いちど、カタール航空に乗りたいと思っていた。空の5つ星を標榜している。
最新の機材だけでなく客室乗務員のひとたちも訓練されていた。
エコノミー席でもシャンパンが飲めた。往路で頼んだら、少しびっくりしたように見えた。行きは冷めてなかったが、買えりのは冷えていたためか、美味しく感じた。
ドバイからドーハまでの機内で、バスラに住むイラク人と会った。場所は飛行機の座席。
お隣同士になった。彼は先に窓側に座っていた。天星が座ろうとして目が合うと、微笑んだ。こちらから挨拶をした。彼はすぐに、席を変わろうと話しかけてきた。
奥様は通路側希望なので、一旦は丁重にお断りした。しかし、間髪入れずに奥様が同意。1時間程度の飛行なので、そのほうが良いそうだ。
飛行中、少しだけ彼とお話をした。イラク人で建設会社に勤めていた。(名刺を見せてくれた。印刷した文字と手書きの文字が書いてあった。〇〇コンストラクションと書いた会社名)ドバイからドーハ経由でバスラに帰るそうだ。最初は中国人と間違っていた。これ、ドバイでは珍しいことではない。お店ではすぐに中国人?と話しかけてくる。最初に日本人だと言ったのに。
バスラはイラク南部の都市で、イスラム国(この呼び方に、エジプトは強いクレームをつけ始めた)との激戦が続く北部とは違う。だが、怖い?と尋ねたら、ううんとうなずいていた。
ドーハ空港でまた会いましょうと話したら、イエス、グッドラックと返してきた。握手をした。手はごわごわ感が充満していた。機内持ち込みは免税店のお土産袋ひとつだけだった。