ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

名も無き世界のエンドロール

2022年07月12日 | ネタバレなし批評篇


ホラーかと思ったらコメディ、スリラーかと思ったらクィア、なんてジャンル跨ぎの映画を最近よく見かけるようになった。ハリウッドに見捨てられた映画監督のたまり場になりつつあるA24系作品にありがちな流行りの演出のような気がする。なぜか映画の観客という人種、人間に騙されると鶏冠にくるのに、映画に騙されると快感を覚えるという、まか不思議な傾向値がある。そんなマゾッ気たっぷりの皆さんに是非おすすめしたいのが、この佐藤佑一監督作品だ。

映画前半、千葉真の息子が仕掛けるドッキリにピクともしなくとも、踊らない岩ちゃんの無表情に違和感バリバリでも、時代遅れのファッションをした中村アンの大根演技に超ムカついたとしても、とりあえず最後までこの映画を我慢強くご覧になることをおすすめする。前半の何気ないワンシーンが伏線となって、一級のサスペンス・ミステリーに大変身するからである。てっきり、貧乏人成り上がり青春ムービーかと思いきや......

ネタバレは絶対ご法度の本作を、ドロドロ大好きなお隣の韓国や、それこそハリウッドスターを使ってリメイクすれば結構面白い映画になりそうな気がするのだ。たとえば、岩ちゃん→私生活も暗そうなアンセル・エルゴールド、中村アン→実際全てを失ったアンバー・ハード、山田杏奈→苦労人上がりのセレーナ・ゴメス....で、肝心のマッケンUは誰にすんのかって?そりゃ、ひき○げ経験のある伊藤健太郎で決まりでしょ。なんつって。

名も無き世界のエンドロール
監督 佐藤佑一(2021年)
オススメ度[

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