フウロソウ科、Geraniaceae、フウロソウ属、ヨーロッパ原産、多年草、
学名:Geranium dissectum、
和名:オトメフウロ(乙女風露)、
英名:Cut-leaved Crane’s-bill、Cutleaf Geranium、葡名:Bico-de-pomba、Coentrinho、
2016年2月15日、17日、18日、22日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
ゲラニウム・ディセクツム Geranium dissectum の花。
花の直径は6ミリほど。草丈は 30センチほど。
茎は直立し、上部は枝分かれする。
葉は切れ込みが深い。葉に白い毛が生えている。
花びらは切れ込みがなく、果実は ゲラニウム・モーレ Geranium molle に比べるとずっと短い。ゲラニウム・ディセクツム Geranium dissectum でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は、小形の花をつけるフウロソウの意からか。属名は、ギリシャ古名の geranosu(=ツル)を語源としている。この属の植物は長いクチバシ状の果実を持つことから。種小名は「深裂した」の意。
オトメフウロはフウロソウ科の多年草である。草丈は30~50㎝程度となる。茎葉基部から分枝をし、斜上~直立する。草姿は、一見してアメリカフウロによく似ている。基部の葉はほぼ円形で5深裂し、裂片は更に細深裂する。葉には長い葉柄が伴う。茎葉はほぼ糸状の線形で茎に対生する。4月頃、葉腋に径7㎜程度で紅紫色~淡紅色の5弁花を2個つける。アメリカフウロと草姿が似ていると上述したが、開花時になると、その花色の濃さを見ると違いが一目瞭然となる。萼片・花弁5個で、花弁の先端部は2浅裂する。花弁には濃紅紫色の条線模様が3本走る。花後の果実は、長さ2㎝程度の角果で、5分果となる。果実の表面には短細毛が散生する。本種は、昭和25年(1950)に神奈川県藤沢市で帰化状態にあることが確認され、その後、本州~九州で散発的に帰化状態にあることが確認されている。(GKZ植物事典より)
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