田流紋岩」とも呼ばれていて、仙石庭園にある庭石の「向原石」「三和石」がこれです。「硬質な岩石で急崖をなすが、斜交する節理が発達しており、しばしば落石や岩石崩壊といった地質災害が発生する。」と言われています。
(シームレス地質図)
いつも見ている高田流紋岩は、斑状の中に石英の粒子が目立つ硬質のしっかりした岩石なのに、県央の森公園でのこの石はもろくて軟弱で、石英の粒々が感じられない。しかも斜交する節理のスパンが異常に小さく、私の手の平程度しかありません。
私には、どう見てもただの凝灰岩にしか見えない。岩石は、元は同じものでも、「風化したらこうも変質するのか」と驚きます。
(露頭の様子)
県央の森公園内園地は、アカマツ、コナラ、ウリハカエデ、シャラなど喬木の下は風通しが良くて涼しい。所々に簡易水道の蛇口があって、ハリーに冷たい水を汲んでやることができます。持参した携帯アジリティーグッズを並べて、アッという間に即席シーケンス練習コースが完成です。アップダウンがあるけど、クロカンだと思えば、また一興です。
(県央の森)
(アジリティーグッズを並べる)
(クロカン練習)
しかし、この公園には数々の危険が潜んでいるので、皆様には犬の放飼いをお勧めできません。「クマに注意」「イノシシが出ます」といった標識があります。
(綺麗な花の側には、マムシが潜む)
さらに怖いのは、山側にある湿地です。美しいサギソウが誘うけど、けして近づいたり、犬を放し飼いにして付近を散歩をしてはいけません。湿地には「マムシ注意」の標識もある。この日も、花を撮影していたら、足下に太いマムシがいました。家に帰ってからも、「もしも噛まれていたら」と想像しては、脂汗が出てきます。
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