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書道 直庵(筆耕所)

本州最北端大間崎

八月二十五日午前五時半発にて一路下北半島を目指せり 
昼過ぎ八戸に至る 下田百石にて自動車道を降り 太平洋に沿ひて国道338号を北上す 午後二時半 恐山菩提寺を参詣す
 
秋雲や硫黄の丘の風車

むつ市を経由し国道338号を走り風間浦村は下風呂温泉に泊す
八月二十六日午前七時半宿を発ち津軽海峡を右に見ながら本州最北端大間崎に向かふ 天気晴朗にして北海道函館が見えたり 大間崎に追悼の碑が一基あり
日本海軍特務艦「豊国丸」戦死者忠霊碑なり 
碑陰に刻まれし文曰く 昭和二十年七月十四日午後二時三十六分米軍艦載機と交戦し激闘のすえ乗員百三十五名の勇士艦と共にこの海に眠る
嗚呼終戦の僅か一月前なり 合掌し碑前にぬかずき霊の安らかなりしことを祈るなり

この国をまもらんとして果てし士を語り伝えし大間の崎
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