ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

天使の恋

2010年04月24日 | 激辛こきおろし篇
お塩事件の余波で芸能人生命をたたれる寸前でふみとどまった佐々木希ちゃんだが、今春からは連ドラの主役にもきまり、前途は洋々まずはヤレヤレと小ぶりな胸をなでおろしたことだろう。

本作はケータイ小説が元ネタになっているそうで、実際の作者に関してネット上で祭があったようなのだが、もしも自分が本作のゴーストライターだったら、その真実をあまり他人に知られたくないと思うようなストーリーである。

女子校生援交グループのリーダーで、金持ちのパトロンとレズ友達までいる不良少女が希ちゃんの役なのだが、(実際悪さをしていても)あまり悪そうに見えないほんわかしたところが、おそらく彼女の魅力なのだろう。

難病におかされた堅物の日本史教師(谷原章介)を好きになり、一方的に追っかけまわす希ちゃん、劇中「こんなかわいいストーカーなんていないよ」という(棒読み)台詞を自分で言ってのけちゃうイタいところは彼女のキャラそのままなのだろうか。

彼氏に影響されて歴女に変貌していく希ちゃんであるが、プライベートでは大化の改新の年号をきかれても、おそらく答えられないだろうと思われるオーラが、彼女のまわりにはそこはかとなく漂っているのだ。

「ラストは意外と・・・」という批評を読んで興味本位でDVDを借りてみたのだが、やはり40過ぎのオヤジにはキツすぎる。せめて、希ちゃんが取りちがえた写真の謎の種明しを谷原の病名発覚の後にもってくれば、まだアメリ的雰囲気を加味できて作品がしまったのではと、鑑賞中余計なことをついつい考えてしまった1本だ。

天使の恋
監督 寒竹 ゆり(2009年)
〔オススメ度 


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