Traveling Mood

「北京の休日」より改題しました。
2007年9月~08年02月、北京滞在時の散歩の記録と、その後の雑記など。

12月1日 東交民巷

2007-12-01 01:23:54 | 北京 東城区


なんと12月・・。7時頃起きると、朝焼けでした。



五道口駅近くの通り。
こんな風景が、「冬の北京」で思い浮かべるイメージに、一番近いような気がします。



五道口駅前の線路の景色も、冬らしくなってきました。
まだそれ程寒くないかなと思います。



またもや王府井で、映画を観るつもりなので、王府井近くの「東交民巷」を散策(?)。
王府井と前門の間を平行に通る道で、中・洋折衷の洋館が残る、清代末から中華人民共和国成立まで、欧・日の公館地区だった一帯です(by地球の歩き方)。いわば「負の遺産」なのですが、少し前からこちらの旅行雑誌などでも、「観光地」として紹介されてるのを見かけます。





「東交民巷」の少し手前の、「台基厂二条」。





歩いていると、ヨーロッパと地続きなんだなあとつくづく感じます。



生活の場として利用されているところがあると、なんだかホッとしたりして。



「東交民巷天主堂」。



「正金銀行旧祉」。



トラ?これはとても中華風。








王府井に着くと、入ったことがない脇道があったので、何気なく入ってみると・・。
一大廃墟と化していました。
元「大甜水井胡同」の辺りの様ですが、王府井の再開発はとっくに終わったと思っていたので、結構びっくり。
写真を撮ってたら、警官らしき人に呼び止められそうになったので、あわてて退散しました。





新東安市場の「又一桟 STATION KITCHEN」にて、遅い昼食。
主食はショウガとネギ、オイスターソースのぶっかけ麺だったのですが、誤って写真を消してしまい残念。おいしかったのに・・。
エッグタルトとコーヒーで、37元也。



余談ですが、今ケーブルTV「星空」で放映している、周潤発(チョウ・ユンファ)の「月の輝く朝に」(日本占領下の香港が舞台の映画)を観ながら書いています。
日本人でいることが、かなり嫌になる映画です。

12月1日 苹果

2007-12-01 01:06:02 | 映画
王府井の「東方新世紀影院」にて、「苹果」を観ました。



「苹果」(英題:Lost in Beijing)
監督 李玉(リー・ユー)
苹果:范冰冰(ファン・ビンビン)  夫:佟大为(トン・ダーウェイ)
老板:梁家辉(レオン・カーファイ)
中国語で「苹果」とは、リンゴのことです。

フットマッサージ店店員、ビルの窓拭きで生計を立てる、ブルーカラーの夫婦。
苹果は店の老板(オーナー)にレイプされ、その現場(?)を夫に見られてしまいます。
まもなく苹果は妊娠し、子供の父親が分かる前に、父親が老板だった場合の賠償契約を結びます。子供の父親は・・?若い夫婦、オーナー夫婦、それぞれの家庭が崩壊していきます。

私が年取ってるからか、悪者(?)なはずの老板も(レオン・カーファイだから?)、なんだか憎めません。
テーマは重いけど、笑いもあり、自分なりにうまく生きていこうとする人間の、したたかさが伝わってきます。
ところどころ映し出される、北京の風景にもハッとします。

過激さで「色・戒」を超えた等、公開前からかなり話題になっていましたが、監督はCCTVのドキュメンタリー製作等で経験を積んだ、30代の女性(性別にこだわるのは嫌いですが、レイプシーンがあるので、あえて書きました)。
いかにもなフェミニストではなく、写真から受ける印象は、可憐でファッショナブルな感じです。
Time Out Beijingのインタビュー、「映画は娯楽で、観客は楽しむために観に来ているのは分かっている。が、この映画で何かを見つけて欲しい」とのこと。
また、今の性急な中国の発展には懐疑的なところも、ジャ・ジャンクー監督と同年代、同じだな~と。
旅行者の私の目から見ても、今の北京の光と闇(クサクてすみません)の差は、本当にすごい。ちなみに中国語で映画は、「电影」(電気の影)なんです。

次は「投名状」。



東方新天地地下にある「Natural Beauty」というお菓子屋さんにて。
梨マフィン。7元。