うちは、2代続けてメスネコを飼っています。
こどもの頃、家で飼っていたネコもメスでした。ですからオスを飼ったことがありません。
オスネコは外に出すとかなり遠くまで広い縄張りをもっていて、そのパトロールだけでも大変みたいです。
また、発情するとメスを求めてさまよい歩き、メスを追いかけて何日も帰らないということが多いそうです。
また発情したときに、よそのオスの縄張りにまで入って行き、ケンカになり、家と反対方向に追われ、それを繰り返すうちに
家からどんどん離れて、帰れなくなり、ノラネコになってしまうオスもいるとか。
去勢すると、オスのこういう行動は消えるみたいですね。
そういえば、むかし動物園の園長さんと図鑑の打ち合わせが終わり、一緒に飲んだことがあります。
その時聞いた話がライオンの話が面白かったです。
その動物園の雄ライオンが凶暴でケンカばかりしていて、ほかのライオンに負傷が絶えないので、去勢することになったのです。
その雄の”たまたま”を抜いてしまったわけです。術後、しばらく群れから隔離して飼われていました。
そこで、そのライオンをその後「たまを抜いた」ということで「ヌキ」という名前にしました。
そして、ある日、高貴な女性の方がこどもを連れて、動物園に見学に来て、
園長さんが案内をしたそうです。そのとき、隔離中のライオンの檻に近づき、
このライオンの名前はなんというのですか?と聞かれたのです。
そして、園長さんは何も考えずに、このオスは、「ヌキ」といいますと答えたそうです。
その高貴な方は、なんでヌキという名前なのですか? としつこく聞かれ返答に困って、うつむいてしまったとか。
説明しにくいですよね。女性だけでなく、こどもも居るのですから、
そのとき、適当に答える機転も利かなくて、頭のなかが真っ白になり、弱ってしまったよといっていました。
もう、その園長さんはなくなってしまいましたが、剛毅な、スケールの大きな人物でした。
ネコの去勢の話からきゅうに思い出しました。