ラン科、Orchidaceae、ハクサンチドリ(オルキス)属、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、北アフリカ、地中海西部沿岸地域原産、
学名:Orchis mascula subsp. olbiensis (Reut. ex Gren.) Asch. & Graebn、.
和名:オルキス・マスクラ・オリビエンシス、サザン・アーリー・パープル・オーキッド、
英名: Southern Early Purple Orchid、
2014年3月10日、28日、2016年2月25日、2020年2月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
石灰岩の岩肌にへばりつくように咲くオルキス・マスクラ・オリビエンシス Orchis mascula ssp.olbiensis の花。
チューリップの原種チューリッパ・シルヴェストリス・アウストラリスと共にブーケの様。
水平線を望む岩場にも。
草丈は10cmほど。
オルキス・マスクラ・オリビエンシス Orchis mascula ssp.olbiensis でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の orchis(=睾丸)に由来し、塊根の形状が丸いことから。種小名は「雄の、男性の」の意。亜種名は地名に因んでいるものと推測されるが不詳。
オルキス・マスカラ・オリビエンシスは、ラン科の多年草である。我が国の山地に自生の見られるハクサンチドリの仲間である。本種は、地中海沿岸地方で、標高0~600m程度の石灰岩質な日当たりの良い草原に自生が見られるという。草丈は20~60㎝程度となり、概して群落を構成して自生しているという。細かい花をよく観察してみると、帽子を被った裸の男のようにも見えることから、各国では様々な呼び方をしている。更に、「ラン」は、orchis(オルキス)と総称されるが、これは、ギリシャ語では「睾丸」の意である。これはギリシャの博物学者テオフラテスが本種の地下にある偽球茎が新旧2個並んでいる姿を見て命名している。本種の葉は、根出葉は、楕円形で、ロゼット状に広がり、縁部は全縁、先端部は鈍頭、基部は幾分細まる。葉の裏面には白色の細毛が密生する。茎葉は縁部は全縁、先端部は尖り、基部は茎を抱く。4~5月頃、長い花茎の先に総状花序を出し、長さ5㎝程度で桃紫色の小花を多数つける。唇弁には濃桃紫色の斑紋が入る。 (GKZ植物事典より)
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