行草を交へてただに文字置きて書き始めなりこの一枚は 丹人
老子 第六十四章
安定したるものは保存するに易く
形勢の固定せんとする前の問題は処理するに易し
脆弱なるものはたやすく溶け
微細なるものはたやすく散る
字の動き手になじみきてゆふたりと楽しみて書く半ばの一枚 丹人
事件は起こらぬ前に処理すべし
秩序は乱れぬ先に収拾するが肝心なり
大木も元は針先ほどの芽より生じ
九層の高殿も基礎固めより着工す
千里の長旅も踏み出しは一歩からなり
七文字が一つの文字に見へるごとなるや最後に書ける一枚 丹人
この自然の道理に逆らひて
作為と我執にとらはれたる者は
必ずや失敗の憂き目を見ることとなれり
聖人は欲望を捨て去りてをれば
目先の価値に惑わさるることなし
知の限界を心得てをれば道に従ひぬ
かくて聖人は無為を守ることによりて
万物を自然なる発展に導きたる
♪
人生はワンツーパンチ
汗かきべそかき歩かふよ
千里の道も一歩から始まることを信じやふ
腕を振つて足を上げて
ワンツーワンツー
休まないで歩かふ
それっ!
ワンツー ワンツー ワンツー ワンツー・・・・・
「千里の行は足下(そっか)より始まる」
^^嗚呼 そっかー^^
・・・・・・・・・・・・・
春逕姫より
予の書を見たしとの御申し出のあれば
近作三枚を掲げたる
なんたる面の皮厚き予なる哉・・・
いと恥ずかし
まさに
「脆弱なるものはたやすく溶け
微細なるものはたやすく散る」
を地でゆく書なるも
いとあはれなり
・・・・・・・・・・・・・・・
*老子の釈文は「徳間書店 中国の思想第6巻 老子・列子(昭和55年1月刊)」
を参考としたれり
*書:2008. 3.13
印:自刻「丹文男印」
筆:笠井劫栄麓製 「光悦」
墨:奈良墨運堂製「玄宗墨液」
紙:マルアイ製 コピー和紙
↑人文5位なり↑50代4位茨城1位なり↑短歌1位なり
引き続きご支援のほど宜敷御願申上候 頓首 再拝
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あかひと
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