>「旧日本軍の捕虜となった、われわれの苦しみについても広島で話すべきだ」
旧捕虜の心情と原爆投下によって犠牲と成った一般市民の心情とは並立しないし、
首を傾げるものである。
兵役に有った元軍人を同行する真意が諮りかねる。
太平洋戦争中に捕虜となった元米兵 大統領と広島訪問へ
5月22日 17時25分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160522/k10010530801000.html
太 平洋戦争中に旧日本軍の捕虜となった元アメリカ兵などで作る団体は、オバマ大統領の広島訪問を前に記者会見し、メンバーたちが「大統領は、われわれの苦し みについても広島で話すべきだ」などと思いを述べるとともに、ホワイトハウスの打診を受けて、メンバーがオバマ大統領と一緒に広島を訪問することを明らか にしました。
オバマ大統領は今月27日に現職のアメリカ大統領として初めて、被爆地・広島を訪れ、平和公園で原爆慰霊碑に献花し、所感を述べる予定です。
これを前に太平洋戦争中にフィリピンで旧日本軍の捕虜となった元アメリカ兵や、その家族などで作る団体が21日、テキサス州で記者会見しました。
参加者たちは、オバマ大統領の広島訪問に理解を示す一方、「旧日本軍の捕虜となった、われわれの苦しみについても広島で話すべきだ」とか、「一切、謝罪すべきではない」などと、それぞれの思いを述べました。
一方、ホワイトハウスの打診を受けて、メンバーがオバマ大統領と一緒に広島を訪問することを明らかにし、被爆者と対話したいという意向を示しました。
団 体のジャン・トンプソン会長はNHKのインタビューに対し、「多くの人は訪問には反対していないが、大統領の訪問が謝罪と受け止められないか、懸念する声 は上がっている。この訪問は世界が注目しており、大統領には被爆者だけでなく、太平洋戦争で犠牲となったすべての人に言及してくれれば、さらに意味のある 訪問になると信じている」と述べました。
2016.5.22 15:49更新
元米捕虜、オバマ大統領の広島訪問に同行へ 「戦争犠牲者同士が対面する必要」
http://www.sankei.com/west/news/160522/wst1605220034-n1.html
元米兵捕虜らでつくる退役軍人団体「全米バターン・コレヒドール防衛兵の会」のジャン・トンプソン会長は21日、米南部テキサス州サンアントニオで、オバマ大統領による被爆地・広島訪問に同団体の元捕虜の一人が同行すると述べた。米政府の打診に応じたという。
トンプソン氏によると、同行するのはコネティカット州のダニエル・クローリーさん(94)。
トンプソン氏は21日の記者会見で、元捕虜と広島の被爆者が会う可能性を念頭に「(戦争の)被害者同士が対面する必要がある」とし、相互理解に向けた「前向きなステップと捉えている」と評価した。
米政府は元捕虜の同行により、戦争の被害者は日本だけではないということを内外に強調する狙いもあるとみられる。
同団体は、フィリピンで日本軍の連行中に多くの米兵が死亡した「バターン死の行進」の生存者や遺族で組織。クローリーさんはフィリピンの収容所などを経て1944年に日本に移送され、終戦まで栃木県の足尾銅山などで強制労働させられた。
元捕虜らは広島訪問に複雑な心境を抱えており、21日の同団体の声明では、オバマ氏が広島で述べる所感で、日本の真珠湾攻撃が開戦の契機となったことや、米側の被害にも言及するよう要請。
フィリピンから旧満州の奉天(現中国瀋陽)などに送られ、強制労働させられたラルフ・グリフィスさん(93)は「(訪問に)反対ではないが謝罪はしてほし くない」と話した。奉天の収容所では病気や飢えで一冬に約400人が死亡。逃げ出した捕虜は捕まって殺害され、ひつぎは衆目にさらされたという。
川崎市の収容所などにいたオスカー・レナードさん(97)は「オバマ氏は米国の価値を下げている」と批判。横浜や岩手県釜石市に連行されたジャック・ワーナーさん(94)も「謝罪すべきではない」とした。
ただ、日本を憎んでいたというリランド・チャンドラーさん(93)は、教会に通い米国で日本人らと交流するうちに「過去のことだ」と思えるように。オバマ氏には「今後も良い関係を続けようというメッセージを発してほしい」と話した。(共同)