ネコのメスは淫乱で相手かまわず交尾する、などと間違った考えが広まっていますが、
まったく逆です。淫乱の気はありますが、メスは気に入らない相手とは絶対交尾しないです。発情したメスに集まったたくさんのオスがいても、メスが気に入らない相手はまったく無視されます。
野良ネコだらけの島で野良ネコを一日中追いかけて、野良ネコの生態を研究していた人がいますが、その人の本でも、かなりネコが厳密にオスを選ぶそうです。
あるメスネコが発情して、たくさんのオスが集まりましたが、そのメスが気に入ったのは赤トラのオス、他のオスを近寄らせないで、赤トラ一直線。
できた子どもはすべて赤トラだったそうです。それは動画の映像でも記録されていましたが、このお父さんはなんと、メスのボディガードまで買って出て、四六時中、こどもとメスのそばを離れなかったのです。オスネコがメスの子育てを手伝うというのは、これが初めての発見だったそうです。
交尾し損なったオスは、しばしば、メスネコが産んだばかりの子ネコをさらって殺してしまいます。子ネコがいなくなったメスは、すぐにまた発情するからです。子ネコを殺したオスに交尾のチャンス新たにできるのです。
ですから、赤トラの子を守る行動は、このようなオスからメスを守る正当な行動なのです。あきらかに自分の子どもと分かる赤トラにとって、メスの子育てを手伝うことは自分の遺伝子を残すという生物の本能に即しているのです。このオスは子育てを手伝うというとも大発見でした。
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