※『火の鳥』絵:TAZUKO多鶴子 作品の絵の一部分を公開(2008年7月23日TAUKO多鶴子ブログ公開)
※『火の鳥』詩:関口 求 作品は全文の詩を公開(下記)
先日からブログと『TAZUKO多鶴子ネット画廊』でお知らせしている、
奈良『飛鳥園』個展(2008年11月25日~30日)の特別企画。
『 詩:関口求 + 絵:TAZUKO多鶴子 のコラボレーション作品 』の詩が今日完成しました。
以前、関口求氏は美研インターナショナルで編集長をされていた方で、
TAZUKO多鶴子の画集『祈りのゆくえ』の企画と詩を書いて下さった方です。
関口氏の文才にはいつも尊敬するばかりで、
イタリアの個展でも多くイタリア人の方々からお褒めを頂きました。
今回も関口氏が優れた感性を研ぎすませて、
詩が今日完成しました。
今回の企画も、『関口氏の詩』と『TAZUKO多鶴子の絵』で
多くの方々に何かを感じて貰えれば幸せに思います。
今日は、関口求氏の完成したばかりの詩を皆様にご紹介します。
下記をご覧下さい!
尚、絵と詩の額に入れての『全完成作品』はネットでは公開せず、
奈良『飛鳥園・TAZUKO多鶴子個展』で初公開となります。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
*関口求氏から一言…「 今回の作品はなるべく分かりやすい詩になるよう努めました。
尚、詩の『きみ』は二人称でなく三人称です。
『愛』は広い意味の『愛』。
多くの子供達に、是非!詩と絵を観て貰いたいと思います。 」
< 火 の 鳥 >
ねえ…
火の鳥って知ってる?
永遠のいのちを持った
不思議な鳥のこと
ねえ…
ぼくはあの日
火の鳥を見たんだ
虹のようにかがやくその姿を見て
ぼくはいっぺんにその鳥が好きになった
きっときみは…
信じないだろうな
火の鳥とぼくが
あの日交わした約束を
やがて…
忘れ去るだろうな
つまりぼくが…
きみをずっと愛しているということを
満天の星空に浮かぶ無数のいのちたち
何かを語りかけているのに
何も届かない
ただ照らされるだけの
ひかり
ひかり…
ひかり…
きっと彼らは
見ているはず
ぼくらの未来を
ぼくらのたどるべき運命を…
あの日
火の鳥はぼくに何を語りかけたと思う?
単純なことなんだ
ぼくはたぶん
もう少しで
この世界から去らなくちゃならない
でも
これだけは伝えておきたいんだ
きみが何もかも忘れてしまう前に
何もかも手遅れになってしまう前に
ぼくは誰よりもきみを
愛している…
…… 詩:関口 求 ……
※『火の鳥』詩:関口 求 作品は全文の詩を公開(下記)
先日からブログと『TAZUKO多鶴子ネット画廊』でお知らせしている、
奈良『飛鳥園』個展(2008年11月25日~30日)の特別企画。
『 詩:関口求 + 絵:TAZUKO多鶴子 のコラボレーション作品 』の詩が今日完成しました。
以前、関口求氏は美研インターナショナルで編集長をされていた方で、
TAZUKO多鶴子の画集『祈りのゆくえ』の企画と詩を書いて下さった方です。
関口氏の文才にはいつも尊敬するばかりで、
イタリアの個展でも多くイタリア人の方々からお褒めを頂きました。
今回も関口氏が優れた感性を研ぎすませて、
詩が今日完成しました。
今回の企画も、『関口氏の詩』と『TAZUKO多鶴子の絵』で
多くの方々に何かを感じて貰えれば幸せに思います。
今日は、関口求氏の完成したばかりの詩を皆様にご紹介します。
下記をご覧下さい!
尚、絵と詩の額に入れての『全完成作品』はネットでは公開せず、
奈良『飛鳥園・TAZUKO多鶴子個展』で初公開となります。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
*関口求氏から一言…「 今回の作品はなるべく分かりやすい詩になるよう努めました。
尚、詩の『きみ』は二人称でなく三人称です。
『愛』は広い意味の『愛』。
多くの子供達に、是非!詩と絵を観て貰いたいと思います。 」
< 火 の 鳥 >
ねえ…
火の鳥って知ってる?
永遠のいのちを持った
不思議な鳥のこと
ねえ…
ぼくはあの日
火の鳥を見たんだ
虹のようにかがやくその姿を見て
ぼくはいっぺんにその鳥が好きになった
きっときみは…
信じないだろうな
火の鳥とぼくが
あの日交わした約束を
やがて…
忘れ去るだろうな
つまりぼくが…
きみをずっと愛しているということを
満天の星空に浮かぶ無数のいのちたち
何かを語りかけているのに
何も届かない
ただ照らされるだけの
ひかり
ひかり…
ひかり…
きっと彼らは
見ているはず
ぼくらの未来を
ぼくらのたどるべき運命を…
あの日
火の鳥はぼくに何を語りかけたと思う?
単純なことなんだ
ぼくはたぶん
もう少しで
この世界から去らなくちゃならない
でも
これだけは伝えておきたいんだ
きみが何もかも忘れてしまう前に
何もかも手遅れになってしまう前に
ぼくは誰よりもきみを
愛している…
…… 詩:関口 求 ……
火の鳥は永遠、死と再生の象徴。そして「ぼく」に何を投影するかにもよりますが、もし人間を指すのなら火の鳥は「ぼく」の「悟り」ととる事もできますね。
「きみ」が三人称だとするならば話は広大です。「ぼく」は火の鳥と出会う前から何か超越的な存在だったかのようにも思えます。
「ぼく」「きみ」という表現には自由度があり、誰でも詩の内部に入り込める造りになっている……。
永遠の火の鳥と、八百万の時の中、空から地上を見下ろす星々は「ぼく」の理由のいらない無償の愛を約束しているようです。
しかし哀しいかな「きみ」は「ぼく」の愛をいつしか忘れる。「永遠」に囲まれているのにもかかわらず「きみ」は「ぼく」を忘れてしまう儚さ、愚かさ。身にしみるようでした。
コメント有り難うございます。
青帽子様がどんな人物か分かりませんが…
感性と感覚の大変鋭い
文学的批評の出来る優れた知識人とお見受けしました。
このコメントの批評は驚くことに、
関口求氏から伺っている事を要約した内容のように思います。
ですからこのコメントには本当にビックリ致しました。
そしてまた
詩をお褒め頂き有り難うございました。
関口求氏に代わってお礼申し上げます。
尚、この作品
『絵と詩』で初めて一体となる一枚の作品となりますので、
いつの日か是非!
この『火の鳥』作品をご覧下されば嬉しく思います。
今後とも引き続き『火の鳥』シリーズをお楽しみ下さい。
どうかこれからもブログご訪問を心からお待ちしております。