労働者の4割が通院している日本です。
診療時間が、利用者の都合にあいません。
結論
いつでもどこでも診療が受けられる社会にする
天星人語の目標は、人間個人の尊厳が実現した社会にすることです。
介護が必要になったら介護が受けられ、病気になったら病院にかかることができる社会であること。
また、オンライン診療を普及させることでしょう。
誰でもが、いつでも、どこにいても、費用負担少なく、医療を受けられる医療体制に変えて行くことが必要です。
現状
就業者の4割が通院している
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、仕事を持つ人のうち病気やけがで通院している人は2325万人に上り、働く人全体に占める割合は40.6%だった。01年の28.2%から上昇している。
*通院とは定期的、または必要に応じて医療機関を訪れること。
4割と知り、ちょっと驚きました。
そんなにいるんだ。
まずは、働きながら通院する人たちにエールを送りたいです。
問題点①
労働者の就業時間と医療の診療時間は、合わない
そこで、問題があります。
まず、患者である労働者の生活と医療機関の診療時間が合いません。
曜日別の働く人の割合は、平日56.5%、土曜日26.9%、日曜日16.6%です。
*総務省統計局 令和3年(2021年) 社会生活基本調査 / 令和3年社会生活基本調査 / 調査票Aに基づく結果 生活時間に関する結果 生活時間編(全国)から、筆者算出
なお、上図のNHK 2020年 国民生活時間調査では、平日57%、土曜日27%、日曜日16%です。1995年調査では、平日51%、土曜日32%、日曜日17%です。
勤め人の漸減傾向から、休日が増えたことが推測できます。
しかし2020年は、コロナ禍ですので2025年の調査を待たないと、傾向については何とも言えませんね。
さらに、早番・遅番シフトがあるので、就業時間が不定です。
ところがです。
土曜の午後休診も多い。
さらに、夜間やっている診療所はほとんどありません。
診療時間が、一定です。
オンライン診療も広がらない。
具合が悪くても、身近に医療機関を見つけられない患者も多いのではないでしょうか。
問題点②
割増料金が発生する制度
さらにです。
18時以降の時間帯と土曜午後と日曜祝日は、診療費の割り増しがあります。
平日に休診日があるのに、日曜祝日は割り増しですか。
おかしくないですか。
問題点③
通院する割合は非正規労働者の方が高い
通院する人の割合は非正規労働者の方が高い。男性は正規が33%で、非正規は51%となっている。女性も正規の34%に対して非正規は42%と開きがある。乾氏は「現状の日本の勤務体制では持病をかかえて正社員として仕事を続けることが困難である状況を示している」と話す。
就業者の4割は非正規労働者です。
また、その労働条件は低いのが実情です。
人出不足が慢性化するサービス業の現場で働く場合は、なおさらです。
フレキシブルな働き方は難しい。
以上から、診療所の診療時間を柔軟にするだけでなく、いつでもどこでもが可能な「オンライン診療」の拡大が求められると思います。
*青字は、日本経済新聞