薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

タニーヤン・ネパール放浪ダイアリーズ10<ポカラ到着>

2005-09-15 | Weblog
高所恐怖症の僕は固まっていた。
推定年齢30才のオンボ老機の機体はガタガタブルブル軋む。
高所恐怖症で閉所恐怖症の僕の身体もガタガタブルブル震える。
怖い、腹が痛い、足が臭い。
煙草をくわえキャップを斜めに被ったまるでトラックの運ちゃんのように片手運転
しているパイロットが貧乏揺すりしながら
「今日は天気がよかけん、ちょっとヒマーラヤ廻っちゃろうか」
みたいなネパール語を言いながら急旋回しさらにビビる、不覚にもチビる。
しかし、壮大な聖なるアンナプルナ峰やマチャプチャレが眼前で観られ感動するが
怖い、腹が痛い、足が臭い。パック旅行の欧州系女どもがキャーキャーうるさい。
約50分で整地してないダートでデンジャラスなポカラ空港にグガガガーと到着。
掘建て小屋みたいな空港デスクでリコンファーム後、表に出ると客引きが
ヨン様にむらがるおばちゃんのように僕を取り囲む。イタリアのジプシーと違って
物取りはしないがほとんどが中学生位の子供の客引きだ。僕はその中から賢そうな
20才位の若者を素早く捕まえ値段交渉する。無事交渉成立後、彼のオンボロ四駆で
ホテルの向かう。車窓からも見える神々の座ヒマール(雪山)の輝きが美しい。
10分程でホテル(といっても民宿みたいな)に到着。
即、トイレに直行。ふんばるがでねえ。屁もでねえ。
吐き気と腹痛のままベッドに倒れ込み仮眠をとろうとするが眠れない。
腹もへったんで近くのコンビニ(といっても万屋)でヌードルとノンガスのウオータ
を購入しホテルでお湯をもらい喰うが不味い。
明日のトレッキングの予約をフロントでいれ早々にベッドインし、唸りながらも
いつのまにか眠りについた。

*機内からヒマーラヤを望む