IBUSHI GALLERY 瓦廊

兵庫県伝統的工芸品『淡路鬼瓦』指定窯元 株式会社タツミのブログ

瓦の修理での発見。

2008年11月14日 | 工場の仕事
今回修理した鬼瓦です。 修理前。 修理再焼成後。 かなり傷んでいましたが、なんとか元通りに。 家紋は「五瓜に唐花」 この鬼瓦、じっくり見ると左右の波模様が非対称。 前にも左右違うのがありました。 通常は左右対称に作るものですが、昔の鬼師の遊び心なのでしょうか。 何か意味があるのかな?いろいろと考えてしまいます。 本当に古い瓦を見ると発見が沢山あります。 この波しぶきも稀に見る細工 . . . 本文を読む

久しぶりの夕焼け。

2008年11月11日 | 工場の仕事
工場では先月製作していた特注の大きな鯱を乾燥中。 約一ヶ月経ち、大分乾いてきました。 でも内側がまだ完全に乾いておりませんので もうしばらく乾燥期間が必要です。 所で、近頃は5時になるともう辺りは真っ暗。 気象条件も悪くって夕焼けもあんまり見る事が出来ませんでしたが、 今日は久しぶりに綺麗な夕焼け! ほんの数分で空が真っ赤に焼けました。 風もきつく、寒くなってきましたけど これ . . . 本文を読む

鬼瓦を大修理。

2008年11月07日 | 工場の仕事
現在工場では修理再焼成のご依頼が続いています。 今週はこれらの古瓦の洗いから修繕。 思っていた以上に壊れていました…。 鬼師たちが破片を組んでいくのですが、 今回は頭を悩ませながらの作業となりました。 ちょっとしたパズルより難しいです。 ない部品のみ新たにこしらえて、 なんとか元の形がみえてきました。 あとは窯へ入れて化粧直し! もとの屋根へ上がるまでもうちょっとの辛抱です . . . 本文を読む

敷き瓦を天日干し。

2008年10月18日 | 工場の仕事
手作り敷き瓦の納期が迫り急いで乾燥中です。 単純なこの四角い瓦ですが無理をすると反ってしまい せっかくの苦労が水の泡に。 あまり負担をかけないように常に気を配らなければなりません。 最近良い天気が続いているので何とか順調に乾いてきました。 これで月曜日には窯に入れられそうです。 夕方、工場の窓からの穏やかな夕暮れ。 この時期の日没直後の青い空(ブルーモーメント)はとても綺麗です。 . . . 本文を読む

元通り。

2008年09月22日 | 工場の仕事
鬼瓦の修理です。 片足が割れてしまったようですが…。 修理前。 修理再焼成後。 無事元通りの姿に! 綺麗ないぶしをまとい再び屋根の上で輝いている事でしょう。 家紋は丸に釘抜き。 昨日、淡路島ではものすごい雷雨が! 工場の中にも雨水が流れ込んできたようです。 瓦が浸かることは無く一安心。 打って変って今日は快晴。 昼休みに工場裏の海を見るとなんだか様子がおかしい…。 昨日の豪 . . . 本文を読む

窯解体…。

2008年08月30日 | 工場の仕事
ここは熨斗瓦の工場。 6基の窯がありますが、現在稼動(休み休みですけど…) しているのは4基だけです。 向かって左側の2基は老朽化が進み使っていません。 火が入らなくなってもう数年…。 そしてついに解体することに…。 これまで何枚もの熨斗瓦を焼いてきた窯の終焉。 稼動しなければ意味のないものですが、 それでも工場内の窯がなくなると雰囲気がガラリと変わってしまいました。 残された煙 . . . 本文を読む

綺麗ないぶし銀のため…。

2008年08月22日 | 工場の仕事
今日は窯の中ではなく窯の上で作業をする姿が…。 ガスが通る管の掃除をしているところでした。 いぶし瓦には煤がつき物。 掃除をせずに放っておくと、この煤が 窯内から配管に入り込み、ガスの出が悪くなるのです。 特にいぶしの工程の際には、窯全体に 均一にガスを送り込んでやらないと 窯内の場所によっていぶし色にムラができてしまい せっかくの瓦が台無しになってしまいます。 綺麗ないぶし銀を保 . . . 本文を読む

仕事再開

2008年08月18日 | 工場の仕事
約一週間のお盆休みも終わり今日から業務再開です! 本ブログもしばらくお休みしてしまいましたが、 今日からまた投稿を再開します。 さて休み明けの鬼師たちも今日から頑張って作業しています! まずは盆前に焚きこんであった窯を開ける事から。 今日も綺麗ないぶし瓦が焼けています。 その後それぞれ工場の作業を終え、工房へ…。 今日からまた鬼師たちの土との格闘が始まります。 さてさて今日 . . . 本文を読む

苔まみれの鬼瓦。

2008年07月10日 | 工場の仕事
修理の鬼瓦がやって来ました。 割れや欠けは少ないのですが…、 苔が顔中にビッシリ! もう一度焼いて綺麗ないぶし銀にする為には この苔もあらかじめ取らなくてはなりません。 一見簡単にポロっと剥がれそうなのですが、 これがなかなか…。 ヘラやたわしを使って根気よく擦り続けることほぼ一日。 なんとか苔も取れて綺麗になりました。 あとは窯へ入っていぶしを纏うのみ! 再び屋根の上で . . . 本文を読む