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親バカな元CIAのデカおやじ(リーアム・ニーソン)がスクリーン狭しと大暴れするこのノンストップ・アクション・ムービーは、噂どおり最近みたエンタメ系の中では出色のできである。携帯電話片手に血のつながっていない赤の他人を救出しようとする香港リメイク映画なんかとはわけが違って、こちらの救出目的は目に入れてもいたくない実の一人娘。その娘のためにCIAまでやめて、離婚した母親と共に娘が住んでいる金持ち宅の近くにわざわざ引越しするほどの溺愛ぶりなのだ。
そのかわいい一人娘キムがパリに友だちと出かけるなんてとんでもないとばかりにダメだしをするブライアン(リーアム)であったが、元妻(ファムケ・ヤンセン)の嫌味チクチク攻撃を受けてシブシブ承諾。このキムちゃん走り方からしてかなりトッポイところがあるお姉ちゃん、案の上、超尻軽の友人アマンダとセットでまんまとアルバニア人身売買組織に拉致誘拐されてしまう。残された時間は96時間(なぜ96時間なのかはよくわからない?)。怒り心頭に達したブライアンは単身パリに乗り込むのだが・・・・・・
非合法活動が目立つアルバニア系マフィア、官僚主義にどっぷりはまった非協力的なフランス警察、娘キムをたてに交渉に持ち込もうとするアラブ人など、国際情勢に配慮した場面も若干出てくるが、この映画にとっては単なるオマケにすぎない。ちょっと見疲れたサラリーマンにしか見えないリーアム・ニーソンが、セガール顔負けのマーシャル・アーツで、悪党どもをバッタバッタと瞬殺するバトル・アクションがなんといっても見所であろう。
とにかくこの元CIAオヤジ、まったくといっていいほど動きに無駄がない。犯行グループが残したちょっとした痕跡からあっという間に目的物にたどりついてしまうのだ。ブライアンの頭の中にはとにかく娘キムのことしかないため、睡眠ですらソファで浅い仮眠をとる程度、売春現場にのりこんだ時にちょっと味見なんてスケベ根性?もみせたりしない。一人娘のキムを救出するために、ひたすら最短コースを突き進むオヤジの行動力が実に爽快なのだ。
そんなストーリーに多少のご都合主義は感じられるものの、最低限のロジックはきちんと守っているリュック・ベンソン以下制作陣のサジ加減も絶妙である。リミットタイムに設定された96時間に『コマンドー』のような裏づけがあれば映画としてはさらに良くなったとは思うが、それヌキでも十分楽しめる内容に大満足。リーマン・ショック以降国際的地位の低下が目立つ米国ではあるが、「アメリカさんを本気で怒らすと怖いぜよ」という黒船意識を世界に植え付けた1本である。
96時間
監督 ピエール・モレル(2008年)
〔オススメ度![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
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そのかわいい一人娘キムがパリに友だちと出かけるなんてとんでもないとばかりにダメだしをするブライアン(リーアム)であったが、元妻(ファムケ・ヤンセン)の嫌味チクチク攻撃を受けてシブシブ承諾。このキムちゃん走り方からしてかなりトッポイところがあるお姉ちゃん、案の上、超尻軽の友人アマンダとセットでまんまとアルバニア人身売買組織に拉致誘拐されてしまう。残された時間は96時間(なぜ96時間なのかはよくわからない?)。怒り心頭に達したブライアンは単身パリに乗り込むのだが・・・・・・
非合法活動が目立つアルバニア系マフィア、官僚主義にどっぷりはまった非協力的なフランス警察、娘キムをたてに交渉に持ち込もうとするアラブ人など、国際情勢に配慮した場面も若干出てくるが、この映画にとっては単なるオマケにすぎない。ちょっと見疲れたサラリーマンにしか見えないリーアム・ニーソンが、セガール顔負けのマーシャル・アーツで、悪党どもをバッタバッタと瞬殺するバトル・アクションがなんといっても見所であろう。
とにかくこの元CIAオヤジ、まったくといっていいほど動きに無駄がない。犯行グループが残したちょっとした痕跡からあっという間に目的物にたどりついてしまうのだ。ブライアンの頭の中にはとにかく娘キムのことしかないため、睡眠ですらソファで浅い仮眠をとる程度、売春現場にのりこんだ時にちょっと味見なんてスケベ根性?もみせたりしない。一人娘のキムを救出するために、ひたすら最短コースを突き進むオヤジの行動力が実に爽快なのだ。
そんなストーリーに多少のご都合主義は感じられるものの、最低限のロジックはきちんと守っているリュック・ベンソン以下制作陣のサジ加減も絶妙である。リミットタイムに設定された96時間に『コマンドー』のような裏づけがあれば映画としてはさらに良くなったとは思うが、それヌキでも十分楽しめる内容に大満足。リーマン・ショック以降国際的地位の低下が目立つ米国ではあるが、「アメリカさんを本気で怒らすと怖いぜよ」という黒船意識を世界に植え付けた1本である。
96時間
監督 ピエール・モレル(2008年)
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