久しぶりに好き嫌いネタです。
以前、価値観の広がったという経験を、
サザンオールスターズの例を中心に書きました。
実を言うと、サザン自体は今もそれほど好きじゃありません。
でも、嫌いだったものが好きになったことがかつて1度あり、
それを少し書いてみたいと思います。
昔、あんまり好きじゃない歌手がいたのですね。
で、身内に、その人のことがとても好きな人がいて、
僕は、自分がその人のことを好きじゃないということを、
立場上言いにくくて、話しを合わせていました。
何で好きじゃなかったか。
歌い方も好きじゃなかったし、
曲もどうだろう、好きじゃなかった。
あと、時々ドラマにも出るけど、
演技も上手いとは思えない。
というか、むしろ鼻につく感じがしていました。
世間的には、その人はすごい人気がありました。
でも、僕はあんまり好きじゃなく、という感じ。
で、ある時、僕は寝る前にラジオを付ける習慣ができて、
ラジオをつけて適当に合わせていたら、
何か面白い話をしている人がいるのですね。
「誰だコレ?」と思って、聴いていたら、
それが、僕が好きじゃなかったその人でした。
とにかく、話が面白くて、
ずっと聴いてしまいました。
それ以後、僕はそのラジオを聴くようになりました。
すると、そのラジオでは当然、
その人の曲がかかる。
でも、不思議なことに、僕はその人のことが、
嫌いからむしろ好きに変わっていたのです。
そうすると、昔好きじゃなかったその人の歌が、
なんか良いなと思うようになりました。
不思議なものですが、初めてでした。
嫌いだったものを好きになった瞬間でした。
今はその人のファンです。
その人は昔からずっと第一線で人気を保っています。
最初、テレビと歌のイメージで、
かっこつけていると思っていましたが、
ラジオでの彼はそんなそぶりどころか、
とにかく面白く、きわどいネタもむしろ楽しく、
そして、テレビでは見えない「男らしさ」。
テレビでは絶対見られない顔を覘かせている。
曲にも、男らしい曲が結構あることを知って、
良く聴くようになりました。
そんなところが支持されて、
今や37歳でありなから、まだ女性に絶大な人気。
同性からの支持も大きい。
もうお分かりでしょうか。
その人の名前は、
福山雅治
です。
昔の自分を考えると、
これだけファンになることもあるもんだなと思います。
嫌いだったものを好きになる経験があまりなかったので、
僕の中では不思議な経験です。
12月6日に、5年ぶりのアルバム「5年モノ」がリリース。
その記念で、今日書いてみました。
なんと言うか、エンターテイメントと自分のやりたいことを、
いいバランスで創っている気がします。
特に、このアルバムに入っている曲を聴くと、
そういう気がしますね。
「東京」とか、「ひまわり」とか、「BEAUTIFUL DAY」とか、
大ヒットせず、一般によく知られていない曲にも、
とてもいろいろこだわって創っているのが、
音を聴き、歌詞を聴くとよく分かります。
今の立ち位置やスタンスが、ちょうど良いのでは、
そんな気がします。
マイペースな活動を続けていって欲しい、
そして、ラジオだけは絶対に辞めないで欲しい、
そう思います。
来年はライブがあります。楽しみです。