ラン科、Orchidaceae、ネジバナ(モジズリ)属、ヨーロッパ・地中海~ヒマラヤ西部産、
学名:Spiranthes spiralis、
和名:スピランテス・スピラリス、アキザキネジバナ(秋咲螺旋花)、
英名:Autumn Ladies’-Tresses、Spiraled Spiranthe、葡名:Oequidea de Outono、
2014年9月7日、2017年9月24日、2020年9月28日、10月22日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
スピランテス・スピラリス Spiranthes spiralis の花。直立した穂状花序に、白色で香り高い小花がねじれながら咲き上がる。
塊根をもつ多年草。
葉は卵形~楕円形でロゼットを形成する。
花期は8~9月。
日本のネジバナの花期は春。ピンク色で白花はあまり見かけないが、ポルトガルのネジバナは白色で、ピンク色は見かけない。日本のネジバナはいたるところで普通に見かけるが、ポルトガルでは秋に咲き、この場所で十数本確認しただけ。大西洋を望む乾燥した荒地にひっそりと孤独に咲く。スピランテス・スピラリス Spiranthes spiralis でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の speira(=らせん)と anthos(=花)の合成語で、花穂の形状から。種小名は「螺旋状の」の意。
スピランテス・スピラリスはラン科の多年草である。我が国で芝生の中に見られる野性ランのモジズリの仲間である。本種は、原産地の項に記した地で、日当たりが良いが、幾分湿り気を保つような牧草地や草原地帯、場合によっては沼地にも自生の見られる野性ランである。地下に塊根を持ち、卵形~楕円形の葉を根出し、ロゼットを構成する。葉は濃緑色で、表面には幾分光沢がある。8~9月頃、10~30㎝程度の花茎を立ち上げる。花の周囲には腺毛が取り囲む。花茎の上部に長さ0,5㎜程度で白色の花を茎に対して螺旋状につけ、下方から上方へと咲き上がる。唇弁の喉部には緑色の模様が入る。本種は、開花時に芳香を放つ。(GKZ植物事典より)
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