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みやざき物産館での実演販売二日目、5月4日の午後。
ヌメ革の三つ編ブレスを見ているお客さんの気配を感じ、
作業の手を止め声を掛けた。
「どうぞ、よかったら着けてみて」
こちらの言葉に笑顔を返してくれたその女性、いくつかを
試着し、ナチュラル色の1点を選び「これください」。
そして、こちらの「ありがとうございます」の言葉が終わらない
うちに「あの~、この財布って・・・作者さんですか?」と
言いつつ、バッグから使い込まれたヌメ革の財布を取り出した。
確かに私の作ったものだった。
聞いてみると、鹿児島在住の彼女は10数年前に宮崎旅行の際に
当店で財布を買ってくれたようで、数年ぶりの宮崎旅行の
帰りに物産館へ立ち寄ったとのこと。私がこうして物産館の
店頭に立つのはこれが初めて。なんという偶然!
とっても大事に使ってくれていたようで、当初ナチュラル色だった
革の状態はきれいな茶色に色付き、薄っすら光沢が出ている。
傷みが出ていた外周の縫い糸は、地元の教室で習って
自ら縫い直して使っているとのこと。
永年の愛用への感謝と、偶然の再会にダブルで感激した私、
顔出しOKをもらったので、ご覧の写真に。珍しく笑顔でしょw
長い間職人をしてきて、最も嬉しい瞬間でした。
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