車でよく通る道沿いに誰も住まなくなった古家がある
古家と言うよりも廃屋と言う方が正しいかも
普通の会話の時は《ボロ家》と言っている
何軒かあって、それぞれ違う道沿いにある
歩ける距離ではないので、車で走りながら目にする程度の観察
1軒は、以前は暮らしている人がいるのを見かけたことがあった
いつの間にか車が無くなり、雨戸が締め切りになり、庭の雑草が伸び放題になっている
助手席に乗っているときはじっくり観察ができる(運転手は夫)
合板で作られた雨戸は、表面からベニヤのような薄い板がはがれ風にヒラヒラ舞っている
屋根の瓦の隙間から草が伸びて、よく見ると玄関のガラスの引き戸の中に長く草が伸びている
誰も住まなくなった《家》は寂しさが漂っている
いつぞや、孫を乗せて走っているとき
「ここにボロ家があるのよ」
と言ったことがある
そうしたら、この《ボロ家》という言葉になぜか強い反応をする孫たち
「ボロヤ~」
と二人して言って笑いだしてしまった
ボロ家の何がそんなに面白かったのかおばあちゃんには分からない
でもウケたみたいでよかった(´Д`)