タツノコメモ

手作りカバンとお人形の制作者メモ◎

la nuit duras

2010-08-18 05:35:59 | インポート

『私の髪は重たく、しなやかで、悲しげだ、腰まで届く赤銅色の集積。
 それがわたしの一番きれいなところだとよく言われるけれど、
 それはつまりわたしが美人ではないという意味だと
 自分では理解している。
 
 この注目に値した髪を、わたしは23歳のときパリで切ってしまうことになるだろう、
 母と別れて5年後に。
 わたしはこう言った、切って下さい。
 男は切った。
 
 とりあえず大まかに仕事を進めるために、全部をただの1回でばっさりと、
 冷たい鋏が頸すじの皮膚に触れた。
 それは床に落ちた。

 よかったら包みますがと聞かれた。
 わたしは、いらないと言った。

 それからあとは、もう、きれいな髪をしていると言われたことはない、
 ということはつまり、以前に、髪を切る前に言われたほど、
 髪のことを誉められたことは一度もないという意味だ。

 あれからあとは、人びとはむしろこう言った。
 
 あのひとはきれいな眼をしている。
 微笑みも、悪くない。』

 マルグリット・デュラス 『ラマン』 清水徹=訳

この部分が好きで、何回も読みます。

ちょうど10年前、フランス語を教えてくれていたフランクと
好きな作家の話になったとき、
フランクは「マルグリット・デュラス」が好き、と言った。

わたしが 「ラマン」 と言ったら
(ああ!またか!)みたいな、ちょっと残念そうな、ちょっとうんざりって感じの表情で
「あの映画だけがデュラスじゃない。。」と、教えてくれた。

難解な文章、断定的な語調、彼女の生き方、
矛盾を孕んだ無限の自由。

ラマンは有名になったけれど、他にもたくさんの素晴らしい作品を書いているんだよ、て。

2000年8月には、大阪のseminaireという
小さな秘密の図書館みたいな場所で、
デュラスナイトを開催して、
『24時間の情事(Hiroshima mon amour)』という日仏合作映画の上映をしてくれた。

ミュージシャンでもあるフランクのライブもあったな~
なんて思い出したり、
映画でよく、英語で言ってるダジャレが
日本語字幕でもちゃんとダジャレになってるの、不思議。とか、
そういえば、フランスではご飯食べる時に、「いただきます」て言わないから
「いただきます」てフランス語はない、て言ってたな~
だから、日本映画にフランス語字幕ついてるとき
「いただきます」のシーンで
『みんなで食べるぞ!』みたいなフランス語があててあったな~

なんて、いろいろ思い出していたら、
眠れないまま朝になってしまった。

フランクが、私の持っていたCDを見て
「ああ!ぼくもカヒミに曲を作りたい!」て言ったことも思い出したし。







セリーヌのおうち

2010-08-16 18:29:35 | インポート
『セリーヌとジュリーは舟でゆく』 。。。

3時間もありました~
長いけど、かわいい映画でした◎

セリーヌのおうちが
「逆さリンゴ通り7番地の2」にある、とか♪

物語の始まりが、不思議の国のアリスと重なっていて、
でも舞台は、パリのモンマルトル♪とか

図書館でタバコ吸ったり、絵本に落書きしたり、
でも、その落書きがとっても素敵なので破って持って帰ったり。。

話の内容も、セリーヌもジュリーも、ツギハギでデタラメでハチャメチャ◎




うちの、ツギハギデタラメハチャメチャな人。










これはテコの家。
パソコンの前10丁目マットレスコーポ7号室


昨日は、だいちゃんの同窓会で、フータくんとかツルとかシューマイとかが
近くにいたので、テコを見せに行ったけど、
人が多すぎて、こわがって、ずっと私にしがみついていたテコ。

家に帰ると、すぐに元気を取り戻し、
部屋に落ちていただいちゃんのベルトを見つけて
「どーしよう!フータくん、ベルト、忘れた!どーーーしよーーー!!!」
と、大騒ぎしていた。







2010-08-15 11:30:22 | インポート
昨日は結局、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』を観始めたけど
夕ご飯の支度も始めてしまったので、まともには見ず。。

ちらちらと横目で見ただけでも、とってもかわいかったので
今日またもう一回見直すのが楽しみ。。。

  

クリクリ頭に分厚い眼鏡!!かわいい!!
とんがり帽子!

♥♥(。→ˇ艸←) ♥♥(。→ˇ艸←) ♥♥(。→ˇ艸←) ♥♥(。→ˇ艸←) ♥♥(。→ˇ艸←)  
 

今、お昼前。
テコはだいちゃんとベランダで水遊び。

お父さんが子供と遊んであげると、
子供の自己評価があがって、自信がつくんだとか。
逆に、おとうさんがかまってくれないと、子供は
「自分なんて、生きている価値のない人間なんだ。。」と感じるそうな。

幼心でも、そんなふうに感じるんだろうな。

そうゆうわけで、今、ベランダでテコは
とっても満足そうです◎









映画の眼鏡

2010-08-12 18:27:39 | インポート
先月の装苑で紹介されていた映画
『シスタースマイル ドミニクの歌』

その映画の主人公らしき女の人が、とっても魅力的な眼鏡をかけていた。



大きな楕円形で、べっこう風で。
髪型も好きだし♪

と思っていたら、実家の母さんがそんな雰囲気の眼鏡をかけていたから
とっても驚いた!!
しかも、フレームは薄いグレーと若草色が混じったような淡い色で
ツルの部分が、べっこう風のこげ茶色で、
「こんな眼鏡、わたしゃ、見たことがないよ!」
て、興奮した。

欲しい!けど、母さんが新しくレンズを入れたばっかりだったし
母さん自身も気に入っていたから、
まあ、そんな感じの眼鏡を気長に探そう。。。



ね、テコちゃん

と、ぼんやりしていたある日。

母さんが、また違う眼鏡をかけていた。

聞くと、ずっとかけているとフレームが頬にあたって
かけ心地が悪いから、他のにすることにしたんだ~
みたいなこと言う。

で、



もらっちゃった~~~~♪♪♪

(。→∀←。)

かけると、ちょっとレトロな雰囲気で
すごくうれしい気分になる◎

この眼鏡に合わせて、さっそく髪もベリーショートにした。

新しいレンズが合わなくて、頭が痛くて肩がこるんだけど。。。

だけど、うれしい。