IBUSHI GALLERY 瓦廊

兵庫県伝統的工芸品『淡路鬼瓦』指定窯元 株式会社タツミのブログ

家紋 卍(万字)

2009年04月21日 | 瓦廊 TATSUMI
今日は家紋です。


「卍」



卍紋について。

仏教伝来にともない日本に入ってきた紋様の一つですが、
元々はヒンズー教などとも関わりがあるとの事。
図形としては「幸運福来」を意味しており、
主に寺院の紋章として使われました。


その他にも、仏菩薩の胸・手・足などに現れた
吉祥・万徳の相を示しているとも言われています。



丸に変り卍





ご存じの事と思いますが、戦時中ナチスドイツが使っていた
逆かぎ十字「ハーケンクロイツ」も、
この卍が元で、逆向きの右卍(卐)です。


が、それ以前から、西洋、東洋を問わず
昔から使用されていた紋章でもあるそうです。

西洋では、右卍(卐)のデザインはナチスが使用するまでは、
主に幸福の意味で使われていたそうです。


Life(命)

Light(光)

Love(愛)

Luck(運)


これら4つのLの頭文字を取って形成されたとも言われています。

とても幸せなシンボルマークだったんですね~。




以前製作させていただいた卍の紋入り鬼瓦。


丸に五つ割卍


日本ではお寺の印でお馴染みですね。
明治13年より地図に記載され始めたそうです。

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2 コメント

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印象深い。。 (Kazu)
2009-04-22 20:58:46
マークですね、卍紋。
西洋、東洋を問わず使用されていた紋章って珍しいような気がします。
いろいろな意味があるのだと思いますが、4つのLの頭文字を取って
デザインされたというのも「なるほど~」という感じですね。
不思議な形、不思議な雰囲気、不思議な由来。。
一番最初にこの形を考えたのは誰なのか。もちろん今となっては知る
由もないのですが、そんな空想に耽りたくなってしまいます。
今日もひとつ勉強させて頂きました。 ありがとうございます^^
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毎度のことながら…。 (瓦廊)
2009-04-22 23:51:20
>Kazuさん

僕も今回調べて初めて知りました。Lの頭文字。
誰なんでしょうね~、最初に考えたのは。
時代を超えて世界中?に浸透していますもんね。
見れば見るほど不思議な紋章です。
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