TAZUKO多鶴子

ページ内の文章及び作品の著作権はTAZUKO多鶴子が有するものとし、他者がそれらを無断で転載することを固く禁止とします。

『三島由紀夫』の名言から学ぶ

2012-08-24 | TAZUKO多鶴子からの伝言


  日本の近代文化人の

  肉体鍛錬の不足と

  病気と薬品のみを通じて

  肉体に関心を持つ傾向は

  日本文学を痩せさせ
 
  その題材と視野を限定した。

  私は

  明治以来のいわゆる純文学に

  剣道の場面が一つもあらわれないことを

  奇異に感じる。

  いかに多くの蒼ざめた

  不健全な肉体の登場人物が

  あたかも餓鬼草子のように

  近代文学に跋扈していることであろう。



        …… 三島由紀夫 ……



 * < 跋扈>
  わがもの顔に振る舞うこと。勝手気ままに振る舞うこと。のさばりはびこること。