セトゥーバル半島内では毎週日曜日に何処かここかで露店市が開かれる。第4日曜日はモイタだ。セトゥーバル半島の北に位置しテージョ川の河口付近、町の周辺には干潟が広がっている。対岸にはリスボンの町並みを望む。
風車は丘の上など風当たりの強いところに設置されているのが普通だが、干潟の縁などでも時々見かける。潮風を受けての作動だ。
この風車は今は使われていない。埋め立てられたのだろう。干潟は100メートルほど先になる。間には老人ホームと工場がある。それを挟む様にドブ川が流れている。満潮時には溢れるばかりに水位は上昇し、干潮時には泥の川となってしまう。そして時折、メタンガス的な匂いが漂う。そんな中露店市が開かれる。
先日の露店市でそのドブ川の川縁にアスター・トリポリウム Aster tripolium がたくさん咲いているのを見かけたが、遠くからしか撮影が出来なかった。足場が悪く、誤ってドブ川に滑り落ちたら大変なことになってしまう。露店市で多くの買い物客の衆目の的となってしまうことだろう。そんなのを恐れてその日は望遠でしか撮らなかった。
日を改めて出かけた。万が一滑り落ちて、メタンガス臭くなってしまってもクルマで帰ればなんとかなる。幸い滑り落ちることにはならなかった。
アスター・トリポリウム Aster tripolium
キク科、シオン属、地中海沿岸地域原産、2年草、
学名:Aster tripolium、
和名:ウラギク(浦菊)、ハマシオン(浜紫苑)、
英名:Sea Aster、
2015年10月8日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
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