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Walderという名前の、小さくてかわいいパン屋さんで
アルバイトを始めてまだ、
何日かしか経っていない。
パンは、食べると、一口ごとに「おいしい!」と言ってしまうほどの
おいしさで、
一つひとつ丁寧に作られたケーキや
モチモチの食パンで作られたサンドイッチや
全面ガラス張りの解放的な雰囲気の
カフェ・スペースもある。
そんなパン屋さんで働くのは夢だったから、
パン・バイトの日はいつも
夢を実現できた満足感いっぱいで働く。
夏は、パンはあんまり売れないみたい。。。
と、静かな日が続いているようだけれど、
夏も、このパンのおいしさに変わりはない。
なのに、売れ残ったパンは容赦なく捨てられてしまう。
すごく、つらい。
すごくすごく、落ち込む。
捨てられるために作られたんじゃないのに。。。。
だから、もっと、毎日、
お店のパンが全部売り切れちゃうために、いろいろ
考える。
いろいろいろいろ
いっぱい、他の素敵なお店を参考に、
映画の中のあのカフェ♪や、パリで見つけたあのパン屋♪
ああしよう!こうしたら?と、
始めてまだ、数日なのに
ずうずうしくて、でしゃばり屋の私。