
つぶれてなくなっていた。
雑貨屋さんで、丸いお花の形をしたピンクッションを見た。
真似して作ろう、と思った。
小枝さんはもう来ていて、
壁に絵は一枚もなくて、
残念な顔で 「壁、真っ白だねえ」というと
マドちゃんも悲しそうな表情で 「そうなんです」と言った。
夕方、忙しい時間が過ぎた頃
あっちゃんが、はしら君と一緒に
たから君とはなちゃんを連れて来てくれた。
久しぶりに会ったタカラ君に
「保育園楽しい?」と聞くと
タカラ君は体をクネクネさせながら
「楽しいに決まってるやん」と言った。
生まれたばかりのハナちゃんは
落ち着いた態度で、静かに抱かれていて
あっちゃんに、「おばあちゃんみたいやろ」と言われていた。
タカラ君が指を折りながら「1枚、2枚、」と言い出すので
数かぞえられるようになったんやー、と思っていたら
「3、マイケル」と言って、体をクネクネっとさせた。