Traveling Mood

「北京の休日」より改題しました。
2007年9月~08年02月、北京滞在時の散歩の記録と、その後の雑記など。

10月1日 国慶節 老舎故居

2007-10-01 19:47:09 | 北京 東城区
今日は雨があがった後の曇り。でも出かけます。
いつもすごく混んでいる公共バスですが、今日は祝日のため、さらに混んでるぞ!
でも、私が乗る市内中心へ向かうバスは、故宮の脇を通るので、ちょっと何かいい感じ。故宮で降りてるお客さんもたくさんいました。




本日の目的地は「老舎故居」。老舎は北京に生まれ、北京を愛し、庶民を描いた作家で、私が北京を大好き(?)になった理由のひとつです。

ここは文革で弾圧を受け、自殺するまでの16年間暮らしたところを、記念館として保存してあります。
レースのカバーがかかった机やソファ、脇にコートが掛かった小さなベッドなど、遺品をそれぞれの部屋ごとに展示してあり、かなりグッときます。

老舎記念館 東城区豊富胡同19号 9~16時 10元

老舎の日本語訳の文庫本は、現在ほぼ絶版です。
amazon.co.jp

陳凱歌監督著、文革期に過ごした、少年・青年時代を綴った本。老舎のエピソードもあり、胡同暮らしについてふれてある箇所にも、グッときます。
個人的には、文革って?という問いへの、ある一面からの良い回答になるかとも思います。
陳凱歌 「私の紅衛兵時代」 講談社新書








街はあちこちに国旗で、お祭りムード全開。
老舎故居のまわりの胡同をいくつかご紹介(笑)。
普通の通りです。観光地では全くありません。


「多福巷」にあった、これまためでたい名前の「多福餃子」店。




「报房胡同」。ここは散歩して楽しい、すぐ隣は王府井なのに、結構昔ながらの街並みが残った胡同。子供もたくさん。
店先でお金を数えながら、お祝いの中国結びを作ってるおばちゃん達、大きな花束抱えたお姉さん、黒酢、串焼きの匂い・・。
うまく言えないけど、路上で生活してるんだなあという感じ。




あと何年か後には消滅しそうな公共電話。「东厂胡同」。




またもや猫。となりは取り壊し中で、壁には「ハーバーシティ」の文字。
でっかいビルができるんでしょうか。




書店にて老舎の本を、かなり難しいけど、読めるようになりたいなという希望をこめて、購入してしまいました(笑)。


昼食は王府井のど真ん中で、私にはおなじみ(笑)、ワンタン麺とホットコーラ。37元也。
金翠河茶餐庁 長安街東方広場B1F