タツノコメモ

手作りカバンとお人形の制作者メモ◎

数字が好きな星の人

2022-03-04 10:38:29 | 日記


エコが、中学校で初めて高校受験の話を聞いてきた日、
「私の顔も、普段の生活とかも一切知らないで
 テストの合計点数と出席日数と内申点だけで判断して
 合格とか不合格とか決める高校になんて
 行きたくない」と怒っていた。

それを聞いて、私は
星の王子様も、そんなこと言ってたな〜なんて思った。

エコは、テストの点数がどれも低いし
塾行く?と聞いても、即座に「行かない」と決めていたので
私たちは、早くから、高校受験を諦めた。
諦めて、
高校受験に必要なものに怯えながら生きるんではなく、
今を楽しもう、ってことに決めた。

そうすると、
懇談会などで見せられる、テストの点数や平均点が
なんの意味もない、ただの数字に見えてきた。
このクラス全員の点数を全部足して、クラスの人数で割ってでてきた点数で
何を分かればいいんだろう。

もし2人だけのクラスがあったとして、
一人が100点で、もう一人が0点だったら
そのクラスの平均点は50点、なのだとしたら
その50点で、何が判断できるんだろう。

国数社理英の5教科の合計点数というのも、
なんだかすごい立派な判断材料なように見えるけど、怪しい。
性質の違うものの点数を足して、なんなんだ。

もう、全く、頭がサン=テグジュペリだわ。


私の中学時代の思い出は
3年間通った塾がすごく楽しかったことで、
塾って、私の嫌いな体育がないし、
私服で行っていいとか、
大学生のお兄さんみたいな先生も好きだったし、
他の中学のおしゃれな女の子にドキドキもしたし、
夜遅くまで、家じゃないところにいるのも誇らしかった。
塾の勉強面白くて、テストの点数もどんどん良くなって
自分は頭いいんだって、気持ちよかった記憶ばかり。
私は、サン=テグジュペリの言う、
数字が好きな大人が、数字で喜んでくれるのが
嬉しくて、
私は私で、その時を楽しんでいたな〜。

エコはエコの楽しみ方を。
そして、
『おとなの人というものは、そんなものです。 
 悪く思ってはいけません。子どもは、おとなの人を、
 うんと大目に見てやらなくてはいけないのです』by サン=テグジュペリ
て思えたら、ちょっと楽かもな、なんて、とも思う。





意味なし足し算でその人を評価するのなら、
エコはまず、生きているだけで100点。
毎朝、眠たいのに一回起こしただけで起きる。100点。
朝ごはんちゃんと食べる。しかも3分で。100点。
なん十分もかけて、髪の毛から足の先まで綺麗に整えて
すごく早めの時間に登校する。これは200点くらいあげられる。

スカートの短さは、違反しているけれど
注意されても「へへ」と笑って済まし、反抗はしない。まあ30点。
授業は、面白くないと思っていても、真面目に聞き流す。まあまあ100点。
友達との関係は良好。100点。

家ではいつも、機嫌が良い。100点。
これに、数学のテスト6点を足して
合計836点て感じかな・

・・・



ジョー君が
楽しみにしていたひな祭り。

私のお雛様は、もう手放してしまったけれど
とっても美人だったのをよく覚えてる。
ほっそりと繊細な手も、よく覚えてる。
3月以外のほとんどを、ものすごい大きくて重たい段ボールが
押入れを占領していた風景も覚えてる。



今はもう、
ジョー君が幼稚園で作ってきた
ぺらぺらのお内裏様とお雛様で十分だし、
今年は食べておしまいのお雛様もある。



ジョー君は、
大ちゃんのおばあちゃんからもらった
いちご大福まで食べて
「ひな祭りって、おいしいー!」
と、喜んでいた。

実はこの二つのおまんじゅうの前に、
きな粉餅も食べていたのでした。