IBUSHI GALLERY 瓦廊

兵庫県伝統的工芸品『淡路鬼瓦』指定窯元 株式会社タツミのブログ

受け継ぎ伝える仕事。

2009年03月09日 | 工場の仕事
今週も雨の週明けとなった淡路島です。 先週から修繕中の鬼瓦、経の巻。 今週も引き続き作業は続いています。 この鬼瓦には作者、年号等の文字が彫り込まれていました。 寛政 文化 天保 江戸時代、約200年前の瓦です。 いくつもの時代を経て、平成のこの時代に修繕されている事。 当時の瓦師さんたちはどんな思いでいるのでしょうか。 ここで一旦屋根から下りましたが、修理 . . . 本文を読む

今日の鬼師さん。

2009年03月03日 | 工場の仕事
今日も雨の淡路島です。 冬に逆戻り、寒い一日でした。 工場では朝からテキパキと窯積み。 その後、工房組と工場組に分かれてご依頼いただいた作業に取り組みました。 こちらは屋根用ではなくて、記念品としての鬼面の依頼です。 午後からお客様が工房まで出来具合を直接見に来られ、 ご指摘いただいた所を修正中…。 窯積みの終わった工場ではお寺用の鬼瓦の修理に取り掛かっています。 今回 . . . 本文を読む

窯の口切。

2009年02月28日 | 工場の仕事
冷却中の窯。 丸一日かけて焼成した後、いぶしの工程を経たこの窯は 密閉した状態のまま27~30時間程、自然に炉内温度が下がるのを待ちます。 温度が400度を切った辺りで、ようやく窯の口切。 口切は日々当たり前に行う作業ですけど、 一歩間違えると大事故に繋がります。 点検を怠らずに常に緊張感を持ってするよう努めなければなりません! 全ての栓を開け、 慎重に扉を開けます。 . . . 本文を読む

古いラジオ。

2009年02月12日 | 工場の仕事
工場にはガラクタが沢山。 今日、工場の片付けをしていたら隅の方に四角い箱のようなものが…。 引き出してみると埃まみれの古いラジオでした。 多分もう使えないので捨ててしまおう。       一旦はそう思ったのですが、 何となくこの四角いフォルムに惹かれてコンセントを挿してみることに…。 「ガガ、ピッガーガー・・・けさ・・ま・にちしんぶんによりますと…」 おぉ~生きてた! 浜村淳の軽 . . . 本文を読む

鬼瓦の雨粒しのぎ。

2009年01月31日 | 工場の仕事
どんより…。 今日も天気の悪い淡路島です。連日の悪天候で、白地もなかなか乾きません。工場の中は相変わらず雨漏りしてます。こんな日は鬼瓦もダンボールで雨しのぎ。室内なんですけどね~。油断してたら雨粒が当たってせっかくの白地が台無しになってしまうので。薄暗くて、窮屈そうです。早く日の光を!昼休み、波の様子をじっと眺めていたら吸い込まれてしまいそうな錯覚に。いつもの優しい顔とは一変。。何となく暗~い気 . . . 本文を読む

初仕事はお参りから。

2009年01月08日 | 工場の仕事
今日から工場は仕事始めです。毎年恒例、近所のお宮さんへ皆でお参りに。みんなうつむいて何だか…ですけど、今朝の淡路島はとても冷え込み寒くて皆無言になってしまいました。 よい一年になりますように。 工場へ戻り、早速年末に焚いた窯を開け、 その後、久しぶりに皆が工房に揃い手作りの仕事に勤しみました。 今年も鬼師たちの土と向き合う日々が始まりました! . . . 本文を読む

恒例の門松作りなのですが…。

2008年12月29日 | 工場の仕事
今日は仕事納め。 皆で一日工場中を大掃除しました。 夕方には毎年恒例となっている門松作り。 買ってきたほうが安くて手っ取り早いとの声もありますが、 毎年続けているので、今年も竹を切ってきて 手作りの門松をこしらえました。 いぶし瓦の鉢に慣れた手つきでいつもの鬼師が作っていきます。 完成! 彩りも鮮やかに、新年を迎える準備が整いました~。 門松を飾る割に門松の事をあんまりよく . . . 本文を読む

今年最後の窯です。

2008年12月26日 | 工場の仕事
夜の窯場は格好良く見え結構好きです。 今年最後の窯に今朝火を入れました。 毎年年末は急ぎの焼成などでバタバタとして、 気が気ではありませんが 本年も何とか年内納期の瓦を仕上げることが出来そうです。 今年は燃料(ガス)の価格変動の激しい一年でした。 一時はどうなることやらと思いました…。 今後どう推移していくのか分りませんが、 コンスタントに焼成できるよう安定することを願いたいと思い . . . 本文を読む

焼き上がりです。

2008年11月21日 | 工場の仕事
鬼瓦の大修理が完了しました! 修繕に苦労しましたが、無事に元の姿に。 写真は中でも一番大きかった経の巻です。 全部で12個のパーツに分かれていました。 足の雲が凝った作りになっており、鬼師たちの 良い参考になりました。 またこの家紋も変わった紋です。 名前はなんと言うのか分かりませんが…。 焼成後、早々と元の屋根へと帰ってゆきました! 甦った瓦たちは間もなく元の所に据えられ、 この後 . . . 本文を読む