Traveling Mood

「北京の休日」より改題しました。
2007年9月~08年02月、北京滞在時の散歩の記録と、その後の雑記など。

12月13日 投名状

2007-12-13 23:50:47 | 映画


東方新世紀影院にて、公開初日の「投名状」観賞。なんと70元也(=1000円強。高い)。





監督:陳可辛(ピーター・チャン) 庞青云:李連杰(ジェット・リー) 
赵二虎:劉徳華(アンディ・ラウ) 江午阳:金城武
莲生:徐静蕾(シュー・ジンレイ)
投名状 公式HP

清代末期、「太平天国の乱」の頃(はるかに詳しいHP・ブログがたくさんあるので、一応簡単に・・。これからご覧になる方もいるでしょうし)。
とある山村で3人が出会い、「義兄弟の契り」を結びます。
「投名状」とは、この誓いを示す証書(平たく言えば、めいめいが死罪(=殺人)を犯し、それをもって互いを拘束(?)、死ぬときは皆一緒、みたいな感じの書面の約束)のことです(うまく説明できませんが・・)。
またこの村の、北方中国独特の雰囲気が(セットであろうと)、なんとも素晴らしいです。
外国人ならではの感想なのでしょうが。
ロケ地は北京近郊の川底下村や、河北省義県の様です。

最初の戦いで、戦闘シーンは結構壮絶なんですが、鉄砲に肉弾(?)で立ち向かっていくところあたりが、この3人が一番仲が良かった(戦争は良くないけど)時期。
その後勝利を重ねますが、出世の野望もある役人あがりの青云(ジェット・リー)と、他の2人との間にズレが生じ、また運命の女・二虎(アンディ・ラウ)の妻(シュー・ジンレイ)の存在によって、兄弟関係が崩れていきます。

戦闘シーンはかなり長く(それでも大陸バージョンは結構カットされてるらしい)、目を覆いたくなるシーンも結構あるのですが、戦争の悲惨さを伝える為に、欧米からの非難は承知で(監督が「中国国民のために作った映画」だ、と答えているインタビューもありました)、そうしたとのこと。
アンディ・ラウが「殺すな、殺すな」とそのものずばり叫ぶシーンもあるし、戦争賛歌の映画でないことは、十分伝わってきます。
3人とも、深みがあって(役の上での性格は、ジェット・リー以外の2人、ストレートな性格ですが)、さすが。同姓としては、莲生(シュー・ジンレイ)は、かなり悲しい人かなと。
もう一度観に行ってしまいそうです。



この日はTVでも結構報道していて、出口調査(?)のごとく、「あなたは3人のうち誰が好き?」という質問も。私が見た局(CCTV6)では、アンディ・ラウが一番人気、「だってカッコいいから」だそうです。
報道もほぼ好意的で、入りも良いらしいです。私が観たのは14:10だったし、王府井では、チケットが高いせいか、お客さんはそれほどでもなかったですが。
来週はもう一つの年末の超大作、人民解放軍と国民党の戦争を描いた冯小刚の「集結号」が公開、さ来週は、王家衛の「My Blueberry Nights」が公開されます(※注 その後公開が一週間早まりました)。
「集結号」、観た方がいいのはわかっているけど、軟弱者の私、どうしようかな・・。
そして今日(14日)現在風が強いので、弱虫の私は観に行こうと思っていたライブ、やめました。トホホ・・。