セリ科、Apiaceae、ヒゴタイサイコ属、地中海沿岸地域原産、多年草、
学名:Eryngium campestre、
和名:エリンギウム・カンペストレ、
英名:Field Eryngo、Eryngo、葡名:Cardo-corredor、Cardo-de-palma、
2015年5月23日、6月13日、2017年6月13日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、
エリンギウム・カンペストレ Eryngium campestre の花。花は淡緑色で、アザミのような頭花になり、刺のある苞葉に囲まれる。ポルトガルでは沿道や牧場、草原などに自生。非常に高い利尿作用を持つ。利尿効果と清浄効果から泌尿生殖器疾患に使用される。尿路結石症、乏尿、膀胱炎、肥満、痛風、高血圧など。また止瀉薬として、インフルエンザ、風邪の治療、および低血圧の治療にも使用される。
葉は羽状に分かれ、葉縁に鋭い刺がある。
ヒゴタイサイコ属には約120種があり、熱帯から温帯に広く分布する。多くは2年草~多年草。
野生のエリンギ(キノコ)はエリンギウム・カンペストレ Eryngium campestre の根の部分に寄生して、発生することが知られている。エリンギウム・マリティマム Eryngium maritimum=海洋のに対して、種小名のカンペストレは田園のの意。エリンギウム・カンペストレ Eryngium campestre でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の eryngion(=ハアザミ)に由来しているようである。種小名は、「原野生の」の意。
エリンギウム・カンペストレは、セリ科の多年草である。直根性で、越冬時にはロゼットを作る。茎は堅牢で直立し、草丈は30~60㎝程度となる。茎も葉も白色を帯びている。全体的に鋭い刺がある。茎は上部で良く分枝をし、枝も太くて堅牢である。葉は楕円形で、1~3回程度深裂する。葉軸並びに葉の先端部には鋭い刺がつく。葉の中央部には白色の葉脈が目立つ。葉には、縁部には鋸歯があり、刺状に鋭頭となる。7~9月頃、葉の変形した放射状に突き出た苞の上に薊に似た緑色の頭花を付ける。因みに、我が国でも近年スーパー等の店頭に並ぶキノコのエリンギは人的な菌床栽培により大量生産されたものであるが、本来的には、本種の枯死した根部に発生するキノコであるという。(GKZ植物事典より)
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