小説『細雪』を読んでとても印象に残っているシーンがあります
四女・妙子が姉の雪子の足の爪を切るシーンがあります
次女・幸子の夫貞之助がその場面を垣間見て二人の間に漂う美しい姉妹愛を感じます
このシーンはとても印象的なシーンのようで、映画でも描かれていましたし先日のTVドラマでも描かれていました
小説のように抒情的なものとは大分違いますが、母(義)の爪を切ってきました
母(義)は足の爪を父(義)に切ってもらっていました
ずっとそうしてもらっていたので、自分で爪を切ることができなくなってしまったそうです
父(義)が入院後しばらくして、母(義)が言いにくそうに
「爪を切ってほしい」
と言うのですぐに切ってあげました
その後も時々思い出した時、こちらから声をかけています
でも、ずいぶん間が空いちゃうことがあって申し訳ないと思います
そんな時は、いつも通っている内科医院の看護師さんにお願いして切ってもらっているようです
爪を切りながら母(義)が言うには
「かりんとうさんは自分で切ってるの?私は60代からお父さんに切って貰ってたのよ」と
そっかー、でも私はできる限り自分でやるわ、と心の中でつぶやきました